環境
宮脇昭 講談社 2013.6.1読書日:2024.5.16 植物生態学者の宮脇昭が、スギ、ヒノキ、マツの林は偽物だと主張し、全国の植生を調査した結果からその土地にあった森を再生していく実践の様子を述べた本。 ともかく、宮脇さんは現場第一主義のひとらしい。日本中…
ジェレミー・リフキン 訳・柴田裕之 集英社 2023.9.30読書日:2024.4.8 「限界費用ゼロ社会」で有名なリフキンが、進歩と成長が絶対だった文明が終わり、レジリエンスの時代が来る、と主張する本。 まあ、この手の本は多いわけですが(苦笑)、リフキンが書…
カル・フリン 訳・木高恵子 草思社 2023.5.4読書日:2023.7.2 いろいろな理由で人がいなくなった廃墟を訪ねて、自然が回復していく様子を記した本。 子供の頃、空き地があると、そこに植物がどんどん育っていくのをよく観察してしていた。最初はもちろん雑草…
スザンヌ・シマード 訳・三木直子 ダイヤモンド社 2023.1.10読書日:2023.3.23 森の木たちがマザーツリーと呼ばれる古い木を中心に地下の菌根菌の菌糸でつながっており、水や炭素などを融通しあっていることを証明して、森の見方を一変させたカナダの生態学…
ゲイブ・ブラウン 訳・服部雄一郎 NHK出版 2022.5.30読書日:2022.8.28 現代の農業では土壌が痩せていくばかりなので、農業をしないときも複数の種類のカバークロックを播いて土を覆うようにするとともに、不耕起により土のなかの生態系を壊さないように…
ベン・ゴールドファーブ 訳・木高恵子 草思社 2022.2.2読書日:2022.4.7 かつて北米やヨーロッパに多数存在して水の保水や湿原の形成に貢献していたビーバーを復活させて自然環境を回復させようとする、ビーバー狂の人たちの熱意と奮闘を描いた本。 わしはア…
バーツラフ・シュミル 訳・栗木さつき、熊谷千寿 NHK出版 2021.3.25読書日:2021.8.30 夢のような未来ではなく、リアルな今を数字で感じとることが大切と主張する本。 シュミルはエネルギー関係が専門らしいが、徹底的なリアリストらしい。ここには、AI…
ローワン・ジェイコブセン 文藝春秋 2009年1月27日読書日:2009年09月11日 「WHAT IS LIFE? 生命とは何か」のレビューで述べた、蜂群崩壊症候群については、この本で知ったのでした。短いレビューが残っていたので、掲載する。 ********* なんだかいま欧米…
石弘之 角川新書 2020.11.10読書日:2021.2.2 世界的な都市化の進展とともに、コンクリートに使う砂が足りなくなり、違法な採掘はもちろん、利権争いでつぎつぎ人が殺され、環境破壊が起きている現状を報告した本。 砂戦争って、まるでファンタジー小説のよ…
ジャック・アタリ 訳・林昌宏 プレジデント社 2017.8.15読書日:2021.1.6 フランスのジャック・アタリが、このまま何もしないと2030年までに起きることを予測し、読者に立ち上がることを求める本。 ジャック・アタリの本は実は初めて読んだ。日本に住ん…
スティーブン・ピンカー 訳・橘明美+坂田雪子 草思社 2019.12.20読書日:2020.6.6 17世紀に始まった啓蒙主義はこれまでも大きな成功を収めたが、21世紀も啓蒙主義を引き継いでいかなければいけないと主張する本。 ピンカーがこの本を書いたのは、啓蒙主…
イザベラ・トゥリー 三木直子・訳 築地書館 2020.1.8読書日:2020.3.28 イングランド南西部のクネップという土地を所有する貴族が農業に行き詰まり、農地を自然に戻す再野生化で生き延びようとすることで発見した様々なことを記した本。 なんとなく英国は自…