ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

新実存主義

マルクス・ガブリエル 廣瀬覚・訳 岩波新書 2020.1.21読書日:2020.3.21 マルクス・ガブリエルにはまってるの。というわけで、2冊目は岩波新書。 さて、この本で問題になっているのは「心」だ。人間は心を持っているが、心に思い浮かんだことは物質ではない…

ディープテック 世界の未来を切り開く「眠れる技術」

丸幸弘+尾原和啓 日経BP 2019.9.24読書日:2020.3.16 東南アジアが発展する中で新しい問題が起こり、それを解決するためにはハイテクだけではなく、すでにある枯れた技術を組み合わせて新しい結合(ディープテック)を生み出す必要がある。日本には眠れる…

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

山口周 KADOKAWA 2018.5.18読書日:2020.3.15 山口さんの本はこれで3冊目。これでほぼ、山口さんの主要な本は網羅したかな? わしはこういう読まなくてはいけない本のリストというものには弱くて(苦笑)、しかもこうもあつく勧められると、全部読みたくな…

AI以後 変貌するテクノロジーの危機と希望

丸山俊一+NHK取材班 NHK出版新書603 2019.10.10読書日:2020.3.12 NHK教育で放送された「人間ってナンだ? 超AI入門」で、4人の世界的知識人からAIについてコメントをもらう特別編を放送したが、それを書籍化したもの。「欲望の資本主義」…

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」

山口周 光文社新書 2017.7.20読書日:2020.3.5 山口氏の本、「ニュータイプの時代」に続いて2冊目。順番としては、こちらのほうが先に出版された。そしてたぶんこの本で山口さんはメジャーになった。 基本的な前提は、前回読んだ「ニュータイプの時代」と同…

ビッグミステイク レジェンド投資家の大失敗に学ぶ

マイケル・バトニック 訳・鈴木立哉 2019.9.24読書日:2020.3.3 投資家というのは気の小さな存在で、さらに残念なことに投資に失敗は避けられない。なので、失敗をしては、あの時買っておけばよかった、売っておけばよかった、と悩むことになる。 そんな時に…

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

山口周 ダイヤモンド社 2019.7.3読書日:2020.2.28 20世紀の価値観をいまだに引きずっているひとに、その発想では今後やっていけないと、24章に分けて説く本。今話題の山口周の、わしにとって1冊目の本となりました。 1つ1つの具体的な内容的はこれま…

荒潮

陳楸帆(チェン・チウファン、スタンリー・チェン) 中原尚哉・訳 早川書房 2020.1.20読書日:2020.2.26 (ネタばれあり。注意) 前にも言ったが、そもそも小説はあまり読まないし、ましてやSFはほとんど読まない。だが最近、中国のSFにはまりつつあるよ…

新型コロナウイルスの影響をどう見るか

新型コロナウイルスの影響で、世界経済はなんだかめちゃくちゃで、株式市場も下がってる。こうなると、悲観する人もいれば、チャンスと思う人も出てくる。 会社に出入りしている保険のおばちゃんがわしの顔を見ると「買ってますか?」と聞いてきた。 この人…

中国の大プロパガンダ 恐るべき「大外宣」の実態

何清漣(かせいれん) 訳・福島香織 芙蓉社 2019.10.30読書日:2020.2.22 中国が金にものを言わせて、マスコミを通じて外国に対して大がかりな宣伝活動を繰り広げている実態を告発した本。台湾で出版されたものを、中国関係のスター記者である福島香織が翻訳…

1兆ドルコーチ --シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え

エリック・シュミット ジョナサン・ローゼンバーグ アラン・イーグル 訳・櫻井祐子 ダイヤモンド社 2019.11.13読書日:2020.2.17 個人投資家というのはだいたい個人プレー的で、人とうまくやっていけないと自覚していて、できれば会社をいつ辞めてもいいよう…

「あたまのゴミ」を捨てれば一瞬で脳が目覚める!

苫米地英人 コグニティブリサーチラボ 2014/4/14読書日:2020.2.8 いや、なんといいましょうか、暇だったので手に取っただけで、中身は流し読みしてしまいました。もしかしたら、この本を読んで役に立つ人もいるのかもしれませんが、わし的には、とほほ本で…

黄金州の殺人鬼 凶悪犯を追い詰めた執念の捜査録

ミッシェル・マクマナラ 訳・村井理子 亜紀書房 209/9/28読書日:2020/2/14 未解決事件に取り込まれてしまった女性が、犠牲者50人以上というカリフォルニア州史上最悪のレイプ殺人犯を追い詰めようとするドキュメンタリー。残念なことに作者はこの本を完成…

2030年アパレルの未来 日本企業が半分になる日

福田稔 東洋経済新報社 2019.7.4読書日:2020.2.7 最近、服を買わない。買ってもユニクロぐらいで、高い服を買おうという意欲はまったくない。ユニクロの品質は素晴らしく、いま着ているフリースはいったい何年前に買ったものだろうと、考えてしまう。少なく…

日本進化論

落合陽一 SBクリエイティブ 2019.1.8読書日:2020.2.1 落合陽一が各界のひととグループディスカッションをした内容をまとめたもの。 グループディスカッションという形態のせいか、いまいち切れが悪いように感じた。なにか総花的なの。どの議論もどこか新…

