貝と羊の中国人

2006 新潮社 加藤 徹
読書日:2017年09月02日

橘玲の本に紹介されていたので、興味を持ちました。

章別に中国を理解する断片が書かれていますが、貝の文化・羊の文化、人口から見た中国史、地政学から見た中国、が興味深かった。

わしは中国が遊牧民族の影響を受けるようになったのは、元の頃からかと勝手に思っていたが、最初の王朝、殷は農耕民族系で、次の王朝、周は遊牧民族系なのだという。歴史の最初からこうだから、最初から漢民族は農耕系とまじっているわけだ。で、「天」の概念は遊牧系の一神教の概念なんだそうだ。これだけでも、目からウロコだ。

他にも、人口が増えすぎると世の中が乱れ、その結果、人口が半減するような淘汰の後、新しい王朝が誕生するという話や、あまりにも国境が厳しかったため(万里の長城とか)、火薬などの科学をなかなか発展させる余裕がなかったとか、面白い。

こういう話を読んでいると、今の中国で民主主義は相当厳しくてぶっちゃけありえないし、中国共産党がどのくらいうまくやっているのか、あるいはどうなると厳しいのかがなんとなく理解できた。

★★★★☆


貝と羊の中国人(新潮新書)

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