読書録

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

落合 陽一 幻冬舎 2018年1月31日読書日:2019年5月13日 気鋭の若手研究者の落合陽一が幻冬舎の箕輪厚介と組んで作った日本再興戦略。箕輪厚介なので、いつもどおり話を聞いてまとめただけだろうから深いところを期待してはいけないのかもしれないが、最初は…

民主主義の死に方:二極化する政治が招く独裁への道

スティーブン・レビツキー, ダニエル・ジブラット 新潮社 2018年9月27日読書日:2019年5月8日 この本が書かれて、日本語訳もされたのは、間違いなくトランプ政権の誕生の衝撃のせいだろう。丸々1章をトランプ政権に割いている。著者らは独裁かどうかの4つ…

街場の平成論 (犀の教室)

内田樹, 小田嶋隆, 釈徹宗, 白井聡, 仲野徹, 平川克美, 平田オリザ, ブレイディみかこ, 鷲田清一 晶文社 2019年3月29日読書日:2019年5月5日 コラムニスト小田嶋のファンなのでなんとなく読んだ本。 9人がそれぞれの立場から平成を振り返り、今後を展望する…

富国と強兵ー地政経済学序説

中野剛志 東洋経済新報社 2016年12月9日読書日:2019年5月2日 もしかしたらここ数年でもっともインパクトがあったと言えるかもしれない本。こんな本が2016年に出版されていたとは。ちっとも知りませんでした。 もともとは、いま流行っているMMT(Mode…

本物の大富豪が教える金持ちになるためのすべて

フェリックス デニス 文響社 2017年5月31日読書日:2017年09月25日 著者のデニスさんのいう本物の大富豪のいうレベルは、資産は少なくとも数百億円であり、たぶん標準的には数千億円をさしているものと思われる。 このレベルの金持ちということになると、も…

99歳ユダヤのスーパー実業家が孫に伝えた 無一文から大きなお金と成功を手に入れる習慣

矢吹 紘子 マガジンハウス 2014年8月7日読書日:2019年4月15日 トルコで製造業の会社の創業者として成功した99歳のババ(祖父)が、ロンドンで映画配給会社を経営している孫に、事業を行うことの極意というか、心得を伝えるという話。何となくアメリカ人が…

「発想」の極意 :人生80年の総括

日下公人 徳間書店 2018年10月20日読書日:2019年4月12日 日下公人の本はほとんど読んだことがない。でも、ちょっと気になっていた。それで、人生80年の総括、という副題がついているくらいだから、これを読めばいいのかと思って、読んでみた。そうしたら…

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

ハンス・ロスリング, オーラ・ロスリング, アンナ・ロスリング・ロンランド 日経BP社 2019年1月11日読書日 2019年4月10日 この本は、公衆衛生学の本でもあるけれど、どちらかというと行動経済学や進化心理学の内容と近い。というのも、人間の脳にそもそも備…

賭博者

1969 新潮社 ドストエフスキー, 原 卓也読書日:2019年4月3日 登場人物のほとんどがギャンブル依存症(ただしロシア人のみ)で、ほとんどの人が破産寸前(ただしロシア人のみ)の状態にある話。 わしはギャンブル依存症に興味がある。また、ドストエフスキー…

今こそ、韓国に謝ろう

百田尚樹 飛鳥新社 2017年6月8日読書日:2019年3月28日 右派の百田さんによる、韓国をディスる本。基本は、「日本は勝手に朝鮮を良くしてごめんなさい」、という主張。 一昔ならともかく、おそらく今の日本人で、韓国を併合したことに対するなんらかの罪悪感…

歴史で読む中国の不可解

岡本 隆司 日本経済新聞出版社 2018年10月10日読書日:2019年3月27日 中国に関して、何か事件が起きるごとに、歴史学の著者が言葉を求められ、それに応えて書いた文章をまとめたアンソロジー。うまく編集ができていて、いちおう、読むと中国人の捉え方が少し…

新しい名字 (ナポリの物語2)

エレナ フェッランテ, Elena Ferrante 早川書房 2018年5月17日読書日:2019年3月21日 この作品、世界的なベストセラーでむちゃくちゃ面白いんだけど、日本ではまったく話題になっていません。もったいないなあ。 リラとレヌーの二人の女性の友情、というか因…

一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学

cis KADOKAWA 2018年12月21日読書日:2019年3月14日 230億円の資産を持ってるcisさんの、投資本。「おっすおら損五億」という名文句で有名。勝っている人の話を読むのは楽しい。 cisさんは子供のころからゲームやギャンブルが大好きで、小学校のころ、駄菓子…

ファンタジーランド(上下): 狂気と幻想のアメリカ500年史

カート アンダーセン 東洋経済新報社 2019年1月18日読書日:2019年3月7日 自分の信じることは何でも正しいと信じ、自分を非難するすべての現象は陰謀であり、フェイクニュースと主張する大統領がいて、しかもそんな大統領を疑問に思わない国民がいる、そんな…

リラとわたし (ナポリの物語(1))

エレナ フェッランテ, Elena Ferrante 早川書房 2017年7月6日読書日:2017年10月02日 なにしろ出だしが素晴らしい。 60歳になった私(エレナ)のところに、親友のリラの息子から電話がかかってくる。リラが消えたというのだ。そして、私はリラの生きていた…

フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体 (ブルーバックス)

藤岡 換太郎 講談社 2018年8月22日読書日:2019年2月26日 富山、長野から山梨の日本を代表する山岳地帯、日本アルプス。この中を北から南に貫いている溝がフォッサマグナ、ということは学校で学んだが、これがどうやってできたのかいまだに分かっていないと…

ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ2 日本人が知らない101の疑問

茂木 誠 SBクリエイティブ 2017年9月5日読書日:2019年2月25日 何とはなくネットで見かけて読んだ本。出版は2017年9月と、1年以上前だが、いまでも十分に使える。なるほど。歴史の目で見るというのは、とても射程が長いのだ。素晴らしい。 何とはなく知って…

身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論

鈴木涼美 幻冬舎 2016年12月6日読書日:2019年2月21日 この本は長らく読むべき本リストに残っていて、でも全然読もうとしなかったのですが、どこかのネットのコラムで、この本を読んで考え方が変わった、影響を受けた、とかいうような話がぽろっと書かれてい…

SHOE DOG(シュードッグ)

フィル・ナイト 東洋経済新報社 2017年10月27日読書日:2019年2月20日 ナイキの創業者、フィル・ナイトの自伝。創業当時から株式公開まで、約20年ぐらいの物語だ。 わしはまったく靴に興味がないので、本の中に次々に出てくる、靴に取りつかれた人たちが、ち…

人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか

慶應義塾大学出版会 2017年4月14日読書日:2018年02月25日 企業は過去最高の業績をあげ、失業率は3%を下回り、人手不足は深刻という話は聞くのに、一向に賃金は上がらない。国はいら立ちを隠さず、企業にベースアップ3%以上を要求する異常事態。この状況…

ライフ・シフト―100年ライフの人生戦略

リンダ グラットン, アンドリュー スコット 東洋経済新報社 2016年10月21日読書日:2019年2月14日 人間の寿命が100年に延びることはほぼ確実と言われている。では、その時の人の人生とはいったいどういうものになるのか。何が大切になるのか。 この本は20…

FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実

ボブ・ウッドワード 日本経済新聞出版社 2018年12月15日読書日:2019年2月12日 これまでの著作を通じて、ボブ・ウッドワードの最大の関心は、政府の政策がどのように意思決定がなされるのかを読者に伝えることにあると思う。 本書の出だしもなるべく従来の方…

もっと言ってはいけない (新潮新書)

橘 玲 新潮社 2019年1月17日読書日:2019年2月10日 前作の「言ってはいけない」を読んだ時に、いまいち衝撃的ではない、という感想をもったが、今回の「もっと言ってはいけない」でも同じことを感じた。 これがいったいどうしたの? という感じだ。 なぜなん…

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

橘 玲 新潮社 2016年4月15日読書日:2016年11月23日 進化論や遺伝学に関する知見をもとに不愉快と皆が思うような話を載せている。しかし読み始めると特に衝撃的な話はなくて困りました。美貌や知能で格差が生まれるなんて当たり前すぎる。しかし後半は面白く…

投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識

ハワード・マークス 日本経済新聞出版社 2012年10月23日読書日:2013年01月07日 20のことというか、ほとんど1つ?リスクコントロール、リスクコントロール、リスクコントロール。これだけ。 いかにリスクを抑えて最大の利益を上げるか。で、たどり着いた答…

死ぬこと以外かすり傷

箕輪 厚介 マガジンハウス 2018年8月28日読書日:2019年2月4日 そうだったのか、と思いました。わしが読んでき本のかなりは、この箕輪さんが作っていたのだ。「多動力」、「お金2.0」、「東大から刑務所へ」などなど。 でも、わしが箕輪さんの本を読んだ…

ブルー・オーシャン・シフト: 新たな成長機会を掴むステップ

W・チャン・キム, レネ・モボルニュ ダイヤモンド社 2018年4月20日読書日:2019年2月4日 市場での切磋琢磨により製品やサービスが向上していくのが資本主義システムですが、もしビジネスするのであれば競争が激しい市場はなるべく避けたいですね。 という、…

2019 長谷川慶太郎の大局を読む

長谷川慶太郎 徳間書店 2018年10月20日読書日:2019年2月3日 長谷川慶太郎の読みが必ず当たるわけではないのは承知しているが、それでもこの人のように世界中に目配りして、本当の意味で大局を読むことのできる人はまれなので、大変貴重である。 この本もた…

子育ての大誤解 重要なのは親じゃない〔新版〕

ジュディス リッチ ハリス 早川書房 2017年8月25日 読書日:2019年1月30日 副題が、「重要なのは親じゃない」となっていて、これだけでほぼ、この本の内容は言い尽くされている。 もう少しくわしく言うと、次のようになる。 子供の成長に、親の影響はほとん…

人間の解剖はサルの解剖のための鍵である

吉川浩満 河出書房新社 2018年7月19日読書日:2018年10月06日 吉川氏は最近の日本の知の最前線に立っているひとりらしい。つまり、20世紀後半の急速に発展した認知系の知識を哲学に取り入れようとしているという。橘玲と近い立場である。 この本はあちこちで…

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