ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

政治

1%の革命 ビジネス・暮らし・民主主義をアップデートする未来戦略

安野貴博 文藝春秋 2025.2.10読書日:2026.2.9 2026年2月8日の衆議院選挙で「チームみらい」を率いて11議席を得た安野貴博が、東京都知事選挙に出馬して約1%の議席を得て注目を浴びた頃に出した、テクノロジーと民主主義を結びつける構想を述べた本。 安野…

過疎ビジネス

横山勲 集英社 2025.7.22読書日:2026.1.10 2016年、企業が地方自治体に寄付をするとその9割が減税されるという、ふるさと納税の企業版が登場した。するとさっそく、寄付をして、さらにその寄付を使った事業を受注するという、減税と事業利益で2度おいしい…

なめらかな社会とその敵 PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論

鈴木健 筑摩書房 2022.10.10(オリジナルは勁草書房、2013年)読書日:2025.10.19 複雑な世界を複雑なままに生きられる社会は可能なのか。300年後に可能となるかもしれない社会をラディカルに検討してみせた本。 資本主義の基本原理である私的所有や新しい投…

日本のチャンジメーカー 〜龍馬プロジェクトの10年〜

神谷宗幣 龍馬プロジェクト 青林堂 2020.4.10読書日:2025.8.21 参政党の神谷宗幣が日本を地方から変えるために、2010年に結成した地方議員の党派を超えた政治グループ、龍磨プロジェクトについてプロジェクトのメンバーが文章を寄せた本。 参政党を理解…

「リベラリズムはなぜ失敗したのか」を読んで思ったこと

「リベラリズムはなぜ失敗したのか」はけっこう衝撃的な本だった。 www.hetareyan.com その理由はやっぱり民主主義のOS(オペレーティングシステム)となっているリベラリズムはそれ自体に矛盾があり、それが原因で民主主義は失敗している、ということに尽…

国民の眠りを覚ます「参政党」

吉野敏明 神谷宗幣 青林堂 2022.2.5読書日:2025.8.1 参政党創立メンバーの吉野敏明と神谷宗幣がコロナ対策、マスメディア、オーガニック農業、教育、日本の歴史などについて語った本。 2025年7月の参院選で、一番衝撃的だったのは参政党の躍進でしょう。わ…

自由への手紙

オードリー・タン(語り) クーリエ・ジャポン(編) 講談社 2020.11.17読書日:2025.7.5 まだ台湾のデジタル担当大臣だったオードリー・タンにクーリエ・ジャポン編集部がインタビューした内容をまとめたもの。 彼女(オードリー・タン)は普段は英語で思考…

世界最凶のスパイウェア・ペガサス

ローラン・リシャール サンドリーヌ・リゴー 訳・江口泰子 早川書房 2025.1.25読書日:2025.5.10 イスラエルのNSOが開発したスマホを乗っ取るスパイウェア、ペガサスはテロや犯罪対策用という触れ込みで各国政府に販売されていたが、実際には独裁国家では…

ワイルドランド アメリカを分断する怒りの源流

エヴァン・オズノス 訳・笠井亮平 白水社 2024.3.5読書日:2024.11.3 ジャーナリストのオズノスが2013年に中国から帰ってくると、米国はまったく変わっていた。オズノスは自分にゆかりにある3か所を選んで、各地がどのように変わったのかを確認し、アメリカ…

テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想

橘玲 文藝春秋 2024.3.20読書日:2024.9.17 シリコンバレーなどにいるテクノオタクたちの多くは、自由をもっとも価値が高いと考えるリバタリアンで、あり得ないほどの財力とテクノロジーの力を使って、世の中を変えようとしていることを報告した本。 リバタ…

「モディ化」するインド 大国幻想が生み出した権威主義

湊一樹 中央公論社 2024.5.10読書日:2024.9.12 インドのモディ首相はインドの民主主義制度を骨抜きにしており、すでに民主主義とはいえない権威主義国家になっていると報告する本。 読まなければよかった、知りたくなかった、という本があるけれど、これは…

ザイム真理教 それは信者8000万人の巨大カルト

森永卓郎 三五館シンシャ 2023.6.1読書日:2024.6.4 財政均衡を絶対視する財務省はほとんどカルト集団と化していて、国民のほとんどが財務省に洗脳されていると主張する本。 わしは完全に森永卓郎の味方である。財務省の増税路線を憎んでさえいる。 わしの周…

社会を変えるには

小熊英二 講談社 2019.8.1読書日:2023.12.19 デモなどの社会運動が好みという社会科学者の小熊英二が、ギリシャ時代からの哲学を振り返り、運動をして本当に社会が変わるのか、ということを述べた本。 日本の学者ってものすごく頭が良いと思う。教養や学術…

エルドアンが変えたトルコ

間寧 作品社 2023.6.20読書日:2023.12.19 トルコの公正発展党(AKP)のエルドアンは2002年に政権を取って以来、20年以上に渡って政権を保持しているが、なぜそれが可能だったのかについて、後光力、庇護力、言説力が優れていたからだと主張する本。…

資本主義に出口はあるか

新谷大輔 講談社現代新書 2019.9.1読書日:2023.10.11 近代の歴史を、ロック的なもの(自由)とルソー的なもの(平等)で読み解けば理解ができ、どちらにもとらわれない資本主義の次の時代も見えてくると主張する本。 本の中でも述べられているが、この2つ…

