小説
橘玲 幻冬舎 2025.10.20読書日:2026.4.9 (ネタバレあり。注意) 世の中の仕組みを理解してうまく利用して最適化するHACKという生き方を推奨する橘玲が、暗号通貨、グローバル経済・金融、ノマド、宗教、国際犯罪、国家などという現代文明を構成する内容で…
宮島未奈 新潮社 2024.1.25読書日:2026.4.1 (ネタバレあり。注意) 常に周りの斜め上をゆく目標を掲げて目標達成に邁進する、アスペルガーチックな成瀬あかりが、今回も周りを巻き込みながら自分の道を行く様子を、周囲の人の視点から描く、大ヒットシリー…
桃戸ハル(編・著) 講談社 2019.10.16読書日:2026.2.17 累計230万部を超えた人気シリーズのベスト・セレクション。 まあ、ショート・ショート集なんですが、星新一のショート・ショートとは違って、とくに文明論的な深みがあるわけでもなく、せいぜい中学…
岡田淳 偕成社 1985年4月読書日:2026.1.20 (ネタバレあり、注意) 体育館から保健室へ行く2分間の間、小学生の悟(さとる)が黒猫のダレカに別の世界に冒険に連れ出され、竜を退治して帰ってくる話。 時々、児童文学が読みたくなることがある。 児童文学…
村田沙耶香 文藝春秋 2016.7.30読書日:2026.1.7 (ネタバレあり……でも、有名すぎて誰でも概略は知ってるよね?) 他人との共感に乏しいキャラの古倉恵子は大学時代にコンビニのバイトを始めて、自分にぴったりな職場だと感じて、ハマってしまう。18年間バイ…
飯嶋和一 小学館 2025.8.4読書日:2025.12.28 江戸時代が始まった1600年代、中国では明から清へ帝国の覇者が移っていくなか、日本人の血を引く鄭成功(ていせいこう)は南海の地で貿易を行った資金をもとに、「抗清復明(こうしんふくみん、清に抵抗し明を復…
橋本洋介 講談社 2017.5.1読書日:2025.11.18 物語とは「時間的な展開のある出来事を言葉で語ったもの」であるから、ここには語り手がおり、語り手の視点があり、語るときの形式があり、語るときの時間の流れがあり、言語により語り方が異なったりするなどの…
宮島未奈 新潮社 2023.3.15読書日:2025.11.7 (ネタバレあり。注意) 滋賀県大津市の成瀬あかりは、何をするにも普通の人と一味違う発想でスケールの大きい目標に臨み、それを淡々と実行し、周りのひともその一途さに引き込まれるお話。 わしはこの本の題名…
セレステ・イング 訳・井上里 早川書房 2025.5.15読書日:2025.9.15 (ネタバレあり。注意) オハイオ州クリーブランド郊外にあるシェイカー・ハイツは中産階級の人たちが住む高級住宅街で、規律正しい人達が住んでいる。リチャードソン夫人はこの町で生まれ…
恵島良太郎 幻冬舎 2025.1.25読書日:2025.7.23 (ネタバレあり、注意) ロアス社を起業した恵島良太郎は自分のライフプランを見直し、会社を売却(M&A)することにしたが、その方法として売却後もロアス社の成長の果実も得られる2段階エグジットの方法を取…
三谷幸喜 松野大介 講談社 2024.9.1(電子書籍版)読書日:2025.4.13 劇作家、小説家、演出家、映画監督の三谷幸喜がデビューから2013年の「大空港2013」までを述べた本。 三谷幸喜ってコメディ作家という触れ込みだけど、笑えるというイメージがまった…
ケイティ・ブレント 訳・坂本あおい 海と月社 2024.12.13読書日:2025.3.15 (ネタバレあり。注意) ロンドンのチェルシーに住む人気インフルエンサーのキティ・コリンズ(フォロワー数は数100万)には裏の顔があり、女性をおもちゃにしてひどい目にあわせる…
スティーヴン・キング 訳・白石朗 文藝春秋 2024.4.10読書日:2024.9.2 (ネタバレあり、注意) 元海兵隊でスナイパーのビリー・サマーズは悪人のみを殺す雇われ殺し屋だが、引退を決意し、「最後の仕事」を引き受ける。裁判所に移送された瞬間しかチャンス…
筒井康隆 新潮社 2023.10.30読書日:2024.6.4 筒井康隆の最後の短編集と言われているもの。 まあ、これが最後ということですので、読んでみたわけですが、これまでのいろんなパターンをとりあえず取り揃えてみました、という感じでしょうか。残念ながら、わ…
喜多川泰 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2019.3.30読書日:2024.5.17 (ネタバレあり。注意) 人生の全てに行き詰まっている修一は一台のタクシーに乗るが、そのタクシーは謎のポイントをメーターに表示し、そのポイントが残っている分だけ、修一の運命…
