ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

2026-01-01から1年間の記事一覧

中世ヨーロッパの魔術師

タビサ・スタンモア 訳・ダコスタ吉村花子 河出書房新社 2025.12.10読書日:2026.5.5 中世ヨーロッパにたくさん存在していたらしい、失せ物や病気、恋愛など、人々の悩みを魔術を使って相談に応じていたカニングフォーク(賢い人たち)と呼ばれる魔術サービ…

スティグリッツ 資本主義と自由

ジョゼフ・E・スティグリッツ 訳・山田義明 東洋経済新報社 2025.6.3読書日:2026.4.27 ノーベル賞のスティグリッツが、新自由主義を批判し、進歩的資本主義を目指さなければいけないと主張する本。 この本を読むと、スティグリッツは本当に新自由主義が嫌…

はじめての圏論 ブンゲン先生の現代数学入門

加藤文元 講談社 2025.10.20読書日:2026.4.23 ZEN大学教授のブンゲン先生が「圏論」について、「米田の補題」までを理解できることを目標にした本。 なんか評判らしいので手に取ったわけです。ブンゲン先生については以前、次の本でお世話になったことがあ…

チャーリー・T・マンガーの金言

チャーリー・T・マンガー 編・ピーター・D・カウフマン 訳・貫井佳子 日本経済新聞 2025.9.30読書日:2025.4.14 バークシャー・ハサウェイの副会長、ウォーレン・バフェットの右腕だったチャーリー・T・マンガーの言葉や講演内容を集めた本。 マンガーと…

HACK

橘玲 幻冬舎 2025.10.20読書日:2026.4.9 (ネタバレあり。注意) 世の中の仕組みを理解してうまく利用して最適化するHACKという生き方を推奨する橘玲が、暗号通貨、グローバル経済・金融、ノマド、宗教、国際犯罪、国家などという現代文明を構成する内容で…

成瀬は信じた道をいく

宮島未奈 新潮社 2024.1.25読書日:2026.4.1 (ネタバレあり。注意) 常に周りの斜め上をゆく目標を掲げて目標達成に邁進する、アスペルガーチックな成瀬あかりが、今回も周りを巻き込みながら自分の道を行く様子を、周囲の人の視点から描く、大ヒットシリー…

日本人の9割が知らない遺伝の真実

安藤寿康 SBクリエイティブ 2016.12.15読書日:2026.3.30 知能(IQ)は遺伝の要素が大きく、環境の影響は小さいという身も蓋もない事実を明らかにして、IQにこだわらずそれぞれの遺伝子の能力を活かすような教育が必要と主張する本。 この本は、著者の研究が…

倫理の説明に「道徳的事実」は必要ない 「倫理資本主義の時代」を読んで考えたこと

マルクス・ガブリエルの「倫理資本主義の時代」を読んで一番びっくりしたのが「道徳的事実」という概念だった。 www.hetareyan.com マルクス・ガブリエルは、たとえば「溺れている子供は助けなくてはいけない」などのような道徳的事実は、まったく人間とは関…

倫理資本主義の時代

マルクス・ガブリエル 監修・斎藤幸平 訳・土方奈美 早川書房 2024.6.20読書日:2026.3.23 「なぜ世界は存在しないのか」という本で「新実在論」を示し、スター哲学者になったマルクス・ガブリエルが、新実在論の立場から倫理を語り、新自由主義的な資本主義…

私が間違っているかもしれない

ビョルン・ナッティコ・リンデブラッド キャロライン・バンクラー ナビッドモディリ 訳・児島修 サンマーク出版 2025.7.20読書日:2025.3.18 スウェーデンのエリート経済人が仕事を辞め、タイで仏教の僧になり、17年間の修行の末に還俗し、求められるままに…

ホルムズ海峡問題 中国はどう出るのか

AIによる生成画像。 4月2日(日本時間)のトランプ大統領の演説は、従来の主張を繰り返しただけだった。つまり、トランプ大統領の主張によれば、すでに目標を達成したのでイランへの攻撃はあと数週間で終わる、ホルムズ海峡の管理はしない、石油のほしい国…

#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった

大塚あみ 日経BP 2025.1.14読書日:2026.3.13 何事にも集中できず、楽をすることには熱心な著者が、ChatGPTを使ったプログラミングだけは集中することができ、毎日必ずアプリを作って連続100本、Xに投稿しするチャレンジをしたら、プログラミングの腕がメキ…

締切と闘え!

島本和彦 筑摩書房 2025.10.10読書日:2026.3.8 漫画家の島本和彦が、21歳のデビュー以来40年以上締切と闘ってきて、締切と付き合い、締切を超える方法を伝授する本。 島本和彦の「アオイホノオ」のファンなのでこの本を読んだわけです。なにしろ1980年…

蔵書一代 なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか

紀田順一郎 松籟社(しょうらいしゃ) 2017.7.14読書日:2026.3.1 紀田順一郎が蔵書の扱いに苦慮し、世の中の何万冊もの蔵書を持っている人がそれをどう処理したかを考察した本。 この本は紀田順一郎が自らの半生をかけて集めた蔵書に別れを告げる、衝撃的な…

女二人のニューギニア

有吉佐和子 河出書房 2023.1.10(初出版 朝日新聞社 1969.1)読書日:2026.3.4 文化人類学者の畑中幸子の誘いに応じて、1968年、ニューギニアの未開地ヨリアピを1ヶ月訪問したエッセイ。 なんかこの作品、河出書房が再文庫化したら、すごく評判らしいので、…

