ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

読書録

全裸監督 村西とおる伝

本橋信弘 太田出版 2016.10.27読書日:2020.7.26 AVのレジェンド、村西とおるの多分一番詳しい評伝。ネットフリックスで山田孝之の全裸監督を見て、爆笑。で、本書を手に取った次第。 本書の中でも述べられているが、村西とおるはあらゆる面で過剰。一番目…

石光真清の手記

石光 真清, 石光 真人 中央公論社 1988読書日:2010年01月25日 あるサイトで石光真清のことを知り、図書館で手記を取り寄せたら、その分厚さに卒倒した。何しろ、1200ページぐらいあるのだ。文庫版で4分冊のものもあるので、そちらにすればよかったか。…

カラスは飼えるか

松原始 新潮社 2020.3.20読書日 2020.7.20 カラスを巡るエッセイ。いちおうどの話もカラスを絡めているが、カラス自体の話は半分ぐらいで、学生時代のサルのフィールドワークの話まで入っている。 肝心の「カラスは飼えるか」という題名は、ウェブ連載時に一…

僕の人生には事件が起きない

岩井勇気 新潮社 2019.9.25読書日:2020.7.8 (ネタバレあり。注意) 芸人、ハライチのボケ担当の岩井勇気が、なにしろ事件が起きないので、日常に起こる些細なことを針小棒大に語るエッセイ。 事件が起きないというのは、バラエティ番組で、昔の苦労話をせ…

カウフマン、生命と宇宙を語る

スチュアート カウフマン, Stuart A. Kauffman, 河野 至恩 日本経済新聞社 2002年9月読書日:2009年03月18日 非常に興味深いが、ちょっと残念でもある書。残念なのは、私が最も知りたかったことが、カウフマンにも分からなかったこと。せめて取っ掛かりぐら…

「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学

マルクス・ガブリエル 訳・姫田多佳子 講談社 2019.9.10読書日:2020.7.14 「なぜ世界は存在しないのか」のマルクス・ガブリエルが、人間の精神は脳という物質に依存せず、徹底的に自由であると主張する本。 「なぜ世界は存在しないのか」では、世界自体は存…

大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清

松元 崇 中央公論新社 2009年1月読書日:2009年05月06日 09:29 松元崇氏は現役の財務省系官僚の大物で、内容のほとんどは財務省の発行している雑誌「ファイナンス」で連載した内容。そうすると読者は財務省官僚という事になるから、一般人が読むことを想定し…

有限の中の無限 素数が作る有限体の不思議

西来路文朗 清水健一 講談社ブルーバックス B-2137 2020.5.20読書日:2020.7.8 0,1,2と進んで、次が0に戻るような数字の体系のことを有限体というらしい。例えばカレンダーの曜日は7日ごとにぐるぐる回るから有限体と関係がある。時計もそうだ。この…

ラディカルマーケット 脱・私有財産の世紀

エリック・A・ポズナー E・グレン・ワイル 安田洋祐(監訳) 遠藤真美(訳)東洋経済新報社 2020.1.2読書日:2020.7.1 富の偏在、民主主義の危機、移民の問題など、今日世界を覆ってる問題は、私有財産、社会の意思決定方法などをもう一度根本から考え直す…

フリーダム

ジョナサン フランゼン, Franzen Jonathan 早川書房 2012年12月19日読書日:2013年07月14日 まあ、一言でいえば、家族の崩壊と再生の物語、ということになるんだろうけど、なんだかそんな一言では終わらせたくないというくらい豊穣な内容。その崩壊の原因と…

僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた

アダム・オルター 訳・上原裕美子 ダイヤモンド社 2019.7.10読書日:2020.6.28 テクノロジーが発達した結果、依存症は薬物だけでなく、行動に起因した「行動嗜壁(こうどうしへき)」による依存症が主流になった。スマホ依存症とかゲーム依存症とかのたぐい…

マーダーボット・ダイアリー

マーサ・ウェルズ 訳・中原尚哉 東京創元社 2019.12.13 読書日:2020.6.26 (ネタばれあり。注意) 過去に殺人事件を起こした警備ユニット(=マーダーボット)が、連続ドラマに耽溺しながら、自分の生き方を探して放浪する話を一人称の「弊機」で語るSF。…

自由の命運 日本はどうなのか?

自由の命運で、著者たちは日本についてどのような評価を下しているのか、気になるところです。ですが、日本についてはほんの少ししか述べておらず、こんなようなことが書かれてあるだけです。 ーー日本は第2次世界大戦の敗戦までは典型的な専横型の国家だっ…

自由の命運 国家、社会、そして狭い回廊

ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン 訳・櫻井祐子 早川書房 2020.1.25読書日:2020.6.20 人が自由であるためには、国家と社会がお互いに牽制し合ってバランスを取った状態でなければならず、そのバランスを取った状態に入ることも、持続させる…

読書という荒野

見城 徹 幻冬舎 2018年6月6日読書日:2018年09月09日 戦争体験を別にすれば、読書体験こそがもっとも人間の幅を広げるのに有効と主張する本。自分に影響を与えた読書を振り返りつつ、熱く語る。 少年青年時代に読んでいた本を聞くと、わしと重なるところが結…

