ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

カラスは飼えるか

松原始 新潮社 2020.3.20読書日 2020.7.20 カラスを巡るエッセイ。いちおうどの話もカラスを絡めているが、カラス自体の話は半分ぐらいで、学生時代のサルのフィールドワークの話まで入っている。 肝心の「カラスは飼えるか」という題名は、ウェブ連載時に一…

僕の人生には事件が起きない

岩井勇気 新潮社 2019.9.25読書日:2020.7.8 (ネタバレあり。注意) 芸人、ハライチのボケ担当の岩井勇気が、なにしろ事件が起きないので、日常に起こる些細なことを針小棒大に語るエッセイ。 事件が起きないというのは、バラエティ番組で、昔の苦労話をせ…

起業には基本形があるらしい

最近、「しょぼい喫茶店」が閉店したことを知りました。閉店したのは今年の2月のことだけど、昨年の11月末には店を休業して実質的に閉店状態になったそうなので、新型コロナの影響というわけではありません。 しょぼい喫茶店を知ったのは、えらいてんちょ…

カウフマン、生命と宇宙を語る

スチュアート カウフマン, Stuart A. Kauffman, 河野 至恩 日本経済新聞社 2002年9月読書日:2009年03月18日 非常に興味深いが、ちょっと残念でもある書。残念なのは、私が最も知りたかったことが、カウフマンにも分からなかったこと。せめて取っ掛かりぐら…

「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学

マルクス・ガブリエル 訳・姫田多佳子 講談社 2019.9.10読書日:2020.7.14 「なぜ世界は存在しないのか」のマルクス・ガブリエルが、人間の精神は脳という物質に依存せず、徹底的に自由であると主張する本。 「なぜ世界は存在しないのか」では、世界自体は存…

大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清

松元 崇 中央公論新社 2009年1月読書日:2009年05月06日 09:29 松元崇氏は現役の財務省系官僚の大物で、内容のほとんどは財務省の発行している雑誌「ファイナンス」で連載した内容。そうすると読者は財務省官僚という事になるから、一般人が読むことを想定し…

有限の中の無限 素数が作る有限体の不思議

西来路文朗 清水健一 講談社ブルーバックス B-2137 2020.5.20読書日:2020.7.8 0,1,2と進んで、次が0に戻るような数字の体系のことを有限体というらしい。例えばカレンダーの曜日は7日ごとにぐるぐる回るから有限体と関係がある。時計もそうだ。この…

ラディカルマーケット 脱・私有財産の世紀

エリック・A・ポズナー E・グレン・ワイル 安田洋祐(監訳) 遠藤真美(訳)東洋経済新報社 2020.1.2読書日:2020.7.1 富の偏在、民主主義の危機、移民の問題など、今日世界を覆ってる問題は、私有財産、社会の意思決定方法などをもう一度根本から考え直す…

フリーダム

ジョナサン フランゼン, Franzen Jonathan 早川書房 2012年12月19日読書日:2013年07月14日 まあ、一言でいえば、家族の崩壊と再生の物語、ということになるんだろうけど、なんだかそんな一言では終わらせたくないというくらい豊穣な内容。その崩壊の原因と…

僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた

アダム・オルター 訳・上原裕美子 ダイヤモンド社 2019.7.10読書日:2020.6.28 テクノロジーが発達した結果、依存症は薬物だけでなく、行動に起因した「行動嗜壁(こうどうしへき)」による依存症が主流になった。スマホ依存症とかゲーム依存症とかのたぐい…

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