衣笠彰梧 KADOKAWA 2015.5.13読書日:2024.4.24 (ネタバレはほとんどありませんが、いちおう注意) 平等とはなにか、本当の実力とはなにか、という疑問の答を得るために東京都高度育成高等学校に進学した綾小路清隆は、友達作りに苦労しながら、孤高の美少…
凪良ゆう 講談社 2022.8.2読書日:2024.4.4 (ネタバレあり。注意) 伝統的な家族観を破壊する作風の凪良ゆうが、地方と都会と恋人たちというベタなテーマの物語に、なかなかあり得ない家族構成を絡めることに挑戦した本。 凪良ゆうはたぶん普通の家族という…
ブレイディみかこ 角川書店 2023.10.26読書日:2024.3.18 (ネタバレあり。注意) イギリスの労働者階級についていろいろ教えてくれるブレイディみかこが、自分の経験したシット・ジョブに基づいて書いた短編小説集。 全般的にとても面白かったです。こうい…
逢坂冬馬 早川書房 2021.11.25読書日:2024.2.21 (ネタバレあり。注意) 第2次世界大戦、モスクワ近くのイワノフスカヤ村にドイツ軍が現れ、村人が虐殺される。一人、生き残った少女セラフィマは、もと女性狙撃兵イリーナに導かれ、狙撃兵として訓練を積み…
飯田一史 平凡社 2023.6.15読書日:2024.1.22 2000年代に入ってから中学生の読書は増えており、読書離れとは言えない状況であり、さらに読書の内容も以前と異なりラノベ中心ではなくなっていることを報告した本。 読書が急回復している背景は、「朝の読…
平野啓一郎 講談社 2012.9.20読書日:2023.12.8 作家の平野啓一郎が、人間とは「個人」という分けられないひとつの人格ではなく、相手によって別の人格がたち現れる「分人」の集合体であり、こう考えることで多くの人間関係が理解でき、悩みも解決すると主張…
篠田節子 新潮社 2023.8.20読書日:2023.11.14 (ネタバレあり。注意) 建設会社に勤めているもうすぐ50歳になる男が、インドネシアで未知の文化遺産に出会い、これを人生後半の生きがいにしようと奮闘する話。 篠田節子って名前だけ知っていたけど、どん…
マアザ・メンギステ 訳・粟飯原綾子 早川書房 2023.2.25読書日:2023.10.14 (ネタバレあり。注意) 1935〜41年、イタリアがエチオピアに侵攻したとき、祖国防衛に立ち上がった女性兵士たちの物語。 内容はフィクションだが、女性兵士がいたことは事実…
楊双子 訳・三浦優子 中央公論新社 2023.4.25読書日:2023.9.6 (ネタバレあり。注意) 太平洋戦争前に植民地だった台湾を訪れて、気兼ねのない鉄道と食事の旅を望む女流作家の青山千鶴子は通訳として似た名前の王千鶴に出会うと、王千鶴は通訳の枠を越えて…
村上春樹 新潮社 2023.4.10読書日:2023.8.30 17歳のときに当時の恋人から幻想の街の存在を教えられた私は、大人になってその街で訪ね図書館で<夢読み>となるが、一方、街に入るときに引き離された私の影は現実の世界に戻り、自分が影だったことも忘れて…
結城真一郎 新潮社 2022.6.30読書日:2022.6.30 真実が分かると、状況がすべて反転し、細かく配置された伏線も回収される、楽しめるミステリー短編集。 ミステリーがちっとも面白くないたちなので、ほとんど読まないが、なぜかこれは図書館で予約してしまっ…
森敦 ちくま文庫 1991.3.26(オリジナルは1984年)読書日:2023.5.5 数学的なパラドックスの表現と自分の人生を重ね合わせて、パラドックス(矛盾)を含んでこそ世界全体を表現することができる、と文学的に表現したらしい本。 知り合いでときどき本を貸し借…
(ネタバレあり注意) 凪良ゆう 東京創元社 2019.9.30読書日:2023.3.26 男女関係ではないが、一緒にいると自由になれる二人が人生を共にするようになるまでの物語。 2020年本屋大賞受賞作で、映画化もされた作品である。帯の惹句は「愛ではない、けれど…
エルヴィエ・ル・テリエ 訳・加藤かおり 早川書房 2022.2.15読書日:2023.1.31 (ネタバレあり。注意) ニューヨークに向かうエールフランス機が危険な積乱雲に入り無事に脱出したが、三ヶ月後にまったく同じ旅客機が同じ乗客を乗せて出現し、大混乱になる様…
ルシア・ベルリン 訳・岸本佐知子 講談社 2019.7.8読書日:2022.11.25 高校教師、掃除婦、電話交換手、看護婦などをしてシングルマザーとして4人の子供を育てつつ、アルコール依存症に苦しんだ、ルシア・ベルリンの自分の人生を題材とした私小説。 実際に起…

