2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧
新井 紀子 東洋経済新報社 2018年2月2日読書日:2018年12月22日 東大合格を目指す東ロボくんロジェクトを率いた数学者、新井紀子が東ロボくんを開発して得たAIの知見とAIが普及したときに人間に求められる能力について述べた本。 題名から想像されるよう…
トーマス・ラッポルト 飛鳥新社 2018年4月25日読書日:2018年12月17日 ティールの母国ドイツの出版社が発行した、評伝。 「ゼロ・トゥ・ワン」を読んだ時には、ペイパルマフィアのボスということは知ってたけど、それ以外のそもそもどういう来歴の人か分から…
中国は、考慮するにも無視するにも大きすぎる国。 だが、なんとか片りんだけでも理解しないと、今後世界がどうなっていくか、想像することも不可能です。こういう場合、ネットが中心になった今でも、読書が手っ取り早いのは真実だと思う。とはいえ、そこはた…
ジョージ フリードマン, George Friedman 早川書房 2009年10月9日読書日:2010年04月20日 アメリカに追い詰められた日本は奇襲作戦でアメリカに戦争を仕掛ける…。これは20世紀の太平洋戦争の話でなく、21世紀の話だ。予想するのは地政学の知識を駆使して…
遠藤 誉 新潮社 2015年11月13日読書日:2018年01月28日 遠藤誉には本当にお世話になる。この本のおかげで中国共産党、および毛沢東がどのような人間なのか、大まかに手に入れることができた。そして、今の中国がどうしてあのような国家なのかも。 毛沢東が信…
アレクサンドラ・ハーニー 日経BP社 2008年12月11日読書日:2012年04月25日 なんか題名がなあ。間違ってはいないんだけど、あおりが入ってるよね。原題は「ザ・チャイナ・プライス」。 内容は、中国の驚くべき低価格の秘密を単に人件費が安いだけではなく、…
エドワード・ルトワック 芙蓉書房出版 2013年7月24日読書日:2013年11月01日 中国が歴史的に多国間の制度に不慣れな国家であり、経済の発展が他国に警戒心を起こさせ対中国の同盟を進めるため、中国が覇権を得ることはないと主張する本。 内容にはおおむね納…
近藤 大介 ベストセラーズ 2014年1月9日読書日:2014年10月06日 題名に誇張あり。だって中国と比較してるのは日本だけだもの。世界の常識とさんざん違うと言われ続けた(もしくは自分で言ってきた)日本とだけ比較されて中国も困っちゃうんじゃないの? まあ…
麻生川 静男 KADOKAWA/角川マガジンズ 2014年9月10日読書日:2016年02月23日 資治通鑑って毛沢東が愛読していたそうで、それにつられてこの本を読んでみました。しかし、半分も読まないうちに辟易してきました。やっぱり日本人には耐えられないというか、同…
ピーター・ティール, ブレイク・マスターズ NHK出版 2014年9月27日読書日:2016年05月10日 著者はリーン・スタートアップを非難していて、とりあえず問題を解決する小さなソフトを作って客の反応を見ながら徐々に改良していくという方法では、この世にない全…
橘 玲 ダイヤモンド社 2015年3月5日読書日:2017年08月20日 前にも書いたが、橘玲は、ごく少ない自分の経験から仮説を作り、膨大な引用文献でそれを理論づける作風。 これも、中国をまず旅行して、その印象から、中国のすべても問題は人が多すぎること、とい…
2006 新潮社 加藤 徹読書日:2017年09月02日 橘玲の本に紹介されていたので、興味を持ちました。 章別に中国を理解する断片が書かれていますが、貝の文化・羊の文化、人口から見た中国史、地政学から見た中国、が興味深かった。 わしは中国が遊牧民族の影響…
1996 徳間書店 小室 直樹読書日:2017年09月12日 1996年の本であるが、原論というだけあって、現在でもりっぱに通用する。最終章の中国経済の分析だけはさすがに役に立たないが。 まずは中国人特有の人間関係、ホウ(邦の下に巾、幇の異字体)、チンイー(情誼)…
ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社 2016年9月2日読書日:2018年02月12日 全史というのを付けなくて原題の通りただの「サピエンス」でよかったのでは? しかし、科学的な情報も織り交ぜながら、常に歴史という視点で語られている著作であるから、それを明…
山田 泰司 日経BP社 2017年11月9日読書日:2018年03月17日 最初の安徽省で出会った少年たちのエピソードにぐっとくる。岩の上に座って仙人のように達観した様子で遠くを見つめる少年たちと出会い、その後も関係をとぎらせずにその後を追ったものだ。 絶望す…
