ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

生物学

ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ

前野ウルド浩太朗 光文社 2020.5.30読書日:2022.5.25 ファーブルに憧れてバッタ研究のポスドクになった著者が、就職先が決まらないまま最後のお金をアフリカのフィールド研究に賭けて、バッタを倒すか、貯金がなくなって自分が倒れるか、というぎりぎりのポ…

野ネズミとドングリ タンニンという毒とうまくつきあう方法

島田卓哉 東京大学出版会 2022.1.20読書日:2022.5.2 野ネズミ(主にアカネズミ)はドングリを餌にしているのに、飼育でドングリを与えると死んでしまうという現象が起こり、その問題を突き詰めていくうちに、野ネズミの数の変動など大きな問題に取り組むよ…

ビーバー 世界を救う可愛すぎる生物

ベン・ゴールドファーブ 訳・木高恵子 草思社 2022.2.2読書日:2022.4.7 かつて北米やヨーロッパに多数存在して水の保水や湿原の形成に貢献していたビーバーを復活させて自然環境を回復させようとする、ビーバー狂の人たちの熱意と奮闘を描いた本。 わしはア…

Humankind 希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章

ルトガー・ブレグマン 訳・野中香方子(きょうこ) 文藝春秋 2021.7.30読書日:2022.1.20 オランダの革新的なジャーナリズムプラットフォーム「デ・コレスポンデント」の創設者のひとりである歴史家、ジャーナリストのブレグマンが、人類は基本的に善である…

生き物の死にざま はかない命の物語

稲垣栄洋 草思社 2019.7.11読書日:2022.1.3 生物の一生を、はかなさというオブラートで包み込んで語るお話。 まあ、こういう本もたまにはいいかなと思って、読んでみた次第です。お正月に丁度良かったかも。 物語で多いのは親が子供の犠牲になって子孫を繋…

猫が30歳まで生きる日 治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見

宮崎徹 時事通信社 2021.8.12読書日:2021.11.18 老廃物を除去する特殊なタンパク質AIMを発見した著者が、これを使って腎臓病などの従来、治療不可能だった病気に挑戦していることを報告した本。 猫のほとんどは腎臓病で死ぬんだそうだ。知らなかった。普…

スピリチュアルズ 「わたし」の謎

橘玲 幻冬舎 2021.6.25読書日:2021.11.12 橘玲が科学的な最新の性格分析を紹介し、自分のキャラを把握し、自分の性格に合った人生の物語を構築しようと主張する本。 橘玲はこれまで最新の進化心理学から得られる治験をもとに、人間の心理についていろいろ書…

世界は変形菌でいっぱいだ

増井真那 朝日出版社 2017.11.17読書日:2021.11.4 5歳のときに変形菌のことを知り、変形菌を育てるようになり、実験を行って学会にも発表する中学生(当時)が、変形菌との関わりや研究成果を述べた本。 たぶん、小学生の頃の著者がテレビで紹介されていた…

開かれたパンドラの箱 老化・寿命研究の最前線

今井眞一郎 構成・瀬川茂子 朝日新聞出版 2021.7.30読書日:2021.11.1 日本人の老化研究の第一人者による、自分のキャリア形成と老化・寿命研究の最前線を紹介した本。 以前読んだライフスパンの著者、デビッド・A・シンクレアと同じ元ギャランテ研究室の研…

目的に合わない進化 進化と心身のミスマッチはなぜ起こる

アダム・ハート 訳・柴田譲治 原書房 2021.3.22読書日:2021.10.16 ヒトが作り上げた社会や文化のイノベーションが早すぎて、ゆっくりと進む進化は追いつけず、ミスマッチが起きていることを書いた本。 いくつかのトピックスについて、人間の進化が社会変化…

LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義

吉森保 日経BP 2020.12.21読書日:2021.10.6 科学的思考が大切と力説する著者が、科学的思考を全開して自ら関わってきた細胞のオートファジーを軸に生命科学について語る本。 この本の前に読んだ「動物意識の誕生」があまりに歯ごたえがありすぎたせいか、…

動物意識の誕生 生体システム理論と学習理論から解き明かす心の進化

シモーナ・ギンズバーグ エヴァ・ヤブロンカ 訳・鈴木大地 勁草書房 2021.5.20読書日:2021.10.4 動物の意識は、無制約連合学習という機能が基礎になった、と主張する本。 「動物意識の誕生」という書名からてっきり、人間だけでなく動物にも意識があると主…

新基礎情報学 機械を越える生命

西垣通 NTT出版 2021.6.21読書日 2021.9.7 生命と機械は別の情報システムであり、コンピュータから人間を越えるスーパーインテリジェンスが誕生する可能性はなく、生命を中心とする新しい情報学が必要と主張する本。 2010年代に入ってからシンギュラ…

LIFESPAN(ライフスパン) 老いなき世界

デビッド・A・シンクレア マシュー・D・ラブラント 訳・梶山あゆみ 東洋経済新報社 2020.9.29読書日:2021.8.24 老いとは自然現象ではなく病気であり、治療することが可能だと主張する本。 シンクレアはオーストラリア出身の生物学者で、生物が老化するメカ…

スピルオーバー ウイルスはなぜ動物からヒトへ飛び移るのか

デビッド・クアメン 訳・甘糟智子 明石書店 2021.03.31読書日:2021.8.4 動物からヒトに病原体が伝染る人獣共通感染症(ズーノーシス)に魅せられたジャーナリストの著者が近年盛んに起こるようになったズーノーシスについて、アウトブレイク(急激な感染)…

南極探検とペンギン 忘れられた英雄とペンギンたちの知られざる生態

ロイド・スペンサー・デイヴィス 訳・夏目大 青土社 2021.5.10読書日:2021.7.5 ペンギンが専門の生物学者がペンギンの生態と極地探検家の生態を同列で観察し記述するという奇妙な書。 著者はニュージーランド人で、南極探検家の冒険を読んで南極にあこがれ…

家は生態系 あなたは20万種の生き物と暮らしている

ロブ・ダン 訳・今西康子 白揚社 2021.2.28読書日:2021.5.18 生態学者がひとの家の生物を調べたら、とんでもない量の新種が発見され、人間が生物に囲まれて生活していることを実感する本。 身の回りにどんな生物がいるかという問題は、生態学者の興味をまっ…

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