アレクサンドラ・ハーニー 日経BP社 2008年12月11日
読書日:2012年04月25日
なんか題名がなあ。間違ってはいないんだけど、あおりが入ってるよね。原題は「ザ・チャイナ・プライス」。
内容は、中国の驚くべき低価格の秘密を単に人件費が安いだけではなく、過剰残業、未払い賃金、苛酷な労働環境の果てに成り立っていることを取材で明らかにし、近年は新しい労働運動や中国政府からの圧力で変わりつつあるし、消費している先進国側にも責任がある、といったところか。
出版は2008年で、今となってはさほど目新しい内容ではないし、4年間でずいぶんと変わったのではないかという気もするが、当時はきっとやっぱりという感じでうけとめられたのだろう。読んでいてまったく驚きはなかった。フィナンシャルタイムズの記者の取材。
★★★☆☆