2020-01-01から1年間の記事一覧
武村政春 講談社ブルーバックス 2017.4.20読書日:2020.4.7 巨大ウイルスの観察を通して、細胞がウイルスを取り込んだ結果、細胞核が誕生し、真核細胞ができたと主張する本。 なにしろコロナウイルスが世界的にパンデミックを起こしているのである。安倍首相…
ナシーム・ニコラス・タレブ ダイヤモンド社 2009年6月19日読書日:2009年08月17日 (「反脆弱性」をアップした後、ブラック・スワンのレビューを載せていないことに気が付いたのでアップする。しかしこれを読むと、タレブはずっと言ってることが変わってい…
ナシーム・ニコラス・タレブ 望月衞・監訳 千葉敏生・訳 ダイヤモンド社 2017.6.21読書日:2020.4.5 変動のあるものはオプション性があり、オプション性をうまく使うことで大きく資産や健康などの良いものを増やすことができると主張する本。 ブラックスワン…
実重重実(さねしげ・しげざね) 新曜社 2019.12.1読書日:2020.3.30 上から読んでも実重重実、下から読んでも実重重実というふざけた名前の著者だが、どうもこれは本名らしい。親はもしかしたら相当変わっている人だったのかしら。まるで生物の左右対称を名…
一か月前、コロナウイルスはしょせん一過性と言ってましたが、あえなくその見方は撤回せざるを得なくなりました。たった一か月でこんなに様相が変わってしまうとは。実は感染は中国で止まると思っていました。先進国では蔓延しないと思っていました。しかし…
イザベラ・トゥリー 三木直子・訳 築地書館 2020.1.8読書日:2020.3.28 イングランド南西部のクネップという土地を所有する貴族が農業に行き詰まり、農地を自然に戻す再野生化で生き延びようとすることで発見した様々なことを記した本。 なんとなく英国は自…
ちきりん ダイヤモンド社 2011年10月28日読書日:2012年03月01日 わしが定期的に読んでいるブログはちきりんだけ。 ちきりんが自分のブログのネタ、とくに図面がどんなふうにできていくのかについて解説した本。 でも社会的事象について普通はここまで考えな…
マルクス・ガブリエル 廣瀬覚・訳 岩波新書 2020.1.21読書日:2020.3.21 マルクス・ガブリエルにはまってるの。というわけで、2冊目は岩波新書。 さて、この本で問題になっているのは「心」だ。人間は心を持っているが、心に思い浮かんだことは物質ではない…
丸幸弘+尾原和啓 日経BP 2019.9.24読書日:2020.3.16 東南アジアが発展する中で新しい問題が起こり、それを解決するためにはハイテクだけではなく、すでにある枯れた技術を組み合わせて新しい結合(ディープテック)を生み出す必要がある。日本には眠れる…
山口周 KADOKAWA 2018.5.18読書日:2020.3.15 山口さんの本はこれで3冊目。これでほぼ、山口さんの主要な本は網羅したかな? わしはこういう読まなくてはいけない本のリストというものには弱くて(苦笑)、しかもこうもあつく勧められると、全部読みたくな…
丸山俊一+NHK取材班 NHK出版新書603 2019.10.10読書日:2020.3.12 NHK教育で放送された「人間ってナンだ? 超AI入門」で、4人の世界的知識人からAIについてコメントをもらう特別編を放送したが、それを書籍化したもの。「欲望の資本主義」…
山口周 光文社新書 2017.7.20読書日:2020.3.5 山口氏の本、「ニュータイプの時代」に続いて2冊目。順番としては、こちらのほうが先に出版された。そしてたぶんこの本で山口さんはメジャーになった。 基本的な前提は、前回読んだ「ニュータイプの時代」と同…
マイケル・バトニック 訳・鈴木立哉 2019.9.24読書日:2020.3.3 投資家というのは気の小さな存在で、さらに残念なことに投資に失敗は避けられない。なので、失敗をしては、あの時買っておけばよかった、売っておけばよかった、と悩むことになる。 そんな時に…
山口周 ダイヤモンド社 2019.7.3読書日:2020.2.28 20世紀の価値観をいまだに引きずっているひとに、その発想では今後やっていけないと、24章に分けて説く本。今話題の山口周の、わしにとって1冊目の本となりました。 1つ1つの具体的な内容的はこれま…
陳楸帆(チェン・チウファン、スタンリー・チェン) 中原尚哉・訳 早川書房 2020.1.20読書日:2020.2.26 (ネタばれあり。注意) 前にも言ったが、そもそも小説はあまり読まないし、ましてやSFはほとんど読まない。だが最近、中国のSFにはまりつつあるよ…
