2024-01-01から1年間の記事一覧
ポイ活でTikTokLiteをやっているけど、ときどき、1分で眠れます、というヒーリング音楽の動画が出てくる。 水の流れる音や雨の音、それになんとなくスピリチュアルなイメージの電子音の音楽で、瞑想を誘うような音楽だ。メディテーション音楽ともいうのかな…
加藤節 岩波書店 2018.5.22読書日:2024.10.6 ジョン・ロックは私有財産を主張して資本主義の流れを決定づけた印象があるが、本人は敬虔なキリスト教徒で、すべては神の意思を人間の法に適応しようとした結果であり、ロックは宗教哲学者であると主張する本。…
マキシム・サムソン 訳・染田屋茂、杉田真 かんき出版 2024.6.3読書日:2024.10.2 地理学者の著者が世界に存在するいろいろな境界について述べた本。 不思議なことではあるが、誰かが線を引いただけで、わしらはそれを意識せざるを得なくなる。グラウンドで…
中原広 産経新聞出版 2024.4.17読書日:2027.9.19 元国税庁長官だった中原氏が、これからのリーダーあるいはリーダー候補たちに、決断するときの参考になりそうなエピソードを、戦史の中から選んで解説するもの。 いちおう自己啓発の類に入るんだろうけど、…
瀬川拓郎 講談社 2015.4.1読書日:2024.9.29 アイヌ学の現状を紹介する本。 「『万物の黎明』を読む」を読んだときに、瀬川拓郎のアイヌの話が印象に残った。アイヌの首領は奴隷のような存在を使ってサケ漁の作業をさせるんだけど、こうした権力は家族を超え…
橘玲 文藝春秋 2024.3.20読書日:2024.9.17 シリコンバレーなどにいるテクノオタクたちの多くは、自由をもっとも価値が高いと考えるリバタリアンで、あり得ないほどの財力とテクノロジーの力を使って、世の中を変えようとしていることを報告した本。 リバタ…
わしはスポーツはあまり見ない。 野球はいったいどこが面白いのかさっぱりわからない。わしにはあまりにだらだらしすぎているように思える。 というわけなのだが、サッカー、とくに日本代表戦だけは興奮して見てしまうという性癖がある。ともかく日本代表戦…
湊一樹 中央公論社 2024.5.10読書日:2024.9.12 インドのモディ首相はインドの民主主義制度を骨抜きにしており、すでに民主主義とはいえない権威主義国家になっていると報告する本。 読まなければよかった、知りたくなかった、という本があるけれど、これは…
責任編集・酒井隆史 河出書房新社 2024.4.20読書日:2024.9.23 『万物の黎明』に関するインタビュー、議論、書評などを集めて、どんな影響を与えたのか、与えつつあるのかを教えてくれる本。 出版と同時に古典入りした感のある『万物の黎明』。わしも読んで…
丹羽宇一郎 講談社 2024.3.20読書日:2024.9.9 伊藤忠商事の会長や中国大使を歴任した丹羽宇一郎氏が、85歳になって、老いたあとの過ごし方を提案する本。 丹羽宇一郎が85歳だと知ってちょっとびっくりした。もっと若いと思っていたから。ということは、…
エリック・R・カンデル 訳・大岩(須田)ゆり 監修・須田年生読書日:2024.9.11 学習と記憶の仕組みを解明してノーベル賞を受けたカンデルが、心の病から創造性まで、心の活動には脳の生物学的基盤があることを解説する本。 非常に幅広い範囲を取り上げてい…
海老原豊 小鳥遊書房 2024.7.9読書日:2024.9.6 繁栄している人類はその裏でディストピアを欲望しているという著者が、ディストピアSFから現代のユートピアを読み解こうとする本。 かなり前だが、会社でディストピア作品を専門にしている人に会ったことが…
スティーヴン・キング 訳・白石朗 文藝春秋 2024.4.10読書日:2024.9.2 (ネタバレあり、注意) 元海兵隊でスナイパーのビリー・サマーズは悪人のみを殺す雇われ殺し屋だが、引退を決意し、「最後の仕事」を引き受ける。裁判所に移送された瞬間しかチャンス…
ジョン・エルダー・ロビソン 訳・高橋知子 早川書房 2019.4.20読書日:2024.8.27 アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)で、ひとの表情やしぐさからその感情を読み取ることができなかったジョン・ロビソンが、脳に磁気パルスを加えるTMS(Transcrania…
青山透子 河出書房新社 2017.7.30読書日:2024.8.19 御巣鷹山に墜落した日航123便は墜落まで多くの人に目撃されており、その目撃証言は公式発表とは一致していないことから、隠された真実があることを示唆する本。 この本のことは、森永卓郎の「書いては…
