ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

非正規公務員のリアル 欺瞞の会計年度任用職員制度

上林陽治 日本評論社 2021.2.25読書日:2023.7.26 民間以上に悲惨な雇用実体である非正規公務員のリアルな状況を報告した本。 そもそも非正規公務員は民間の法律が適用されず、その結果、民間以上に悲惨な状況だと聞いていたが、この本を読む限り、想像して…

中国の嫌がらせと岸田政権

福島原子力発電所の処理水の放出に対して中国が反発し、水産物を全面的に禁輸した。それに加えて中国から日本の原子力と関係のない施設に対して、6000件以上の嫌がらせ電話が届くようになった。 これに対して、わしが思ったことをここに記しておこうと思…

酔いどれクライマー 永田東一郎物語 80年代 ある東大生の輝き

藤原章生 山と渓谷社 2023.3.10読書日:2023.7.23 1984年にヒマラヤK7の初登頂を成し遂げた東大スキー山岳部遠征隊の隊長で周囲に強い印象を残し、K7後は登山から引退するも、最後は酒に飲まれて46歳で亡くなった、永田東一郎の評伝。 著者が永田…

超加速経済アフリカ LEAPFRPGで変わるビジネス地図

椿進 東洋経済新報社 2021.6.10読書日:2023.7.21 爆速的に成長しているアフリカのリアルを紹介し、日本人にアフリカでのビジネスを勧める本。 近年、最も売れたアフリカの本なんだそうだ。著者はルワンダでナッツビジネスをしていて、アフリカのリアルに詳…

#真相をお話します

結城真一郎 新潮社 2022.6.30読書日:2022.6.30 真実が分かると、状況がすべて反転し、細かく配置された伏線も回収される、楽しめるミステリー短編集。 ミステリーがちっとも面白くないたちなので、ほとんど読まないが、なぜかこれは図書館で予約してしまっ…

アメリカは内戦に向かうのか

バーバラ・F・ウォルター 東洋経済新報社 2023.4.6読書日:2023.7.15 独裁政治と民主主義の間には中間のアノクラシーという状態があり、アノクラシーの状態が一番危険で内戦に陥る可能性が高く、アメリカはいまアノクラシーに入ってしまった状態だと主張する…

キツネとわたし ふしぎな友情

キャサリン・レイヴン 訳・梅田智世 早川書房 2023.4.25読書日:2023.7.13 (ネタバレ注意) 親から虐待を受けて15歳から一人で暮らしてきた著者が、モンタナ州の丘にコテージを建てて暮らし始め、そこに訪れる<キツネ>と友だちになる話。 著者のレイヴ…

わしが経験したヒステリー 「眠り続ける少女たち」を読んで思い出したこと

「眠り続ける少女たち」には、実際には健康なのに、自分の体の不調はこの病に違いないと主張して、どんどんその症状が起きてしまうという現象が紹介されている。 これって誰にでも経験あるのではないだろうか。恥ずかしながら、わしも経験があるので、そのと…

眠り続ける少女たち 脳精神科医は<謎の病>を調査する旅に出た

スザンヌ・オサリバン 訳・高橋洋 紀伊國屋書店 2023.5.10読書日:2023.7.8 心と身体は繋がっており、心により身体はヒステリー状態を起こして、身体はどこも悪くないのに、特殊な病気になってしまうことを示した本。 マトリックスという映画では、仮想空間…

依存症と人類 われわれはアルコール・薬物と共存できるのか

カール・エリック・フィッシャー 監修・松本俊彦 訳・小田嶋由美子 みすず書房 2023.4.10読書日:2023.7.6 本人のアルコール依存症との戦いを交えて、アメリカの依存症対策の歴史を述べた本。 なんかアメリカの政策って極端すぎる気がする。アルコールについ…

人間がいなくなった後の自然

カル・フリン 訳・木高恵子 草思社 2023.5.4読書日:2023.7.2 いろいろな理由で人がいなくなった廃墟を訪ねて、自然が回復していく様子を記した本。 子供の頃、空き地があると、そこに植物がどんどん育っていくのをよく観察してしていた。最初はもちろん雑草…

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

ビル・パーキンス 訳・児島修 ダイヤモンド社 2020.9.29読書日:2023.6.28 人生でいちばん大切なのは経験であり、死ぬときにたくさんの思い出があることが重要で、すべてのお金はこうした経験に変えた方が良いと主張する本。 最初に著者のビルが働き始めた2…

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