情動はこうしてつくられる 脳の隠れた働きと構成主義的情動理論

リサ・フェルドマン・バレット 高橋洋・訳読書日:2020.2.5 情動が構成主義的に脳により作られていると主張する本。 近年、脳がどのように働いているのかが分かってきて、情動(emotion)がどのようにつくられてくるのかについても、新しい考え方が生まれて…

ナイルパーチの女子会

柚木麻子 文春文庫 2018.2.10読書日:2020.1.30 (ネタばれあり。注意) この著者を全く知らずに読みましたが、絶対女子高出身だろうと思ってたら、本当にそうだったようです。(笑)あまりにも女子間の微妙なニュアンスに詳しすぎる。 何人か主要な登場人物…

危機と人類

ジャレド・ダイアモンド 小川敏子・川上純子・訳 日本経済新聞出版社 2019/10/26読書日:2020/1/28 久しぶりに日本の出版社の題名の付け方に殺意を抱いた。普通こういうような題名で著者がジャレド・ダイアモンドなら、人類がこれまで絶滅の危機にどのように…

肩をすくめるアトラス

アイン ランド, 脇坂 あゆみ・訳、ビジネス社 2004読書日:2017年04月23日 **** ネタバレあり。注意 *** アイン・ランドの作品を読むのは「水源」以来だ。「水源」では、主に個人が問題だった。個人の自由や才能を押しつぶそうとする社会の中で個人がどのよ…

パスタぎらい

ヤマザキマリ 新潮新書 2019.4.20読書日:2020.1.26 イタリアと日本を行き来する漫画家ヤマザキマリの食を巡るエッセイ。 題名のパスタ嫌いというのは、イタリアで貧乏学生だった頃、一生分のパスタを食い切ったからというのが理由らしい。彼女によると、ペ…

失われた女の子 ナポリの物語4

エレナ・フェッランテ 飯田亮介・訳 早川書房 2019.12.19読書日:2020.1.21 (ネタバレあり。注意) 天才的なリラと努力家のレヌーのナポリの物語もついに最終巻の第4巻を迎えた。 この物語の発端を思い浮かべてみると、第1巻の最初で、リラが自分がこの世…

21Lessons 21世紀の人類のための21の思考

ユヴァル・ノア・ハラリ 柴田裕之・訳 河出書房 2019.11.30読書日:2020.1.14 サピエンス全史とホモ・デウスのハラリの最新作である。前者がホモ・サピエンスの過去を語り、ホモ・デウスが未来を語っていたのに対し、本作は今のサピエンスの状況に対するハラ…

MMT 現代貨幣理論入門

L・ランダル・レイ 鈴木正徳・訳 島倉原・監訳 中野剛・松尾匡・解説 東洋経済新報社 2019.9.12読書日:2020.1.13 MMTはこれまで知った経済理論の中で、もっともすっきりする経済理論で、わしのこれまでの疑問がほぼ解消されたという意味で、個人的には…

「死」とは何か イエール大学で23年連続の人気講義

シェリー・ケーガン 柴田裕之・訳 文響社 2018年10月5日読書日:2020年1月6日 (注意:今回読んだのは短縮版) 「死」がテーマの哲学の本なのだが、読んで驚いたのは、死については語るべきことがこんなに多いのか、ということである。まあ、哲学とは死につ…

未来国家ブータン

高野秀行 集英社 2014.2.20読書日:2020.1.2 ときどき高野秀行の本を読みたくなる。年末に体調を崩したときに、読みかけの他の本もあったのだが、高野秀行を読みたくなり、ダウンロードして読むことにした。 しかし、残念ながら、この本は期待したほど面白く…

イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む

宮本 常一 平凡社2002読書日:2007年07月25日 民俗学者、宮本常一の「忘れられた日本人(岩波文庫)」を読んで、驚嘆した経験がある。日本人を見る確かな目がそこにはあった。 そんな宮本常一が、明治初期に東北、北海道を旅したイザベラ・バードの『日本奥…

ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する

ジーヤ・メラリ 訳・青木薫 解説・酒井伸之 文芸春秋 2019.7.25読書日:2019.12.23 実験室で宇宙を創造するにはどういう方法があるかについて、インフレーション理論、ひも理論などから言える最新の状況から解説してくれる本。著者は現在はジャーナリストだ…

水源―The Fountainhead

アイン・ランド, 藤森 かよこ 2004.7 ビジネス社 読書日:2005.11.8、(当時書いた感想が気に入らずに2019年12月に書き直したもの) ご存じリバタリアンの始祖アイン・ランドの主要著書のひとつ。1943年に発表され、アメリカ人にはとてもなじみの深い小…

チョンキンマンションのボスは知っている :アングラ経済の人類学

小林さやか 春秋社 2019.7.30読書日:2019.12.11 香港の安宿のボスの話ということで、てっきり中国人の話なのかと思ってたら、アフリカのタンザニア人の話なのだった。いま中国には大勢のアフリカ人が一旗上げるために来ているのだそうだ。その中にはずっと…

三体

劉慈欣、訳:大森望、光吉さくら、ワン・チャイ、監修:立原透耶、早川書房、2019.7.15読書日:2019.12.9 (ネタばれあり。注意) SFは年に1,2冊しか読まないと言ったばかりなのに、なめらかな世界とその敵、に続いて、今月2冊目のSFである。でも、…

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