地政学
マキシム・サムソン 訳・染田屋茂、杉田真 かんき出版 2024.6.3読書日:2024.10.2 地理学者の著者が世界に存在するいろいろな境界について述べた本。 不思議なことではあるが、誰かが線を引いただけで、わしらはそれを意識せざるを得なくなる。グラウンドで…
クラウス・シュワブ ティエリ・マルレ 訳・北川蒼 日経ナショナルジオグラフィック 2022.7.4読書日:2022.8.13 ダボス会議で有名な世界経済フォーラムの創設者のクラウス・シュワブが、アフターコロナ後の世界で世界を動かすであろうナラティブを語った本。 …
鈴置高史 新潮社 2022.6.17読書日:2022.7.30 韓国の民主主義は大統領が司法を押さえてベネズエラ的な独裁的な方向に進んでおり、自壊していっていると主張する本。 高名な韓国観察者である鈴置高史さんの最新刊ですが、なんか韓国はもういいかなって気がす…
ウィリアム・H・マクレイヴン 訳・伏見威蕃 早川書房 2021.10.25読書日:2022.6.20 (ネタバレあり。注意) アメリカ軍、特殊作戦部隊のトップに上りつめたマクレイヴンが、自分の人生に起きたトピックスを振り返る本。 マクレイヴンはネイビーシールズ出身…
2017年出版の「2030年 ジャック・アタリの未来予測 不確実な世の中をサバイブせよ」では2030年までに起こり得るさまざまなリスクを列挙しています。 このなかには、例えば未知のウイルスによるパンデミックのリスクについても記載されており、コ…
ロシアのウクライナへの侵攻は、予想以上に西側諸国の結束が高く、ついにロシアの銀行をSWIFTから締め出すことに成功しました。しかし、これがどのくらいの効果があるのでしょうか。そして何より気になる、中国に台湾への侵攻を思い止まらせる効果があるので…
世界に非常に大きな影響を与えたコロナが、やっと”終わりの始まり”の様相を呈してきて、次はどんな時代だろうとみなが思っていたとき、ロシアのウクライナ侵攻で、にわかに戦争がクローズアップされています。 これに対して、アメリカ、ヨーロッパは反発して…
兵頭二十八 草思社 2012.3.26読書日:2022.1.10 押井守が愛読している人らしいので、とりあえず良さげなものを選んでみた。2012年の出版と10年前であり情報は古いが、しかしそこに書かれていることが正しかったかどうかを判断するにはちょうどいいかも…
出口浩明 日経BP 2021.3.1読書日:2021.6.13 立命館アジア太平洋大学学長の出口さんが、豊富な教養をもとに、地政学の基本的な考え方を、実際のマハンやマッキンダーの著作に基づいて解説した本。 きっとこの本に地政学を期待して読み始めたら、なんのこと…
アレックス・アベラ 訳・牧野洋 文藝春秋 2008年10月29日読書日:2009年04月19日 出てくる人物や書かれているそれぞれのアイテムにそれほどの驚きはない。それはすでによく知られていることだから。しかし、このよく知られているこれらのことが全てあるひと…
ジャック・アタリ 訳・林昌宏 プレジデント社 2017.8.15読書日:2021.1.6 フランスのジャック・アタリが、このまま何もしないと2030年までに起きることを予測し、読者に立ち上がることを求める本。 ジャック・アタリの本は実は初めて読んだ。日本に住ん…
高橋洋一 芙蓉社新書 2019.9.1読書日:2020.5.6 日韓関係を扱ったものだが、何しろ8か月前の出版なので、少し国際情勢が古くなっている。いまではコロナ前の話を聞くと、遠い昔の話のように聞こえる。 しかし、高橋洋一は単なる嫌韓のおじさんではないので…
ジャレド・ダイアモンド 小川敏子・川上純子・訳 日本経済新聞出版社 2019/10/26読書日:2020/1/28 久しぶりに日本の出版社の題名の付け方に殺意を抱いた。普通こういうような題名で著者がジャレド・ダイアモンドなら、人類がこれまで絶滅の危機にどのように…
中野剛志 東洋経済新報社 2016年12月9日読書日:2019年5月2日 もしかしたらここ数年でもっともインパクトがあったと言えるかもしれない本。こんな本が2016年に出版されていたとは。ちっとも知りませんでした。 もともとは、いま流行っているMMT(Mode…