ヘタレ投資家ヘタレイヤンです。
自分の投資歴を思い返すと、本当にヘタレだったと思います。
あるときは、「会社というのはなかなか潰れないものだから、ボロ株を買い、数倍になったら売ればよい」などとどこかで読み、なるほどそれもそうだと、100円以下の株を買いました。倒産しました。
あるときには、「割安株を買って上がるまで何年も持ち続けるべきだ」と聞き、買ってみたところ、日経平均の上昇とともに、ほとんどの銘柄は上がっているのに、なぜか自分の持ち株だけはいくら待ってもピクリとも動かない、という経験もしました。
ともかく一貫した投資の考え方が全くなく、行き当たりばったりにいろんな方法を試していたというのが実際です。
ところが、ある本に出会ってから、その方法にようやく一貫性が生まれました。とても実践的で、しかもなぜそうするのかが、明解に書かれている本です。
その本の名前は、
伝説のファンドマネージャーが教える株の公式 林則行 ダイヤモンド社
といいます。
銘柄の選択方法から、分析方法、買うタイミング、売るタイミングまで、株式投資で行う全てのことが、一貫して書かれています。おそらく株の初心者でもこの公式を律義に守っていれば、ある程度の成績を収めることができるのではないでしょうか。
このとき、実は自分の投資の才能がないと確信し、累投以外の投資を行っていませんでした。しかしこの本を読んでからもう一度投資を行おうと決め、数百万円の資金を確保し、この手法で投資を再開したのです。
この時に発掘した銘柄は、大きな果実をもたらしてくれました。
MonotaRo 3064
エムスリー 2413
日本M&A 2127
といった銘柄です。日本M&Aは先ほどすべて売却しましたが、他の2つはまだ持っています。
銘柄選択に関しては、新高値を付けた銘柄から業績が過去に順調に伸びてきた銘柄を選ぶという、手法です。これはウイリアム・オニールのCAN SLIMという手法とほぼ同じです。
(オニールも読んだはずなんですが、読書録が残っていませんでした。読んでないのかしら? いやそれはない)
新高値で検索すると、いまではたくさんの手法がネットで紹介されていますが、この本を読んだ頃はとても新鮮に感じました。
このころ、フィッシャーやその他の古典的で有名な本をたくさん読んでいます。
たぶん本当の意味での株投資は、この本を読んでから始まったと思います。
まだ東日本大震災の影響が色濃く残っていたころに読んだのですね。だとすると、まだヘタレイヤンが本当に投資を初めて7年しか経っていないんですね。
いまではこの本の通りには行っていないですね。特に売りにタイミングは、この本では8%を基準にしていますが、自信があるときには20%以上下がっても、持っているとか、そういう違いはあります。でも基本的な精神は、そのままでやっているとおもいます。
ヘタレイヤンにとって記念碑的な本です。林則行さん、この本を出してありがとう。