ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

教養としての地政学入門

出口浩明 日経BP 2021.3.1読書日:2021.6.13 立命館アジア太平洋大学学長の出口さんが、豊富な教養をもとに、地政学の基本的な考え方を、実際のマハンやマッキンダーの著作に基づいて解説した本。 きっとこの本に地政学を期待して読み始めたら、なんのこと…

ジャックポット

筒井康隆 新潮社 2021.2.15読書日:2021.6.13 筒井康隆の死の影があふれる最新短編集。 表現の仕方は筒井康隆特有のアドリブ的なものだけど、ほとんどがそれぞれのテーマごとに昔を振り返る感じのもので、びっくりするくらい死の影が濃い。 ご自身がもう死を…

ポール・ローマーと経済成長の謎

デヴィッド・ウォルシュ 訳・小坂恵理 日経BP 2020.1.27読書日:2021.6.10 経済成長というダイナミックな現象を経済学が理論的に取り入れる過程を通じて、経済学がどういう発想の人達で発展し、その学説の戦いがどんなふうに進行していくのかを垣間見せて…

あやうく一生懸命生きるところだった

ハ・ワン 訳・岡崎暢子 ダイヤモンド社 2020.1.15読書日:2021.5.30 人生に正解などないと主張し、親や世間の期待という荷物をおろして、他人と比べることをやめ、一度立ち止まってゆるく生きることを勧める本。 うーん、と読みながら考え込んでしまった。内…

ビリオネア・インド 大富豪が支配する社会の光と影

ジェイムズ・クラブツリー 訳・笠井亮平 白水社 2020.9.10読書日:2020.5.29 いまのインドの発展段階はアメリカの金ぴか時代(19世紀後半)の段階にあり、経済発展により大富豪が誕生する一方、政治との癒着により腐敗が蔓延しており、インドが次の発展段…

江戸のことば絵事典 『訓蒙図彙』の世界

石上阿希 KADOKAWA 2021/3/2読書日:2021.5.23 江戸時代に出版された日本初の絵入り事典『訓蒙図彙(きんもうずい)』は子供向けだったが、大人も含めてベストセラーになり、絵入り事典というフォーマットを作り出し、類似の事典も多数出版されて、明治まで…

世界史は化学でできている 絶対に面白い化学入門

左巻健男 ダイヤモンド社 2021/2/17読書日:2021.5.19 世界史に化学が果たしたエピソードを述べた本。 これはある意味、とても賢い視点だ。なにしろ人間が火を使ったときから、人間の暮らしや歴史と化学はまったく途切れることなくつながっているから、ある…

家は生態系 あなたは20万種の生き物と暮らしている

ロブ・ダン 訳・今西康子 白揚社 2021.2.28読書日:2021.5.18 生態学者がひとの家の生物を調べたら、とんでもない量の新種が発見され、人間が生物に囲まれて生活していることを実感する本。 身の回りにどんな生物がいるかという問題は、生態学者の興味をまっ…

小説家になって億を稼ごう

松岡圭祐 新潮社 2021.3.17読書日:2021.5.16 ベストセラー作家が読むに値するストーリーの作り方をおしげもなく伝授し、しかも成功したあとの心得まですべて教える本。 わしとしては、小説をほとんど読まないので、このお方がどなたなのかまったく知らなか…

断食療法の科学 体質改善の実際

甲田光雄(医学博士) 春秋社 1976.5.30第3版 2001.3.10新装第1版読書日:2021.5.12 医学的に正しい断食を実行することで、さまざまな体質を改善することができると主張する本。 なにしろ古い本で、こんなに古い本がまだ再版されて人々に読まれているという…

にほんブログ村 投資ブログへ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