新型コロナウイルスの影響で、世界経済はなんだかめちゃくちゃで、株式市場も下がってる。こうなると、悲観する人もいれば、チャンスと思う人も出てくる。 会社に出入りしている保険のおばちゃんがわしの顔を見ると「買ってますか?」と聞いてきた。 この人…
何清漣(かせいれん) 訳・福島香織 芙蓉社 2019.10.30読書日:2020.2.22 中国が金にものを言わせて、マスコミを通じて外国に対して大がかりな宣伝活動を繰り広げている実態を告発した本。台湾で出版されたものを、中国関係のスター記者である福島香織が翻訳…
エリック・シュミット ジョナサン・ローゼンバーグ アラン・イーグル 訳・櫻井祐子 ダイヤモンド社 2019.11.13読書日:2020.2.17 個人投資家というのはだいたい個人プレー的で、人とうまくやっていけないと自覚していて、できれば会社をいつ辞めてもいいよう…
苫米地英人 コグニティブリサーチラボ 2014/4/14読書日:2020.2.8 いや、なんといいましょうか、暇だったので手に取っただけで、中身は流し読みしてしまいました。もしかしたら、この本を読んで役に立つ人もいるのかもしれませんが、わし的には、とほほ本で…
ミッシェル・マクマナラ 訳・村井理子 亜紀書房 209/9/28読書日:2020/2/14 未解決事件に取り込まれてしまった女性が、犠牲者50人以上というカリフォルニア州史上最悪のレイプ殺人犯を追い詰めようとするドキュメンタリー。残念なことに作者はこの本を完成…
福田稔 東洋経済新報社 2019.7.4読書日:2020.2.7 最近、服を買わない。買ってもユニクロぐらいで、高い服を買おうという意欲はまったくない。ユニクロの品質は素晴らしく、いま着ているフリースはいったい何年前に買ったものだろうと、考えてしまう。少なく…
落合陽一 SBクリエイティブ 2019.1.8読書日:2020.2.1 落合陽一が各界のひととグループディスカッションをした内容をまとめたもの。 グループディスカッションという形態のせいか、いまいち切れが悪いように感じた。なにか総花的なの。どの議論もどこか新…
リサ・フェルドマン・バレット 高橋洋・訳読書日:2020.2.5 情動が構成主義的に脳により作られていると主張する本。 近年、脳がどのように働いているのかが分かってきて、情動(emotion)がどのようにつくられてくるのかについても、新しい考え方が生まれて…
柚木麻子 文春文庫 2018.2.10読書日:2020.1.30 (ネタばれあり。注意) この著者を全く知らずに読みましたが、絶対女子高出身だろうと思ってたら、本当にそうだったようです。(笑)あまりにも女子間の微妙なニュアンスに詳しすぎる。 何人か主要な登場人物…
ジャレド・ダイアモンド 小川敏子・川上純子・訳 日本経済新聞出版社 2019/10/26読書日:2020/1/28 久しぶりに日本の出版社の題名の付け方に殺意を抱いた。普通こういうような題名で著者がジャレド・ダイアモンドなら、人類がこれまで絶滅の危機にどのように…
アイン ランド, 脇坂 あゆみ・訳、ビジネス社 2004読書日:2017年04月23日 **** ネタバレあり。注意 *** アイン・ランドの作品を読むのは「水源 」以来だ。「水源」では、主に個人が問題だった。自由や才能を押しつぶそうとする社会の中で個人がどのように生…
ヤマザキマリ 新潮新書 2019.4.20読書日:2020.1.26 イタリアと日本を行き来する漫画家ヤマザキマリの食を巡るエッセイ。 題名のパスタ嫌いというのは、イタリアで貧乏学生だった頃、一生分のパスタを食い切ったからというのが理由らしい。彼女によると、ペ…
エレナ・フェッランテ 飯田亮介・訳 早川書房 2019.12.19読書日:2020.1.21 (ネタバレあり。注意) 天才的なリラと努力家のレヌーのナポリの物語もついに最終巻の第4巻を迎えた。 この物語の発端を思い浮かべてみると、第1巻の最初で、リラが自分がこの世…
ユヴァル・ノア・ハラリ 柴田裕之・訳 河出書房 2019.11.30読書日:2020.1.14 サピエンス全史とホモ・デウスのハラリの最新作である。前者がホモ・サピエンスの過去を語り、ホモ・デウスが未来を語っていたのに対し、本作は今のサピエンスの状況に対するハラ…
L・ランダル・レイ 鈴木正徳・訳 島倉原・監訳 中野剛・松尾匡・解説 東洋経済新報社 2019.9.12読書日:2020.1.13 MMTはこれまで知った経済理論の中で、もっともすっきりする経済理論で、わしのこれまでの疑問がほぼ解消されたという意味で、個人的には…