ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

タモリと戦後ニッポン

近藤正高 講談社 2015.9.1読書日:2024.6.22 1946年生まれのタモリの足跡をたどれば、戦後日本の歩みもたどれると主張する本。 上記の主張は間違ってはいないけど、そもそもどんな人の評伝であってもその時代の国の歩みの影響を必ず受けるものである。だ…

科学と哲学と魔法

このまえ20代の社員に、ある光学部品の動作原理がわからないから説明してほしい、と頼まれた。これがちょっとだけ面白かった。 その人はいちおう工学部の出身だったのだが、波面という波の概念すら知らなかったので、納得してもらうのに1時間ほどかかって…

なぜ働いていると本が読めなくなるのか

三宅香帆 集英社 2024.4.22読書日:2024.6.16 仕事を始めると本どころかあらゆる趣味をする時間的余裕がなくなってしまう、という著者が仕事に全身全霊を捧げることを止めるよう主張する本。 読んでいて困ってしまった。 著者はとても真面目な人らしく、就職…

サブぃカルチャー70年 YouTubeの巻

押井守 東京ニュース通信社 2023.12.26読書日:2024.6.14 70歳になった押井守がはまったYouTubeのチャンネルについて語り尽くすもの。 押井守はゲームの攻略法を探しにYouTubeの世界へ行ったのだが、そこで多様な番組に惹かれてハマったのだそうだ。 押井守…

サーキット・スイッチャー

安野隆弘 早川書房 2022.1.20読書日:2024.6.7 (ネタバレあり。注意) 2029年、自動運転プログラムを開発する会社の社長の坂本は首都高を走る自動運転車内に拘束される。彼を拘束した男は、坂本の自動運転プログラムがマイノリティの命を軽視していると…

円安はどこまで進むのか

円安が進んでいる。 わしはかねてから円安に賛成で、好ましい傾向だと思っている。 しかし、世間では円安がどこまで進むのか不安視する声が多い。ではいったいどこまで進むのだろうか。 ここからは、個人投資家としての感覚でお話させてもらう。理論的な裏付…

世界は経営でできている

岩尾俊兵 講談社 2024.1.20読書日:2024.6.7 人生で起こることはすべて価値創造するという経営の思想で良くすることができると主張する本。 ここで取り上げられる人生の問題は、貧乏だったり、家庭のことだったり、恋愛だったり、勉強だったり、虚栄だったり…

カーテンコール

筒井康隆 新潮社 2023.10.30読書日:2024.6.4 筒井康隆の最後の短編集と言われているもの。 まあ、これが最後ということですので、読んでみたわけですが、これまでのいろんなパターンをとりあえず取り揃えてみました、という感じでしょうか。残念ながら、わ…

うつ病 隠された真実 ―逃れるための本当の方法

ヨハン・ハリ 訳・山本規雄 作品社 2024.2.20読書日:2024.5.30 うつ病に悩まされてきたジャーナリストのヨハン・ハリが、プロザックなどの抗うつ剤に科学的根拠はないという驚くべき事実を知り、近年のうつ病は社会的な原因によるものが増えており、その解…

クジラと話す方法

トム・マスティル 訳・杉田真 柏書房 2023.11.10読書日:2024.5.20 動物の話す言葉を解析する最新の科学を紹介する本。 2015年、カリフォルニアの沖でカヤックに乗っているときに、ザトウクジラのブリーチング(海から飛び出してダイブすること)に巻き…

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