長谷川慶太郎 徳間書店 2018年6月12日読書日:2018年06月17日 長谷川慶太郎氏の衰えを知らない洞察力には驚くばかりで、ときどき氏の意見を読んでみたくなる。 最初の方に朝鮮半島の情勢について説明があり、金正恩はまったくアメリカに降伏した状態と言い、…
アーサー クローバー 白桃書房 2018年3月5日読書日:2018年07月20日 中国経済の現状を認識するには最適な本。 中国経済については問題ないという声も多かったのですが、一方で、土地バブルが崩壊する、影の銀行での負債で恐慌が起きる、統計がでたらめ、など…
山本芳明 教育評論社 2018年4月20日読書日:2018年08月21日 日本人のお金に対する典型的な態度というものがあって、 (1)自分はお金に興味がない、あるいはお金は汚いという。 (2)お金持ちは何か悪いことをしている、または何か悪いことをしないとお金…
2007 角川書店 筒井 康隆2007年04月24日 面白くないことはないけど、どうも古い作品ばかりじゃないかと。BGなんて言葉が出てくるんじゃねえ(苦笑)。何年の作品か、初出一覧がついていてもいいんじゃない? ヴァーチャル短編集と銘打ってあるけど、統一感…
2007 文藝春秋 筒井 康隆読書日:2007年04月19日 最初はちょっとどうかと思ったが、全員がベラス・レトラスに集合したあたりから面白くなって、一気に読めた。 しかし、作品中に現在自分が係争中の著作権問題を全部実名で書いちゃっていいのか?…ってたぶん…
2005 岩波書店 森 達也読書日:2007年03月22日 グレート東郷は単なる悪役レスラーではなく、日本プロレス創成期のキーパーソンだった。力道山も尊敬し、慕ってたという。しかも力道山が慕う陰には、出生の秘密(国籍)の問題も絡んでいるらしい。 つまりグレ…
2005 実業之日本社 本多 静六読書日:2007年03月13日 至極もっともなことが書いてあって、しかも、面白い。ぜんぜん古さを感じなかった。 職業の選び方で文芸家に関して述べた項では、文芸家には特殊な能力が必要なので、単に好きだからという理由でこの道を…
湯浅 邦弘 KADOKAWA 2017年10月25日読書日:2018年12月12日 「菜根譚」に並ぶ、明時代の処世術本。菜根譚は短い警句的な言葉が連なってるけど、これは処世術というよりは、作者の呂坤(りょこん、または呂新吾)の考えをまとめたもの。 中国に関心があるので…
村上 世彰 幻冬舎 2018年9月6日読書日:2018年12月 村上さんは、日本の子どもたちに「お金の授業」を行っており、その内容を本にしたもの。だから子どもに話すような口調で書かれている。 日本は学校でお金のことを教えない、ほとんどの日本人はお金を悪だと…
1999 パンローリング ラリー ウィリアムズ, Larry Williams, 清水 昭男, 長尾 慎太郎, 柳谷 雅之読書日:2012年01月18日 これ、高いんだよね。1万円。市の図書館になかったからリクエストしたら、県立図書館にあったみたいで、そちらがきた。なるほど。貸し…
2001 角川書店 リチャード スミッテン, Richard Smitten, 藤本 直読書日:2012年02月10日 ジェシー・リバモアの伝記。 「欲望と幻想の市場」ではリバモアの内面が克明に分かって興味深かったが、なにぶん聞き語りのため、客観的な事実に欠けている。家族やス…
ヘタレ投資家ヘタレイヤンです。 自分の投資歴を思い返すと、本当にヘタレだったと思います。 あるときは、「会社というのはなかなか潰れないものだから、ボロ株を買い、数倍になったら売ればよい」などとどこかで読み、なるほどそれもそうだと、100円以…
林則行 ダイヤモンド社 2010年9月17日読書日:2011年09月15日 こんなに首尾一貫した株式投資の方法は初めて見たかも。結局、株とは人気投票で、企業の実力だけでは決まらないことを著者はよく知っている。 ものすごく成績がいい会社でも株価が低迷している会…
真山知幸 すばる舎 2018年8月8日読書日:2018年12月03日 なんか勝手に分厚い本をイメージしてたので、薄っぺらい本でちょっとがっくりしました。で、すぐに読み終わっちゃいました。 独裁者たちの使うリーダーシップの極意ですが、冷酷に虐殺できる部分を除…
田中 信彦 日経BP社 2018年10月18日読書日:2018/11/30 中国人の考え方の癖について述べた本。この内容のほとんどは、日経ビジネスオンラインで読むことができるが、1冊を通して読むと、いろいろ考えるところがあって興味深い。 この本の切り口は、題名の通…