ダルタニャンの生涯 −史実の『三銃士』−

佐藤賢一 岩波新書 2002.2.20読書日:2020.6.6 フランスの歴史小説を得意とする佐藤賢一が、ダルタニャンのモデルとなった本物のダルタニャンの生涯を語るというノンフィクション。 三銃士は読んだこともあるし、映画も観たことあるが、まさかモデルがいると…

数学の大統一に挑む

エドワード・フレンケル 文藝春秋 2015年7月13日読書日:2016年04月25日 23:25 旧ソ連でユダヤ人であるがゆえに大学に進めず、それでもあきらめずに数学を続け、やがてあらゆる形式の数学がどれも同一のものを表しているという数学の大統一論に挑み、ソ連を…

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

高橋 昌一郎 講談社 2008年6月17日読書日:2010年07月27日 これを読んでいると、20世紀はいろんな限界が明らかになったんだなあということがよく分かる。しかも、それが理論的に導き出される、というのが興味深い。つまり理性が自分の限界を理性的に導き出…

21世紀の啓蒙 理性、科学、ヒューマニズム、進歩

スティーブン・ピンカー 訳・橘明美+坂田雪子 草思社 2019.12.20読書日:2020.6.6 17世紀に始まった啓蒙主義はこれまでも大きな成功を収めたが、21世紀も啓蒙主義を引き継いでいかなければいけないと主張する本。 ピンカーがこの本を書いたのは、啓蒙主…

なぜビジネス書は間違うのか ハロー効果という妄想

フィル・ローゼンツワイグ 日経BP社 2008年5月15日読書日:2018年09月05日 有名なビジネス書はまったく科学的ではなく、よくできた読み物に過ぎないと、身も蓋もないことを主張する本。 それが証拠に、挙げられたエクセレントな会社は数年後にエクセレントで…

中村元選集〈第3巻〉/東洋人の思惟方法〈3〉日本人の思惟方法

中村 元 春秋社 1989年1月読書日:2018年09月18日 中村元が有名な学者であることは知っていたけど、やっぱりすごい。 日本のみならず、インド、中国、欧米の文化に習熟している中村は、具体的な文献をいちいち挙げながら、日本人の考え方のパターンを他国(…

マネーの進化史

ニーアル・ファーガソン 訳・仙名紀 早川書房 2015.10.25読書日:2020.5.24 歴史家のニーアル・ファーガソンが、マネーがどのように進化してきたのかを人類の大きなスパンで振り返るという本。 最近、歴史家が重要になってきたようだ。例えば、サピエンス全…

なんでお店が儲からないかを僕が解決する

堀江貴文 ぴあ株式会社 2016.10.5読書日:2020.5.16 1年365日外食するというホリエモンが、儲からないレストランの問題をズバリ解決するという本。 お金持ちのホリエモンがレストランに期待するのは値段ではなく、驚きなんだそうだ。いい店は何度行って…

イスラームから見た「世界史」

タミム・アンサーリー 訳・小沢千重子 紀伊國屋書店 2011年8月29日 読書日:2012年03月14日 いや、まじでイスラム教、ヤバイと思った。 1400年前に誕生した当時のイスラム教は、完全に平等、公平な共同体を目指した。だいたい狩猟採集時代の昔から平等、公平…

文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る

松原隆彦 山と渓谷社 2019.3.1読書日:2020.5.10 宇宙物理学者の松原隆彦が物理学の世界を分かりやすく説明する本。だから世界の仕組みと言っても、当然ながら社会や経済の仕組みのことではありません。哲学や倫理学とは多少かかわってくるかもしれない。な…

上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白

小田嶋隆 ミシマ社 2018年2月26日読書日:2018年07月02日 依存症全般に興味がある。アルコール依存症は肉体的な面も含めて依存症になるが、ギャンブル系なんかは完全に脳内構造だけで完結していて、そっちの方が興味深い。と思っていたが、オダジマによると…

韓国、ウソの代償 沈みゆく隣人と日本の選択

高橋洋一 芙蓉社新書 2019.9.1読書日:2020.5.6 日韓関係を扱ったものだが、何しろ8か月前の出版なので、少し国際情勢が古くなっている。いまではコロナ前の話を聞くと、遠い昔の話のように聞こえる。 しかし、高橋洋一は単なる嫌韓のおじさんではないので…

LIFE3.0 人工知能時代に人間であるということ

マックス・テグマーク 訳・谷口淳 紀伊国屋書店 2020.1.6読書日:2020.5.3 宇宙物理学者のマックス・テグマークが、AIの発達がどの方向に進むかについて、人類が今のうちに考察を行って干渉すべきだと警鐘する本。 テグマークが人間の意識に興味があること…

アヘン王国潜入記

高野秀行 集英社 2007読書日:2014年03月13日 08:22 高野秀行中毒なので、読みました。相変わらずやることがむちゃくちゃですごいです。90年代に単身でアヘンのゴールデントライアングルに潜入して、ケシの栽培を一通り経験するのですが、ついでにアヘン中毒…

21世紀の資本

トマ・ピケティ みすず書房 2014年12月9日読書日:2015年06月01日 資本の増益率rと経済成長率gを比べると、歴史的にr>gの関係になっており、放っておくと資本が蓄積していき、一部の人間に富が集中することを、各国の納税記録などを丹念に調べて検証し…

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