ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

言語学

「言語哲学がはじまる」を読んで考えたこと

「言語哲学がはじまる」を読んでいろいろ思うところがあったので、それを書いておこうと思う。 わしは哲学者でもないし、脳科学者でも機械学習のエンジニアでもないけど、両者はかぶるところもあるし、ちょっと違うところもあるようにも思った。それでその辺…

言語哲学がはじまる

野矢茂樹 岩波新書 2023.10.20読書日:2023.11.20 19世紀末から20世紀にかけて、フレーゲ、ラッセル、ヴィトゲンシュタインらがたどった言語哲学の潮流について、著者の考えを述べた本。 言語とは不思議である。人は初めて聞いた(読んだ)文でもその内…

語学の天才まで1億光年

高野秀行 集英社インターナショナル 2022.9.10読書日:2023.6.7 辺境冒険家の高野秀行が、これまで巡ってきた語学遍歴(25ヶ国語以上とか)を披露して、人間の言語はどれも同じだと達観するに至った経緯を書いた本。 この本は図書館に驚くほどたくさんの予…

言語はこうして生まれる 「即興する脳」とジェスチャーゲーム

モーテン・H・クリチャンセン ニック・チェイター 訳・塩原道緒 新潮社 2022.11.25読書日:2023.1.15 言語はコミュニケーションを成り立たせるために脳が即興的にそのときどきで生み出しているものであり、脳に遺伝子で設定された特別な隠れた構造があるわ…

教養としてのラテン語の授業 古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流

ハン・ドンイル 監訳・本村凌二 訳・岡村暢子 ダイヤモンド社 2022.9.27読書日:2023.1.10 東アジア人で初めてバチカン裁判所の弁護士になったハン・ドンイルが、韓国の西江(ソガン)大学でラテン語の講義で、ラテン語に絡めてローマ人の考え方などを語った…

日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白いことばの世界

国立国語研究所 幻冬舎新書 2021.11.25読書日:2022.3.9 国立国語研究所に寄せられた様々な質問に、第一線の研究者が答える本。 「言語学バーリ・トゥード」がけっこうわしの琴線に触れたので、言語学もいいかと思ってこの本を手にとってみた。しかしあまり…

自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

松本敏治 角川ソフィア文庫 2020.9.25読書日:2022.2.3 青森で臨床発達心理士の妻が話したことをきっかけに研究に乗り出した著者が、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder、ASD)の子供のことばを覚えていく過程が通常の定型発達(Typically Dev…

言語学バーリ・トゥード Round 1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか

川添愛 東京大学出版会 2021.7.21読書日:2021.1.20 プロレスオタクの言語学者・川添愛が、何でもありの格闘ルールで描く言語学エッセイ。 東京大学出版会が季刊で出している宣伝雑誌UP(ゆーぴー)で連載されたものだが、まあ、こういうところじゃないと…

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