ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

エッセイ

世界のシワに夢を見ろ!

高野秀行 小学館 2009.1.13(文庫版)読書日:2022.6.1 高野秀行が世界の辺境で経験した、ありえない経験をつらつら書いた爆笑エッセイ。 いやー、特に何かあったわけではないが、なにか気分が優れないときには高野秀行の本を読むに限る。まあ、アマゾンがむ…

ブロークン・ブリテンに聞け

ブレイディみかこ 講談社 2020.10.26読書日:2022.5.22 2018年から2020年まで群像に連載した、ブレイディみかこのイギリス社会の断片を記した時事エッセイ集。 連載の期間、イギリスはブレグジットあり、あいかわらずの王室問題あり、パンデミックあ…

算数の正解とは 「自分の意見で生きていこう」で思い出したこと

ちきりんの「自分の意見で生きていこう」では、正解のある問題の例として、算数の問題をあげて、たとえば「2+2=?」のような問題には正解があると言っています。 正解のある問題に算数の例をあげる場合が多いですよね。でも、わしはそういうのを読むと、…

私の居場所が見つからない

川代紗生 ダイヤモンド社 2022.2.1読書日:2022.5.17 承認欲求を抱えてもがき苦しんだ20代女性のブログをまとめたもの。 いやー、あまりに生々しい魂の叫びにおもわず引きそうな感じすらしましたが、しかし自分の10代や20代を思い浮かべても、ここまで…

「物語」とはなにか 「時間は存在しない」を読んで思い出したこと

カルロ・ロヴェッリは、「時間は存在しない」の中で、わしらは自分を感じるのに必要なのは空間でも物質でもなく、「時間」だけであり、わしらという存在は「物語」なのだ、という。 じつは、わしも同じ結論に至っていたので、ちょっと感慨深いものがあった。…

時間は存在しない

カルロ・ロヴェッリ 訳・富永星 NHK出版 2019.8.30読書日:2022.4.26 イタリアの物理学者カルロ・ロヴェッリが、時間は存在しないというループ量子重力理論の結論を報告する衝撃の書。 読んでいると、頭がくらくらしてきた。ロヴェッリの描く時間の世界は…

孤独からはじめよう

中野善壽(よしひさ) ダイヤモンド社 2021.11.16読書日:2022.2.8 子供の頃から孤独だったという経営者が、孤独というのは自由ということだと主張し、軽やかな経営を目指す本。 元寺田倉庫CEOの中野さんの「ぜんぶ、すてれば」が面白かったので、近刊の…

日本の最強ナラティブはデフレ・ナラティブ ナラティブ経済学を読んで考えたこと

「ナラティブ経済学」を読んでいるうちに、いま日本で一番強い経済的なナラティブといえば、デフレのナラティブではないかという気がしてきました。 1990年代、バブルが崩壊したときに、多くの企業が苦境に立たされました。リストラが普通になり、就職氷…

言語学バーリ・トゥード Round 1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか

川添愛 東京大学出版会 2021.7.21読書日:2021.1.20 プロレスオタクの言語学者・川添愛が、何でもありの格闘ルールで描く言語学エッセイ。 東京大学出版会が季刊で出している宣伝雑誌UP(ゆーぴー)で連載されたものだが、まあ、こういうところじゃないと…

ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー

ブレイディみかこ 新潮社 2019.6.20読書日:2022.1.7 中学生になった息子を中心に、イギリスの地方都市ブライトンの労働者階級の日常を描いたエッセイ。 これは面白かった。イギリス労働者階級の日常なんてなかなかリアルに表現されることはないのだが、実際…

生き物の死にざま はかない命の物語

稲垣栄洋 草思社 2019.7.11読書日:2022.1.3 生物の一生を、はかなさというオブラートで包み込んで語るお話。 まあ、こういう本もたまにはいいかなと思って、読んでみた次第です。お正月に丁度良かったかも。 物語で多いのは親が子供の犠牲になって子孫を繋…

世界の半分を怒らせる

押井守 幻冬舎文庫 2017.12.10(単行本は2015年)読書日:2021.12.18 押井守のメールマガジンを単行本化したもの。 時々、押井守の本を読みたくなるので、手に取ってみた。 まあ、なにしろメルマガですから、その時々のなんとも雑多なテーマが語られていて、…

ぜんぶ、すてれば

中野善壽(なかのよしひさ) ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020.4.20読書日:2021.12.10 元・寺田倉庫CEOで新しい倉庫業スタイルを築き、天王洲アイルを一変させた功労者である中野善壽の人生観、ビジネス感を短い言葉で述べた本。 アジアの富裕層向…

無敵の独学術

ひろゆき 宝島社 2021.7.16読書日:2021.12.7 ひろゆきが独学の意味と極意を語る本。 独学が流行りだ。わしもたとえば「独学大全」なんかを読んだが、いまいちぴんとこなかった。この本で独学の悩みを解決できるのかとても疑問だ。 その点、ひろゆきの独学は…

わしのブルシット・ジョブ

ブルシット・ジョブを読むと、みんな自分のブルシット体験を語りたくなるらしい。なので、わしも語ろうかな。 大学時代のアルバイトはイオン系の総合スーパーのバイトだったが暇だったな。まあ、時給もすごく安かったから時給に見合ったバイトだった。ワゴン…