スチュアート・リッチー 訳・矢羽野薫 ダイヤモンド社 2024.1.30読書日:2024.8.16 科学の世界で再現性のない実験が多くなり、科学が危機を迎えていることを訴える本。 Science Fictionsという題がついているが、小説のSFのことではない。科学がフィクショ…
西加奈子 河出書房 2023.4.30読書日:2024.8.5 カナダのバンクーバーにいた小説家の西加奈子は乳ガンに罹るが、パンデミックのさなかであり日本に帰れず、カナダで闘病生活をすることになる。バンクーバーでの闘病生活とはどういうものなのか、そしてキャン…
幸田昌則 日経BP 2024.3.19読書日:2024.8.7 日銀の異次元緩和により不動産への投資がすでにバブルの様相を呈していたが、在庫水準が増える傾向にあり、いまバブルが静かに崩壊していると主張する本。 この本には膨大な図表が載っている。これらは国土交通…
福田歓一 岩波書店 2012.6.15読書日:2024.7.31 哲学者ジャンージャック=ルソーの生涯、文筆活動、思想の全体像を述べた入門書。 わしはルソー嫌いを公言していて、それは高校のころに初めてルソーを読んだときからであるから筋金入りなのである(笑)。 ど…
トレイシー・ウィルキンソン 訳・矢口誠 文藝春秋 2007.5.30読書日:2024.7.22 イタリアは350人(2007年当時)のエクソシストがいて、何千人もの信者に悪魔祓いを行っているエクソシスト大国であり、ローマ・カトリック教会のお膝元で行われている悪…
坊主 ダイヤモンド社 2024.2.27読書日:2024.7.25 X(旧ツイッター)で大喜利を主催している坊主さんが、大喜利の優秀者の作品をもとに、面白い発想が生まれる極意を伝える本。 なんか最近、この系統の本を読むことが多い。その内容はトークだったり、脚本…
森川すいめい 青土社 2016.7.14読書日:2024.7.22 精神科医の著者が、自殺が少ない地域を旅して、共通する地域の特徴を述べた本。 日本は世界的に自殺が多い国で、心のケアをする精神科医の著者は当然ながら自殺をした知り合いがいる。そんなわけで、自殺が…
藤井青銅 河出書房新社 2024.2.28読書日:2024.7.15 伊集院光やオードリーの地味な方の若林さんをブレークさせたことで有名な放送作家の藤井青銅が、面白いトークの極意を伝える本。 藤井青銅さんは主にラジオで活躍している人。ラジオは当然トークしかない…
森永卓郎 三五館シンシャ 2024.3.20読書日:2024.7.15 森永卓郎がメディアの仕事をしていて、触れてはいけないとされたジャニーズ事務所、財務省、日航機123号の墜落、について書いた本。 ジャニーズ事務所についてはBBCが報道してからいかにメディア…
エイミー・オデル 訳・佐藤絵里 河出書房新社 2023.11.20読書日:2024.7.18 雑誌ヴォーグの生きる伝説的な編集長アナ・ウィンターの評伝。 全身ユニクロで固めているわしはファッションにはほぼ興味はない。雑誌ヴォーグを見たこともない。だがアナ・ウィン…
町山智浩 新潮社 2017.11.1読書日:2024.6.30 映画評論家の町山さんの代表作(たぶん)で、1980年代のサブカル的なカルトムービーの数々を取り上げた本。 この本は出版社を変えて何度も出版されている。2006年に洋泉社から出版され、2017年に新…
鈴木敏夫、押井守 DU BOOKS 2024.3.3読書日:2024.7.11 鈴木敏夫と押井守の過去の対談を収録したもの。 たぶん過去のほぼすべての対談を集めたんじゃないかと思われる。ここでびっくりなのは、アニメージュの編集者だった鈴木敏夫が、毎週のように土曜日に押…
中根千枝 講談社 2019.12.1読書日:2024.7.7 日本のタテ社会の構造を発見した中根千枝の入門書。 いちおう入門書的な扱いになっているけど、まあ、これで十分な内容が含まれているんじゃないかな。社会生態学者の中根千枝がタテ社会について発表したのは19…
森永卓郎 三五館シンシャ 2023.6.1読書日:2024.6.4 財政均衡を絶対視する財務省はほとんどカルト集団と化していて、国民のほとんどが財務省に洗脳されていると主張する本。 わしは完全に森永卓郎の味方である。財務省の増税路線を憎んでさえいる。 わしの周…
イヴァン・ジャブロンカ 訳・村上良太 明石書店 2024.3.15読書日:2024.7.5 家父長制というシステムが何万年もの間人類を支配していたが、フェミニズムの発展により女性の権利が拡大され、さらに男性にとっては挫折しやすい社会になり、新しい男性性を模索す…