ショック・ドクトリン 惨事便乗型資本主義の正体を暴く

ナオミ・クライン 訳・幾島幸子・村上由見子 岩波書店 2011.9.8読書日:2023.9.17 ミルトン・フリードマンの唱える新自由主義は自由のみに価値を置く過激な経済思想だが、過激すぎるゆえに民主主義の世界では受け入れ不可能で、最初は独裁国家のみで実現され…

安倍晋三回顧録

安倍晋三 聞き手:橋本五郎 聞き手・構成:尾山宏 監修:北村滋 中央公論社 2023.2.10読書日:2023.9.2 2022.9.27にテロにより亡くなった、安倍晋三さんが、後世のために残してくれた回顧録。 なんというか、安倍晋三さんって、本当に戦略的に考えて行動する…

禁城 死の沈黙の武漢で、本当に起きたこと

ムロン・シュエツン 編・クライブ・ハミルトン 訳・森孝夫 飛鳥新社 2023.3.31読書日:2023.8.7 世界で最初にコロナのロックダウンを経験した武漢市民の体験談。 コロナでは世界中がロックダウンしたのだから、武漢の市民が体験した医療体制が崩壊し、マスク…

アメリカは内戦に向かうのか

バーバラ・F・ウォルター 東洋経済新報社 2023.4.6読書日:2023.7.15 独裁政治と民主主義の間には中間のアノクラシーという状態があり、アノクラシーの状態が一番危険で内戦に陥る可能性が高く、アメリカはいまアノクラシーに入ってしまった状態だと主張する…

依存症と人類 われわれはアルコール・薬物と共存できるのか

カール・エリック・フィッシャー 監修・松本俊彦 訳・小田嶋由美子 みすず書房 2023.4.10読書日:2023.7.6 本人のアルコール依存症との戦いを交えて、アメリカの依存症対策の歴史を述べた本。 なんかアメリカの政策って極端すぎる気がする。アルコールについ…

陰謀論 民主主義を揺るがすメカニズム

秦正樹 中公新書 2022.10.25読書日:2023.5.2 陰謀論は外国だけではなく日本でも問題であり、何らかの信条を持っている人ほど陰謀論に陥りやすいことを、ネトウヨ出身の社会学者がデータにより明らかにした本。 陰謀論が恐るべき破壊力を持つということをま…

ベリングキャット デジタルハンター、国家の嘘を暴く

エリオット・ヒギンズ 訳・安原和見 筑摩書房読書日:2023.4.27 インターネットなどの公開された情報をもとに調査を行うオープンソース調査の手法を開拓したエリオット・ヒギンズが、ベリングキャットを設立し、パソコンとネットを武器にして国家などの巨大…

私が陥った中国バブルの罠 レッド・ルーレット 中国の富・権力・腐敗・報復の内幕

デズモンド・シャム 訳・神月謙一 草思社 2022.9.5読書日:2023.3.17 2000年代に中国で総理だった温家宝の一族に接近し、その伝手を利用して新富豪になったデズモンド・シャムとその元妻ホイットニー・デュアンだったが、習近平の腐敗一層キャンペーンの…

現代の奴隷 身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること

モニーク・ヴィラ 訳・山岡万里子 英治出版 2022.12.20読書日:2023.3.14 現代の奴隷は麻薬や負債で被害者を抵抗できなくして売春や労働を強制するもので、昔の奴隷と異なり使い捨てのローリスク・ハイリターンのビジネスであり、さらに身近で行われているの…

防衛大学校 知られざる学びの舎の実像

國分良成(第9代防衛大学校長) 中央公論社 2022.8.10読書日:2022.12.1 日本唯一の士官学校、防衛大学校第9代校長の國分が、大好きになった防衛大学校を語りつくす本。 中国の拡張主義や北朝鮮のミサイル、そしてウクライナ戦争以降、日本でも防衛というも…

プーチンのユートピア 21世紀ロシアとプロパガンダ

ピーター・ポマランツェフ 訳・池田年穂 慶應義塾大学出版会 2018.4.25読書日:2022.11.5 2006年から2010年までロシアのテレビ局に勤めてドキュメンタリーを制作した著者が経験したロシアでのプロパガンダの実際を述べた本。 著者のピーターはロシア…

習近平最後の戦い ゼロコロナ、錯綜する経済ーー失策続きの権力者

福島香織 徳間書店 2022.6.30読書日:2022.10.23 習近平はなんら功績のない凡庸なリーダーで、その政策は失策ばかりであり、第22回党大会で3期目のトップの党書記になれないかもしれない、と主張する本。 これを読み始めたのは、ちょうど中国共産党の党大…

誰も断らない こちら神奈川県座間市生活援護課

篠原匡 朝日新聞出版 2022.6.30読書日:2022.9.24 座間市では少しでも座間と関係ある人ならば相談されるとそれを断らず、外部のNPOとのネットワークを活用して支援するだけでなく、さらにいま相談がなくても支援が必要な人をあらかじめ探るアウトリーチを…

デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消える

堤未果 NHK出版新書 2021.8.30読書日:2022.8.19 日本の大切なデジタル情報資産が外国に無償で提供され、このままいけば国家主権さえも外国のものになってしまうと主張する本。 わしはテクノロジーOKの人間であるから、GAFAMが邪悪だという議論に…

ネイビーシールズ 特殊作戦に捧げた人生

ウィリアム・H・マクレイヴン 訳・伏見威蕃 早川書房 2021.10.25読書日:2022.6.20 (ネタバレあり。注意) アメリカ軍、特殊作戦部隊のトップに上りつめたマクレイヴンが、自分の人生に起きたトピックスを振り返る本。 マクレイヴンはネイビーシールズ出身…

にほんブログ村 投資ブログへ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