小笠英志 講談社 2019.9.20読書日:2022.12.30 3次元以上の高次元空間をイメージする方法を教える本。 物理の超弦理論なんかでは、10次元とか11次元とかの高次元の空間を取り扱うが、研究している人はよくそんな空間をイメージできるなあ、と感心する。…
ダビッド・J・シュワルツ 訳・桑名一央 1970.7.25初版 2004.9.25新訂版読書日:2022.12.29 人間は自分が思った通りの存在にしかなれないのだから、構想するときには大きく考えるべきだ、と主張する本。 この本、1970年からずっと売れ続けているのである…
最相葉月 新潮社 2007.3.10読書日:2022.12.28 星製薬の御曹司として生まれながら、SF作家に転身して、ショートショートを1001話作った星新一の評伝。 まあ、正直に言って、前半の星製薬の話は興味深くはありましたが、そんなに面白くはなかったです。…
エマニュエル・トッド 訳・大野舞 文藝春秋 2022.6.20読書日:2022.12.25 歴史人口学者のエマニュエル・トッドが、ウクライナ戦争は米英により仕掛けられた事実上の第三次世界大戦だと主張する本。 エマニュエル・トッドのことは知っていたが、これが初めて…
ムーギー・キム 東洋経済新報社 2022.7.14読書日:2022.12.23 グローバル・エリート・ビジネスマンで在日3世のムーギー・キムが、日本と韓国の関係をその根本から真剣に考えた本。 ムーギー・キムってもう40代なんだそうだ。いまでは起業家として香港に住ん…
ティモシー・フェリス 訳・田中じゅん 青志社 2011.2.15(オリジナルは2006年)読書日:2022.12.22 自由を得るために、ビジネスをネット上で自動化することで、週に4時間だけの労働で好きなところに住めると主張する本。 同様な主張の本は巷にあふれている…
ウィル・ストー 訳・風見さとみ 原書房 2022.7.28読書日:2022.12.17 ヒトはある社会グループの一員になることを望み、一員になると今度はそのグループの中でより良いステータス(地位)を得るように努力するステータス・ゲームをするように進化した種族だと…
中澤雄大 中央公論社 2022.4.25読書日:2022.12.10 1990年に41歳で自殺した小説家、佐藤泰志の一生を、作家の熱狂的な愛好家である著者が、できる限りの資料と関係者へのインタビューを通して明らかにした評伝の決定版。 わしは佐藤泰志の本は読んだこ…
國分良成(第9代防衛大学校長) 中央公論社 2022.8.10読書日:2022.12.1 日本唯一の士官学校、防衛大学校第9代校長の國分が、大好きになった防衛大学校を語りつくす本。 中国の拡張主義や北朝鮮のミサイル、そしてウクライナ戦争以降、日本でも防衛というも…
ルシア・ベルリン 訳・岸本佐知子 講談社 2019.7.8読書日:2022.11.25 高校教師、掃除婦、電話交換手、看護婦などをしてシングルマザーとして4人の子供を育てつつ、アルコール依存症に苦しんだ、ルシア・ベルリンの自分の人生を題材とした私小説。 実際に起…
この前、図書館に本を取りに行こうと自転車に乗っていたとき、あるけっこう大きな横断歩道で信号が赤になったので止まった。 歩行者が全員いなくなったので、まだ赤信号だったが、まあいいかと思って自転車を漕ぎ出した。すると突然、目の前に人が現れたので…
「どうすれば日本人の賃金は上がるのか」で野口悠紀雄は日本人の賃金が上がらず、しかも最近の円安がその賃金の下落を加速しているとして嘆いているが、やっぱりわしは円安に賛成である。円安に賛成なことはここに書いた。 www.hetareyan.com バブル崩壊以降…
野口悠紀雄 日経BP 2022.9.8読書日:2022.11.17 日銀や政府のやっている通貨緩和政策は日本の安売りであり、賃金を上げるには一人あたりの創出する付加価値を上げる以外はないと主張する本。 野口悠紀雄はこれまでも日銀と政府の通貨緩和政策を非難してき…
ジェフリー・ミラー タッカー・マックス 監訳・橘玲 訳・寺田早紀 河合隼雄 SBクリエイティブ 読書日:2022.11.13 進化心理学者のミラーとモテ男のマックスが協力して、モテるためには進化心理学の知見に従うのが最強と主張する本。 原題は「MATE:What Wo…
リュック・ベッソン 訳・大林薫 辰巳出版 2022.6.25読書日:2022.11.15 フランスの映画監督リュック・ベッソンが孤独な少年時代を過ごしたあと、グラン・ブルーを発表して、ようやく何者かになるまでの自伝。 わしは社会人になりたての90年代、年末には地…
