ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

眠れる進化 世界は革新(イノベーション)に満ちている

アンドレアス・ワグナー 訳・太田直子 早川書房 2024.9.20読書日:2024.12.14 生物の中では遺伝子は常に進化していて、猛烈な勢いで新しいタンパク質を作り出しており、それらのほとんどは役に立たずに眠っているが、環境が変化してたまたまタイミングが合う…

真・日本の歴史

井沢元彦 幻冬舎 2024.7.20読書日:2024.12.7 日本の歴史を正しく見るには、世界の歴史と比較すること、当時の人の気持ちになって考えること、日本の宗教への理解、が必要だと主張し、現状の日本史の研究者はどれもできていないと主張する本。 わしは伊沢氏…

エリート過剰生産が国家を滅ぼす

ピーター・ターチン 早川書房 2024.9.20読書日:2024.12.2 歴史を物理的、数学的に取り扱うという「クリオダイナミクス(歴史動力学)」によれば、人口が増えるとエリート層の人口も増えるがエリート層の職は十分に増えないので、職にあぶれたエリートが労働…

哲学者たちが考えた100の仮説

白取春彦 三笠書房 2024.9.10読書日:2024.12.1 古今東西の哲学者たちの発想を100個集めたもの。 日本の秀才たちの人って本当に優秀だと思う。海外の思想なんかの難しい話をものすごくうまくまとめてくれるのだ。でも逆に自分のオリジナルのことを言って…

小山さんノート

小山さんノートワークショップ編 エトセトラブックス 2023.10.30読書日:2024.11.26 文学を志して東京に出てきた小山さんは、1991年にホームレスになり、公園でブルーシートのテントで暮らすようになったが、2013年に亡くなった。そのあと、人々が膨大な日記…

本居宣長 「もののあはれ」と「日本」の発見

先崎彰容 新潮社 2024.5.20読書日:2024.11.24 江戸時代、「西側」だった中国の儒教文化に侵されていた日本を、日本独自の感性を復活させようとした国学者・本居宣長の挑戦を描いた本。 別に国学に興味はなかったのだが、なにやら熱くかたる書評に出会ったの…

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか

内山節(たかし) 講談社 2013.4.1(電子版、元の出版は2007.11) 読書日:2024.11.26 日本人は昔からキツネにだまされ続けていたが、1965年頃を境にそのような話は聞かなくなったという、その理由を考察した本。 キツネにだまされたという話は昔話によ…

ゲーム・プレイヤー

イアン・M・バンクス 訳・浅倉久志 角川書店 2001.10.25読書日:2024.11.15 遠い未来、人類はいくつかの種族と<カルチャー>という銀河文明を築いている。<カルチャー>で人は何百年の寿命を誇り、性転換は自由なので男女の性差も存在せず、法律も貨幣も…

不思議なキリスト教

橋爪大二郎 大澤真幸 講談社 2012.2.1読書日:2024.11.17 欧米文化の根幹にあるキリスト教のことを分かっていない度合いが世界一高い日本人に、キリスト教について根っこから伝える対談。 いちおう、これまで述べられてきたキリスト教関係の説明のなかでは最…

統計学の極意

デイヴィッド・シュピーゲルハルター 訳・宮本寿代 草思社 2024.2.29読書日:2024.11.9 必要最小限の数式で統計学の全体を伝えることで米英でベストセラーとなった本。 日本では普通高校で理系と文系のどっちに進むか選択させられる。わしは理系を選んだが、…

「ふつうの暮らし」を美学する 家から考える「日常美学」入門

青田麻美 光文社 2024.6.30読書日:2024.11.6 従来は日常から離れたところに「芸術」が存在して美を担っていたが、日々の暮らしの中に存在する美学、「日常美学」を紹介する本。 日々の生活の中で、ふと何かを見て美しいと思ったり、いつも見ているものが違…

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