近藤 大介 ベストセラーズ 2014年1月9日
読書日:2014年10月06日
題名に誇張あり。だって中国と比較してるのは日本だけだもの。世界の常識とさんざん違うと言われ続けた(もしくは自分で言ってきた)日本とだけ比較されて中国も困っちゃうんじゃないの?
まあ、それはいいとして、中身は特に中国を感情的に貶めるというわけではなく、自分の体験から得た中国の常識が冷静な文章で書かれています。言いたいことは、中国は日本とは違うということ。それだけ。そして共通点があると思うのは間違いで、違っていると最初から思って付き合ったほうがお互いに幸せだと。
著者は、なぜここまで違うのかという点について考えを巡らせてもいて、地理が国民性を作ると言っています。つまり中国人の国民性は、どこから攻められるかわからない大陸の地形から来ていると想像しています。地政学とその国民性ってこんなに結びつくんだと実感がわきます。
そして、アメリカがなぜ大陸国家ではなく海洋国家に区分されるのか納得できるものがありました。アメリカは周囲から侵略される可能性がほぼゼロで、日本とよく似ているんですね。そうすると国民性も意外に似ている点があるんでしょうかねえ。うーん、微妙です。
★★★★☆