ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

漂流者の生き方

五木寛之 姜尚中(カンサンジュン) 東京書籍 2020.8.31読書日:2021.7.19 故郷から離されデラシネ(根無し草)である五木寛之と姜尚中が、漂流者として生きるということはどういうことか、ということを話し合う対談。 五木寛之はずっとデラシネのことを書き…

世紀の大博打 仮想通貨に賭けた怪人たち

ベン・メズリック 訳・上野元美 文藝春秋 2020.7.30読書日:2021.7.18 フェイスブックを扱った映画ソーシャルネットワークですっかり悪役にされた双子のウィンクルボス兄弟が、再起を賭けてビットコインで勝負で出る実話。 映画のソーシャルネットワークは見…

「外食の裏側」を見抜く プロの全スキル、教えます。

河岸宏和 東洋経済新報社 2014.6.1読書日:2021.7.11 競争の厳しい外食産業でコスト削減のために行われていることを食品産業を渡り歩いたプロが教え、その見抜き方まで伝授する本。 著者は食品工場でハムを製造する仕事からはじめ、卵の工場、スーパー、コン…

数学に魅せられて、科学を見失う 物理学と「美しさ」の罠

ザビーネ・ホッセンフェルダー 訳・吉田三知世 みすず書房 2021.3.16読書日:2021.7.14 新しい基本的なデータが発見されない年月が30年以上に及ぶうちに、理論物理学は道を失い、何でもありの状態に陥り、生み出された多数の理論はもっぱらその美しさで正…

「古代日本の官僚」を読んで思い出したこと

「古代日本の官僚」を読んで思い出した小ネタを書く。 わしは若い頃、なぜか役所が嫌いで、役人に自分からなりたいと思ったことは一度もないが、大学を卒業する少し前に、国家公務員試験を受けるという人がまわりになぜか多数いたので、じゃあ受けてみるかと…

古代日本の官僚 天皇に仕えた怠惰な面々

虎尾達哉 中公新書 2021.3.25読書日:2021.7.11 日本の官僚は勤勉で長時間労働も厭わない印象があるが、古代の日本ではそうではなかったと立証する本。 日本では律令国家になってからの式部省(いまの人事)の文書が多数残されていて、そこには官人(律令時…

会社に人生を振り回されない武器としての労働法

佐々木亮 株式会社KADOKAWA 2021.3.31読書日 2021.7.6 会社から理不尽な目に合わされても泣き寝入りせずに、法律を武器に戦う方法を教える本。 法律の本はあまり読まないのだが、こういうのを読んでおくのもいいかも、と思って読んでみた。 さて、わ…

南極探検とペンギン 忘れられた英雄とペンギンたちの知られざる生態

ロイド・スペンサー・デイヴィス 訳・夏目大 青土社 2021.5.10読書日:2021.7.5 ペンギンが専門の生物学者がペンギンの生態と極地探検家の生態を同列で観察し記述するという奇妙な書。 著者はニュージーランド人で、南極探検家の冒険を読んで南極にあこがれ…

ほめるのをやめよう リーダーシップの誤解

岸見一郎 日経BP 2020.7.29読書日:2021.6.23 リーダーシップというのは先頭に立って人を引っ張ることではなく、部下を教育して自立させることだと述べる本。 アドラー心理学というのは、人の感情はその人がなにか目的があって起こすものだという解釈だから…

アダプティブ・マーケット 適応的市場仮説 危機の時代の金融常識

アンドリュー・W・ロー 訳・望月衛、千葉敏生 東洋経済新報社 2020.6.11読書日:2021.6.21 これまでの経済学は物理学を模倣して「効率的市場仮説」で理論を組み立てていたが、実際の経済活動は生態学との親和性が高く、ダーウィンの適者生存の法則を模倣した…

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