祝・日経サイエンス 電子化

いや、めでたいです。 ついこのまえ気がついたんですが、いつの間にか日経サイエンスが電子化されていました。アマゾン他の電子書籍に対応しています。 科学系の雑誌の中で読むに値するのは日経サイエンスぐらいですね。昔はけっこういろんな科学雑誌はあっ…

「本を読む本」の真逆? 図書館を使って本を読むということ

「本を読む本」の読書スタイルは、明らかに自分で本を買って読むようなスタイルなのであって、わしのような図書館の本を読む人間にはなんともぜいたくな話だなあ、という気がしました。 わしも昔は本を買っていましたが、本が溜まっていくのが好きになれず、…

なぜ生物は生きようとするのか 新基礎情報論を読んで考えたこと

すまん。内容は題名とは異なっている。わしがこれから話すのは、別に生物は生きようとしているわけではない、という話なのだ。 新基礎情報論で著者の西垣は「意味」とは何かについて述べ、結局それは、「生物にとっての価値/重要性」なのだという。 そうす…

世界のリアルは「数字」でつかめ!

バーツラフ・シュミル 訳・栗木さつき、熊谷千寿 NHK出版 2021.3.25読書日:2021.8.30 夢のような未来ではなく、リアルな今を数字で感じとることが大切と主張する本。 シュミルはエネルギー関係が専門らしいが、徹底的なリアリストらしい。ここには、AI…

私の少女マンガ講義

萩尾 望都 新潮社 2018年3月30日読書日:2018年07月08日 いまだに第一線で話題作を提供し続ける萩尾望都がヨーロッパで行った講演をもとに、インタビューを追加し、最近発表したポーの一族の最新作までの話までを載せたもの。 萩尾望都のお話の作り方が聞け…

「良いデジタル化 悪いデジタル化」を読んで考えたこと

「良いデジタル化 悪いデジタル化」では、日本では分散、オープンな変化に対応できないのは、日本の組織構造とあっていないからとし、日本人の意識そのものを変えないとデジタル化は難しい、という話だった。 なぜ変わらないのだろうか? いぜんわしは、国民…

万引き 犯人像からみえる社会の陰

伊東ゆう 青弓社 2021.5.20読書日:2021.7.22 万引きGメンを20年以上やり、5000人以上を捕捉し、映画「万引き家族」の監修もしたベテランが、最近のコロナ禍を含めた最近の万引き状況を多数の実例をあげて報告する本。 わしはけっこう貧困問題に関心が…

「古代日本の官僚」を読んで思い出したこと

「古代日本の官僚」を読んで思い出した小ネタを書く。 わしは若い頃、なぜか役所が嫌いで、役人に自分からなりたいと思ったことは一度もないが、大学を卒業する少し前に、国家公務員試験を受けるという人がまわりになぜか多数いたので、じゃあ受けてみるかと…

あやうく一生懸命生きるところだった

ハ・ワン 訳・岡崎暢子 ダイヤモンド社 2020.1.15読書日:2021.5.30 人生に正解などないと主張し、親や世間の期待という荷物をおろして、他人と比べることをやめ、一度立ち止まってゆるく生きることを勧める本。 うーん、と読みながら考え込んでしまった。内…

「新しい哲学入門」で思い出したこと

「新しい哲学入門」では、一見哲学の問題のように見えて、哲学の問題にならないもの、問題として意味がないもの、についての話だった。 この土屋さんの講義を大学で受けていれば、いろんな問題に悩まなくても良かったのに、と正直に思う。 20代のころ、わ…

日本国民は無能な政府を望んでいる

日本のデジタル行政は散々だ。 直近でも ・コロナ対策で接触確認アプリCOCOAがバグがあって機能していなかった。・保険証をマイナンバーで運用することを発表したが、入力ミスやらなんやらで、結局、運用開始を半年間延期すると発表した。 などという…

ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち

ブレイディみかこ 筑摩書房 2020.6.5読書日:2021.1.10 英国の労働者階級の暮らしを地べたからレポートするブレイディみかこが、自分のまわりのおっさんたちの生態を伝えるエッセイ本。 ブレイディみかこのことは「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブル…

菌世界紀行 誰も知らないきのこを追って

星野保 岩波現代文庫 2020.9.15(オリジナル単行本は2015.12)読書日:2020.12.12 雪腐病菌(ゆきぐされびょうきん)というきのこの研究者が、きのこを追って北極や南極の極地をめぐる体験を述べた本。 申し訳ないがほとんどの人と同様に、きのこを含む菌類…

凡人として生きるということ

押井守 幻冬舎 2008年7月読書日:2008年09月23日 押井守はアニメ界でこそ有名な監督だが、説教をたれる文化人ではなかったはずだ。だが、自他共に認める「オヤジ」となったいま、その資格を得たようだ。 ここで述べられていることは、押井がこれまで一生をか…

昭和漫画雑記帳(ショウワマンガノオト)

うしおそうじ 同文書院 1995.7.15読書日:2020.11.16 映画、漫画、特撮、アニメの世界で活躍したうしおそうじが、昭和の時代を絵と活字で振り返った本。 出久根達郎が新聞に書いていたコラムで絶賛していて、うしおそうじにそれなりに興味があったので、図書…

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