ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

歴史

げんきな日本論

橋爪大三郎 大澤真幸 講談社現代新書 2016.11.1読書日:2021.4.1 二人の社会学者が日本の歴史を振り返って、日本の社会構造がどのように構成されてきたのかを議論する本。 じつは横浜市立図書館の図書カードを持っているのですが、なんと横浜市立図書館は3…

哲学と宗教全史

出口治明 ダイヤモンド社 2019/8/8読書日:2021.2.25 出口さんが世界を理解するために重要と考える、宗教と哲学の歴史と特徴をダイジェストしたもの。 ダイジェストと言っても、なにしろ全史ですから、450ページぐらいあります。大部ですが、逆によくこれ…

反省記 ビル・ゲイツとともに成功を掴んだ僕が、ビジネスの“地獄”で学んだこと

西和彦 ダイヤモンド社 2020.9.8読書日:2021.2.9 マイクロソフトの創業時に活躍し、アスキーを創業した超有名人西和彦の自伝。 反省記の題名はもちろん、前半生の驚異的な活躍に比べて、後半生は没落と言っていいほどの状況に陥ったから。だけど、まあ、反…

善と悪のパラドックス ヒトの進化と<自己家畜化>の歴史

リチャード・ランガム 訳・依田卓己 NTT出版 2020.10.22読書日:2021.1.30 人は仲間に対しては非常に寛容で穏やかである一方、仲間以外には戦争を起こして大量虐殺もしてしまうように、善と悪が同居しているというパラドックスがあるが、どちらも進化的な…

民主主義の死に方 二極化する政治が招く独裁への道

スティーブン・レビツキー ダニエル・ジブラット 訳・濱野大道 解説・池上彰 新潮社 2018.9.25読書日:2021.1.20 現代においては、独裁者は民主主義の選挙で選ばれ、民主主義の手続きを使って独裁的な権力を握ると主張する本。 ここにはヒトラーをはじめとし…

ランド 世界を支配した研究所

アレックス・アベラ 訳・牧野洋 文藝春秋 2008年10月29日読書日:2009年04月19日 出てくる人物や書かれているそれぞれのアイテムにそれほどの驚きはない。それはすでによく知られていることだから。しかし、このよく知られているこれらのことが全てあるひと…

エニグマ アラン・チューリング伝

アンドルー・ホッジス 勁草書房 2015年2月25日読書日:2016年02月29日 コンピュータを構想したアラン・チューリングの伝記。 チューリングはコンピュータ業界では有名な人だと思っていたので、この本のあちこちでチューリングが世間的に知られていないことが…

2030年 ジャック・アタリの未来予測 不確実な世の中をサバイブせよ!

ジャック・アタリ 訳・林昌宏 プレジデント社 2017.8.15読書日:2021.1.6 フランスのジャック・アタリが、このまま何もしないと2030年までに起きることを予測し、読者に立ち上がることを求める本。 ジャック・アタリの本は実は初めて読んだ。日本に住ん…

中村元選集 決定版 第2巻 東洋人の思惟方法 / シナ人の思惟方法

中村元 春秋社 1988.12.8読書日:2021.1.4 中村元が述べる東洋人の思惟方法については、第3巻の日本人の思惟方法について、すでに読んでいる。このとき、あまりに納得性が高かったので、シナ人の思惟方法についても今回読んでみようと思った次第。 ただ、日…

東大教授がおしえる やばい日本史

監修・本郷和人、文・滝乃みわこ、イラスト・和田ラヂオ、、マンガ横山了一 ダイヤモンド社 2018.7.18読書日:2020.12.28 日本史の中の有名人のやばい、欠点の部分に焦点を当てた本。子供向けだが、大人が読んでも十分面白い。 というのも、日本史に疎いわし…

負債論 貨幣と暴力の5000年

デヴィッド・グレーバー 監訳・酒井隆史 訳・高祖岩三郎、佐々木夏子 以文社 2016.11.15読書日:2020.12.17 貨幣の起源は負債にあり、負債の起源は人間のモラルにあると主張する本。 貨幣の起源について述べるのは普通なら経済学者である。しかし、クレーバ…

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの

ジャレド・ダイアモンド 訳・楡井 浩一 草思社 2005.12.21 読書日:2009年06月04日 「文明崩壊」という題名がついているのだが、ちょっと違うんじゃないかと思う。この題名では、ローマ文明はほろびヨーロッパは中世に入った、などという話と勘違いしてしま…

反穀物の人類史 国家誕生のディープヒストリー

ジェームズ・C・スコット 立木勝・訳 みすず書房 2019.12.19読書日:2020/11/30 農業が誕生すると人類がそれ待ちかねたように定住し、国家を作り、文明化にまい進したという物語は幻想にすぎず、実際には定住が起こっても国家はなかなか存在できず、できて…

昭和漫画雑記帳(ショウワマンガノオト)

うしおそうじ 同文書院 1995.7.15読書日:2020.11.16 映画、漫画、特撮、アニメの世界で活躍したうしおそうじが、昭和の時代を絵と活字で振り返った本。 出久根達郎が新聞に書いていたコラムで絶賛していて、うしおそうじにそれなりに興味があったので、図書…

喧嘩両成敗の誕生

清水克行 講談社 2006.2.11読書日:2016.04.11 世界でもめずらしい喧嘩両成敗という制度について述べた本。 これはけっこう面白かったです。喧嘩両成敗という考え方が世界的にも珍しいらしいのですが、それが中世の人間が激しい性格で激昂しやすく攻撃的なひ…