ビル・ゲイツ自伝I SOURCE CODE 起動

ビル・ゲイツ 訳・山田文 早川書房 2025.12.10読書日:2026.2.24 ビル・ゲイツが少年時代からハーバード大学在学中にマイクロソフトを創業して、マイクロプロセッサにおけるBASICの地位を確立するまでの、自伝の第一弾。 非常に興味深かった。わしのビル・ゲ…

5分後に意外な結末 ベスト・セレクション

桃戸ハル(編・著) 講談社 2019.10.16読書日:2026.2.17 累計230万部を超えた人気シリーズのベスト・セレクション。 まあ、ショート・ショート集なんですが、星新一のショート・ショートとは違って、とくに文明論的な深みがあるわけでもなく、せいぜい中学…

サトシ・ナカモトはだれだ? 世界を変えたビットコイン

ベンジャミン・ウォレス 訳・小林啓倫 河出書房新社 2025.9.20読書日:2026.2.21 ジャーナリストのウォレスが、ビットコインを作って偽名のまま消息を断ったサトシ・ナカモトの問題に取り憑かれ、仕事を辞めてまでサトシが誰かを探した結果を述べた本。 最初…

言語化するための小説思考

小川哲(さとし) 講談社 2025.10.21読書日:2026.2.9 SF作家の小川哲が、自分が小説を書いているときにどんなふうに思考しているのかを述べた本。 わしはあまり小説は読まないのだが、芸術家がどんなふうに発想しているのかということには興味がある。その…

世界史の食べ歩き方

陶山健人(すやまけんと) クロスメディア・パブリッシング 2026.2.1読書日:2026.2.8 限界国境系ユーチューバーとして、人があまり行かない土地と食を紹介する「SU(すー)さん」こと陶山健人が、訪れた各地の食を中心にまとめた本。(なので、本では移動経…

1%の革命 ビジネス・暮らし・民主主義をアップデートする未来戦略

安野貴博 文藝春秋 2025.2.10読書日:2026.2.9 2026年2月8日の衆議院選挙で「チームみらい」を率いて11議席を得た安野貴博が、東京都知事選挙に出馬して約1%の議席を得て注目を浴びた頃に出した、テクノロジーと民主主義を結びつける構想を述べた本。 安野…

戦前 エキセントリックウーマン列伝

平山亜佐子 左右社 2025.7.30読書日:2026.2.2 明治、大正、昭和のはじめにかけて、世間を騒がせた、あるいは世間の注目を浴びた女性を20人紹介した本。 平山さんはデザイン事務所に入ってデザインをしていたんだけど、いつの間にか破天荒な女性の本を出す…

映画「The Valley of Light(光の谷)」を観てアメリカ人の感覚について思ったこと

Tiktokで「The Valley of Light(2007)」という映画が紹介されていて、興味を持った。 調べてみると、その映画の全編がYouTubeにアップロードされていて、観始めたら結局全部見てしまった。第2次世界大戦直後の1946年のノースカロライナ州の地方を舞台にし…

サイコパスから見た世界 「共感能力が欠落した人」がこうして職場を地獄にする

デイヴィッド・ギレスビー 訳・栗木さつき 東洋経済新報社 2025.8.9読書日:2026.1.28 共感能力の欠けたサイコパスが上司だと職場が崩壊し人生がめちゃくちゃになってしまうので、全力でそこから脱出しなければならず、このようなサイコパスが猛威を振るわな…

自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学

しんめいP 監修・鎌田東二 サンクチュアリ出版 2024.4.23読書日:20206.1.24 東大法学部を卒業したエリートでありながら、まったく仕事ができない著者は社会人となってから落ちこぼれ、自宅でふとんにくるまってニートの生活を送りながら、東洋哲学を読み漁…

二分間の冒険

岡田淳 偕成社 1985年4月読書日:2026.1.20 (ネタバレあり、注意) 体育館から保健室へ行く2分間の間、小学生の悟(さとる)が黒猫のダレカに別の世界に冒険に連れ出され、竜を退治して帰ってくる話。 時々、児童文学が読みたくなることがある。 児童文学…

時をかけるゆとり

朝井リョウ 文藝春秋 2014.12.10読書日:2025.1.17 「桐島、部活やめるってよ」で2009年にデビューした大学生の朝井リョウが、その頃、請け負ったらしい初エッセイ集。 直木賞を最年少で受賞した朝井リョウは紛れもなく天才である。わしもこれまで朝井リョウ…

[増補版]神道はなぜ教えがないのか

島田裕巳 育鵬社 2023.9.10読書日:2026.1.16 神道は開祖も宗祖も教義もなく、もともと神殿もなく、専門の神主もいなくてもよく、天地を創造した創造神もなく、救いもなく、なにもないのが特徴だと主張する本。 神道には、通常の宗教にあると考えられている…

過疎ビジネス

横山勲 集英社 2025.7.22読書日:2026.1.10 2016年、企業が地方自治体に寄付をするとその9割が減税されるという、ふるさと納税の企業版が登場した。するとさっそく、寄付をして、さらにその寄付を使った事業を受注するという、減税と事業利益で2度おいしい…

コンビニ人間

村田沙耶香 文藝春秋 2016.7.30読書日:2026.1.7 (ネタバレあり……でも、有名すぎて誰でも概略は知ってるよね?) 他人との共感に乏しいキャラの古倉恵子は大学時代にコンビニのバイトを始めて、自分にぴったりな職場だと感じて、ハマってしまう。18年間バイ…

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