ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

宗教

最近読んだ本で未来の社会を想像する

最近読んだエマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか」と柄谷行人「力と交換様式」などを読み比べて、未来の社会がどうなるのか考えてみたい。 「我々はどこから来て、今どこにいるのか」から次のようなことを学んだ。 家族の形式が社会…

ユダヤ人の独自性 「善と悪の経済学」を読んで感銘を受けたこと

トーマス・セドラチェクの「善と悪の経済学」を読んで感銘を受けたことに、ユダヤ人の独自性がある。 わしはもともとユダヤ人は独自性があると思っていたが、そこは宗教の一神教における神との関係に限定されると思っていた。つまり、次のようである。 ある…

哲学と宗教全史

出口治明 ダイヤモンド社 2019/8/8読書日:2021.2.25 出口さんが世界を理解するために重要と考える、宗教と哲学の歴史と特徴をダイジェストしたもの。 ダイジェストと言っても、なにしろ全史ですから、450ページぐらいあります。大部ですが、逆によくこれ…

民主主義の死に方 二極化する政治が招く独裁への道

スティーブン・レビツキー ダニエル・ジブラット 訳・濱野大道 解説・池上彰 新潮社 2018.9.25読書日:2021.1.20 現代においては、独裁者は民主主義の選挙で選ばれ、民主主義の手続きを使って独裁的な権力を握ると主張する本。 ここにはヒトラーをはじめとし…

中村元選集 決定版 第2巻 東洋人の思惟方法 / シナ人の思惟方法

中村元 春秋社 1988.12.8読書日:2021.1.4 中村元が述べる東洋人の思惟方法については、第3巻の日本人の思惟方法について、すでに読んでいる。このとき、あまりに納得性が高かったので、シナ人の思惟方法についても今回読んでみようと思った次第。 ただ、日…

サンスクリット原典現代語訳 法華経(上下)

植木 雅俊 岩波書店 2015年3月25日読書日:上巻2018年08月17日、下巻2018年11月11日 法華経をサンスクリット語から訳したもの。(中国語を経ていないところが重要なのかな?)。 最近、法華経に興味を持ったので、読んでみることにした。ただし現代語訳(笑…

魂は社会脳仮説で説明できる? 人類はなぜ<神>を生み出したのか、で考えたこと

人類はなぜ<神>を生み出したのか、の著者アスランは、人類は古くから人には肉体と魂があると信じてきた、という。魂があると考えるのは、民族などによらない人類の普遍的な発想なのだという。そしてなぜ魂というものを人間が信じるのか、アスラン自身は分…

人類はなぜ<神>を生み出したのか?

レザー・アスラン 訳・白須英子 文藝春秋 2020.2.10読書日:2020.10.27 イスラム教からキリスト教に改宗し、さらにイスラム教に回帰した宗教学者が自伝的な要素も交えて、神とは人間そのものだ、と主張する本。 著者によれば神とは人間そのものなのである。…

食えなんだら食うな

関大徹 ごま書房 2019.6.3読書日:2020.10.7 曹洞宗の禅僧で、光源寺や吉峰寺の住職をした関大徹が75歳の時に著した自伝的著作の復刻版。初刊は昭和50年らしい。 関大徹なんてしらないから、最初、題名みたとき、摂食障害に関する本かと思ってしまいまし…

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