ポストキャピタリズム 資本主義以後の世界

ポール・メイソン 訳・佐々とも 東洋経済新報社 2017.10.5読書日:2020.11.15 イギリスの左派ジャーナリストが、資本主義はもうすぐ終わると主張する本。 ポール・メイソンのことは、「資本主義の終わりか、人類の終焉か? 未来への大分岐」で知って、その発…

歴史は実験できるのか――自然実験が解き明かす人類史

ジャレド・ダイアモンド, Jared Diamond, ジェイムズ・A・ロビンソン, James A. Robinson 慶應義塾大学出版会 2018年6月6日読書日:2018年07月15日 これってジャレド・ダイヤモンドが監修していなかったら、絶対に翻訳されなかっただろうな。まったく一般人…

資本主義の終わりか、人類の終焉か? 未来への大分岐

齋藤幸平、マイケル・ハート、マルクス・ガブリエル、ポール・メイソン 集英社新書 2019.8.14読書日:2020.10.12 気鋭の経済思想家、齋藤幸平が3人のビジョナリーたちと資本主義、民主主義の未来について語り合った本。 これは面白かった。3人と話している…

椿井文書 -日本最大級の偽文書

馬部隆弘 中公新書 2020/3/25読書日:2020/9/22 日本最大級の偽文書である椿井(つばい)文書について研究し、解説した本。 18~19世紀の近江に、椿井正隆という人物がいて、自分に都合の良い偽書を大量に作成し(あまりにも多いので工房があったのでは…

われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く人類の驚くべき戦略

ウィリアム・フォン・ヒッペル 濱野大道 ハーパーコリンズ・ジャパン 2019.10.19読書日:2020.8.14 森からサバンナへの気候変動に直面した人類は、社会的認知能力(社会脳)を向上させ、社会的跳躍(ソーシャル・リープ)を成し遂げ、その影響は現代人にもあ…

貧農史観を見直す

佐藤常雄 大石慎三郎 講談社現代新書 1995.8.20読書日:2020.8.12 時代劇などに出てくる貧しい農民の姿は事実ではなく、日本の農民の生活は豊かだったと実証する本。 どこかでこの本のことを知り、読まなくてはいけないリストに入っていましたが、夏休みにな…

2050年のメディア

下山進 文藝春秋 2019.10.25読書日:2020.8.7 1990年代にインターネットが一般的になってから、いかにネットが既存のメディアを侵食し、新聞が衰退していったのかを、関わった人の動きを具体的に取材して検証した本。題名とは異なって、未来を語る本では…

10万年の世界経済史

グレゴリー・クラーク 日経BP社 2009年4月23日読書日:2009年09月02日 題名がいい。確かに新石器時代からの10万年を視野に入れていないこともないが、この本は基本的には産業革命の謎について迫っている。新石器時代からずっと一人当たりの所得が増えなか…

石光真清の手記

石光 真清, 石光 真人 中央公論社 1988読書日:2010年01月25日 あるサイトで石光真清のことを知り、図書館で手記を取り寄せたら、その分厚さに卒倒した。何しろ、1200ページぐらいあるのだ。文庫版で4分冊のものもあるので、そちらにすればよかったか。…

大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清

松元 崇 中央公論新社 2009年1月読書日:2009年05月06日 09:29 松元崇氏は現役の財務省系官僚の大物で、内容のほとんどは財務省の発行している雑誌「ファイナンス」で連載した内容。そうすると読者は財務省官僚という事になるから、一般人が読むことを想定し…

自由の命運 日本はどうなのか?

自由の命運で、著者たちは日本についてどのような評価を下しているのか、気になるところです。ですが、日本についてはほんの少ししか述べておらず、こんなようなことが書かれてあるだけです。 ーー日本は第2次世界大戦の敗戦までは典型的な専横型の国家だっ…

自由の命運 国家、社会、そして狭い回廊

ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン 訳・櫻井祐子 早川書房 2020.1.25読書日:2020.6.20 人が自由であるためには、国家と社会がお互いに牽制し合ってバランスを取った状態でなければならず、そのバランスを取った状態に入ることも、持続させる…

ダルタニャンの生涯 −史実の『三銃士』−

佐藤賢一 岩波新書 2002.2.20読書日:2020.6.6 フランスの歴史小説を得意とする佐藤賢一が、ダルタニャンのモデルとなった本物のダルタニャンの生涯を語るというノンフィクション。 三銃士は読んだこともあるし、映画も観たことあるが、まさかモデルがいると…

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

高橋 昌一郎 講談社 2008年6月17日読書日:2010年07月27日 これを読んでいると、20世紀はいろんな限界が明らかになったんだなあということがよく分かる。しかも、それが理論的に導き出される、というのが興味深い。つまり理性が自分の限界を理性的に導き出…

21世紀の啓蒙 理性、科学、ヒューマニズム、進歩

スティーブン・ピンカー 訳・橘明美+坂田雪子 草思社 2019.12.20読書日:2020.6.6 17世紀に始まった啓蒙主義はこれまでも大きな成功を収めたが、21世紀も啓蒙主義を引き継いでいかなければいけないと主張する本。 ピンカーがこの本を書いたのは、啓蒙主…

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