人類学
奥野克己 講談社 2023.8.20読書日:2024.10.18 人類学とは、人類とは何か、を探求する学問であり、人類学を語るときに欠かせないマリノフスキ、レヴィ=ストロース、ボアズ、インゴルドの4人の考え方を通して、人類を研究するとはどういうことかを語る本。 …
責任編集・酒井隆史 河出書房新社 2024.4.20読書日:2024.9.23 『万物の黎明』に関するインタビュー、議論、書評などを集めて、どんな影響を与えたのか、与えつつあるのかを教えてくれる本。 出版と同時に古典入りした感のある『万物の黎明』。わしも読んで…
イヴァン・ジャブロンカ 訳・村上良太 明石書店 2024.3.15読書日:2024.7.5 家父長制というシステムが何万年もの間人類を支配していたが、フェミニズムの発展により女性の権利が拡大され、さらに男性にとっては挫折しやすい社会になり、新しい男性性を模索す…
立花隆 講談社 2021.3.1読書日:2024.5.14 立花隆が1996年に東大で行った講義をまとめたもので、テイヤール・ド・シャルダン(1881−1955)の進化に対する考え方に基づいて、人類の進化の進んでいく方向を述べたもの。 未来のことに興味があるわしではあるが…
最近読んだエマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか」と柄谷行人「力と交換様式」などを読み比べて、未来の社会がどうなるのか考えてみたい。 「我々はどこから来て、今どこにいるのか」から次のようなことを学んだ。 家族の形式が社会…
柄谷行人 岩波書店 2022.10.5読書日:2023.3.8 人類の歴史はその交換様式で区別でき、そのスタイルは4つしかなく、いまは商品や権力に関連した交換様式が強いが、将来は個人に関係した交換様式の世界になると主張する本。 最初はそれがどうしたという感じで…
奥野克巳 亜紀書房 2023.1.9読書日:2023.2.25 人類学者のKがボルネオの狩猟採集民プナンで一緒に生活した経験を語る本。 人類学者のKとはもちろん著者自身のことだろうが、この本ではまるで小説のように三人称でKの体験を語っている。どうしてこんなふう…
エマニュエル・トッド 訳・堀茂樹 文藝春秋 2022.10.30読書日:2023.2.18 家族形態と現代政治との関係を見つめてきた人口歴史学者のエマニュエル・トッドが、これまでの研究成果をまとめて、民主主義の行く末を示唆する衝撃の書。 「第三次世界大戦はもう起…
ウィル・ストー 訳・風見さとみ 原書房 2022.7.28読書日:2022.12.17 ヒトはある社会グループの一員になることを望み、一員になると今度はそのグループの中でより良いステータス(地位)を得るように努力するステータス・ゲームをするように進化した種族だと…
篠田謙一 中公新書 2022.2.25読書日:2022.10.6 発掘された人類(ホモ属)の骨のDNA解析からホモサピエンス(ヒト)の誕生、他のホモ属との交雑、出アフリカ後の移動の様子が分かるようになり、最新の情報について解説した本。 この本を読んでいるときに…
ルトガー・ブレグマン 訳・野中香方子(きょうこ) 文藝春秋 2021.7.30読書日:2022.1.20 オランダの革新的なジャーナリズムプラットフォーム「デ・コレスポンデント」の創設者のひとりである歴史家、ジャーナリストのブレグマンが、人類は基本的に善である…
デヴィッド・グレーバー 訳・酒井隆史、芳賀達彦、森田和樹 岩波書店 2020.7.29読書日:2021.12.5 アナキストの文化人類学者で「負債論」のグレーバーが、クソどうでもいいブルシット・ジョブが増えていると主張し、その社会的・歴史的背景、仕事の意味、そ…
高野秀行 新潮社 2020.08.27読書日:2021.4.24 納豆は日本やアジアだけではなく、世界中で食されており、ホモ・サピエンスとともにあったことを報告する本。 高野秀行の行動力はとどまることを知らない(笑)。前著、「謎のアジア納豆」では、納豆が日本独特…
ニコラス・クリスタキス 訳・鬼澤忍、塩原道緒 NewsPicks 2020.9.27読書日:2021.3.24 人間には良い社会を築くための設計図(ブループリント)があらかじめ遺伝的に埋め込まれていると主張する本。 最近、ヒトの脳は社会的な生活を行うために進化したとする…
リチャード・ランガム 訳・依田卓己 NTT出版 2020.10.22読書日:2021.1.30 人は仲間に対しては非常に寛容で穏やかである一方、仲間以外には戦争を起こして大量虐殺もしてしまうように、善と悪が同居しているというパラドックスがあるが、どちらも進化的な…
デヴィッド・グレーバー 監訳・酒井隆史 訳・高祖岩三郎、佐々木夏子 以文社 2016.11.15読書日:2020.12.17 貨幣の起源は負債にあり、負債の起源は人間のモラルにあると主張する本。 貨幣の起源について述べるのは普通なら経済学者である。しかし、クレーバ…
ジャレド・ダイアモンド 訳・楡井 浩一 草思社 2005.12.21 読書日:2009年06月04日 「文明崩壊」という題名がついているのだが、ちょっと違うんじゃないかと思う。この題名では、ローマ文明はほろびヨーロッパは中世に入った、などという話と勘違いしてしま…
ジェームズ・C・スコット 立木勝・訳 みすず書房 2019.12.19読書日:2020/11/30 農業が誕生すると人類がそれ待ちかねたように定住し、国家を作り、文明化にまい進したという物語は幻想にすぎず、実際には定住が起こっても国家はなかなか存在できず、できて…
ウィル・ハント 訳・棚橋志行 亜紀書房 2020.9.4読書日:2020.11.14 子供の頃にトンネルの中を冒険して地下世界に取り込まれた著者が、世界中で地下の冒険をして、人類における地下の意味を考察した本。 ウィル・ハント(意志狩り?)というかなりふざけたペ…
人類はなぜ<神>を生み出したのか、の著者アスランは、人類は古くから人には肉体と魂があると信じてきた、という。魂があると考えるのは、民族などによらない人類の普遍的な発想なのだという。そしてなぜ魂というものを人間が信じるのか、アスラン自身は分…
レザー・アスラン 訳・白須英子 文藝春秋 2020.2.10読書日:2020.10.27 イスラム教からキリスト教に改宗し、さらにイスラム教に回帰した宗教学者が自伝的な要素も交えて、神とは人間そのものだ、と主張する本。 著者によれば神とは人間そのものなのである。…
ジャレド・ダイアモンド, Jared Diamond, ジェイムズ・A・ロビンソン, James A. Robinson 慶應義塾大学出版会 2018年6月6日読書日:2018年07月15日 これってジャレド・ダイヤモンドが監修していなかったら、絶対に翻訳されなかっただろうな。まったく一般人…
中村 元 春秋社 1989年1月読書日:2018年09月18日 中村元が有名な学者であることは知っていたけど、やっぱりすごい。 日本のみならず、インド、中国、欧米の文化に習熟している中村は、具体的な文献をいちいち挙げながら、日本人の考え方のパターンを他国(…
小林さやか 春秋社 2019.7.30読書日:2019.12.11 香港の安宿のボスの話ということで、てっきり中国人の話なのかと思ってたら、アフリカのタンザニア人の話なのだった。いま中国には大勢のアフリカ人が一旗上げるために来ているのだそうだ。その中でずっと香…