野村泰紀 講談社ブルーバックス 2022.4.20読書日:2022.11.6 カリフォルニア大学バークレー校教授の野村泰紀が、ビッグバンからマルチバース宇宙までを解説する本。 わしは現代宇宙論についての本をときどき読むことにしている。量子力学に加えて、わけがわ…
平野克己 朝日新聞出版社 2022.7.30読書日:2022.10.31 アフリカの人口増加率は1950年代から2%以上であり、世界のどの地域よりも高く、未曾有の人口膨張を続けており、21世紀の後半には人口の半分がアフリカ人になってしまい、人類はアフリカ化する…
ピーター・ポマランツェフ 訳・池田年穂 慶應義塾大学出版会 2018.4.25読書日:2022.11.5 2006年から2010年までロシアのテレビ局に勤めてドキュメンタリーを制作した著者が経験したロシアでのプロパガンダの実際を述べた本。 著者のピーターはロシア…
ジェイソン・シュライアー 訳・西野竜太郎 グローバリゼーションデザイン研究所 2022.6.20読書日:2022.10.30 アメリカのゲーム業界では、制作スタジオの誕生と破産が日常茶飯事で、ほとんどのゲーム制作者は2、3年に一度レオオフを経験しており、その不安…
押井守 東京ニュース通信社 2022.4.20読書日:2022.10.25 押井守が映画以外の70年間のサブカルチャーエンタメ遍歴を語る本。 押井守に映画を語らせるとむちゃくちゃ面白いのは分かっているが、それ以外のサブカルチャーにも耽溺しているから、こっちもむち…
福島香織 徳間書店 2022.6.30読書日:2022.10.23 習近平はなんら功績のない凡庸なリーダーで、その政策は失策ばかりであり、第22回党大会で3期目のトップの党書記になれないかもしれない、と主張する本。 これを読み始めたのは、ちょうど中国共産党の党大…
林真理子 講談社 2022.2.14読書日:2022.10.22 芸術家・田原桂一と梨園の妻であった博子の、出会ってしまった二人が激しい愛を貫いた実話。 うーん。どのへんが奇跡なのか読んでもよく分からなかった。 みなさんも人妻が夫以外の男を好きになって、夫と離婚…
小田嶋隆 ミシマ社 2022.8.30読書日:2022.10.20 2022年6月24日に亡くなったコラムニスト小田嶋隆の遺稿コラム集。 小田嶋隆が亡くなる直前、ミシマ社社長の三島邦弘さんに遺稿集を頼んだのだそうだ。その結果できたこの本は、日経ビジネスオンライン…
森達也 現代書館 2022.3読書日:2022.10.19 (ネタバレあり。注意) ドキュメンタリー映像作家が天皇をテーマにドキュメンタリーを企画するものの、当然天皇とは接触できずうまくいかないが、ある超自然的な現象で天皇、皇后と繋がりができて、一緒に皇居の…
マシュー・ボンゴルツ・ヘトリング 訳・上京恵 原書房 2022.3.1読書日:2022.10.15 リバタリアンたちが自分たちの理想郷を作ろうと、ニューハンプシャー州のグラフトンという町に移り住んだ顛末を描く本。 リバタリアンと言えば作家アイン・ランドである。ア…
伊藤潤一 ダイヤモンド社 2022.3.15読書日:2022.10.7 東大を卒業して20年以上ヘッジファンドのマネージャーをしていた著者が、東大の学生に頼まれてマネーについて教える金融研究会を開くとたちまち人気となった内容を書いたもので、人生の本質について考…
篠田謙一 中公新書 2022.2.25読書日:2022.10.6 発掘された人類(ホモ属)の骨のDNA解析からホモサピエンス(ヒト)の誕生、他のホモ属との交雑、出アフリカ後の移動の様子が分かるようになり、最新の情報について解説した本。 この本を読んでいるときに…
グレゴリー・J・クバー 訳・水谷淳 ダイヤモンド社 2022.5.31読書日:2022.10.3 ネコが空中でなんの支点もなしに回転できる理由を多くの科学者が解き明かそうと奮闘した数百年の歴史を振り返る本。 いちおう本を開く前に、自分でネコが空中で回転できること…
スティーブン・ピンカー 訳・橘明美 草思社 2022.7.15読書日:2022.10.2 アメリカ大統領がフェイクニュースを拡散するような民主主義の危機の時代に、人がどれだけ合理的になれるかを述べた本。 皆で合議すれば合理的な判断ができるという信念が民主主義の基…
マルレーヌ・ラリュエル 訳・浜由樹子 東京堂出版 2022.3.10読書日:2022.10.1 プーチン政権のロシアはファシズムでないと主張する本。 政治家に、ファシスト!、とレッテル貼りして非難する場合があるが、わしはこれは単なる悪口で、本当にファシストかどう…