ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

力と交換様式

柄谷行人 岩波書店 2022.10.5読書日:2023.3.8 人類の歴史はその交換様式で区別でき、そのスタイルは4つしかなく、いまは商品や権力に関連した交換様式が強いが、将来は個人に関係した交換様式の世界になると主張する本。 最初はそれがどうしたという感じで…

87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし

多良美智子 すばる舎 2022.3.30読書日:2023.3.5 87歳の著者が、古い団地でお金もあまり使わない豊かな暮らしを紹介した本。 最近、この手の高齢者が質素だが豊かに満足して暮らす様子を書いた本がベストセラーになっている。というわけで、読んでみようと…

天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す 偶然を支配した男のギャンブルと投資の戦略

エドワード・O・ソープ 訳・望月衛 ダイヤモンド社 2019.4.3読書日:2023.3.4 世界で初めてブラックジャックのカウンティングの技術を発見し、オプションの価値を計算するブラック=ショールズの式を発表前から自力で発見し、適正価格から外れた銘柄をリスク…

総員玉砕せよ! 新装完全版

水木しげる 講談社文庫 2022.7.15読書日:2023.2.27 (ネタバレあり 注意!) 水木しげるが体験したパプアニューギニア、ニューブリテン島での戦いを一兵士の視線で描いたもの。 「のんのんばあとオレ」が印象深かったので、水木さんの代表作を読んでみたも…

人類学者K ロスト・イン・ザ・フォレスト

奥野克巳 亜紀書房 2023.1.9読書日:2023.2.25 人類学者のKがボルネオの狩猟採集民プナンで一緒に生活した経験を語る本。 人類学者のKとはもちろん著者自身のことだろうが、この本ではまるで小説のように三人称でKの体験を語っている。どうしてこんなふう…

農家はもっと減っていい 農業の「常識」はウソだらけ

久松達央 光文社新書 2022.8.30読書日:2023.2.22 28歳のときに農業に新規参入して実地で農業を見つめてきた著者が、世間が抱いている農業の常識は幻想だと喝破し、小さな自営業の農業が生き残っていくのに必要なのは競争することではなく、ファンを増やす…

我々はどこから来て、今どこにいるのか

エマニュエル・トッド 訳・堀茂樹 文藝春秋 2022.10.30読書日:2023.2.18 家族形態と現代政治との関係を見つめてきた人口歴史学者のエマニュエル・トッドが、これまでの研究成果をまとめて、民主主義の行く末を示唆する衝撃の書。 「第三次世界大戦はもう起…

早朝のガストで

わしは早朝のガストがけっこう好きだ。 休みの日には近所のガストで朝食を食べて、そのままドリンクバーのカプチーノ(シナモンが好きなのだ)を飲みながら、喫茶店代わりに数時間ゆっくり過ごし、ランチの客で混み始める午前中11時頃に退店するというパタ…

22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家は猫になる

成田悠輔 SB新書 2022.7.15読書日:2023.2.9 イェール大学の成田悠輔が、国民の無意識からデータを収集して、アルゴリズムにより自動的に政策を立案、実行する「無意識民主主義」を主張する本。 この本、やたら評判がいい。というわけで、読むまでにずいぶ…

遅考術 じっくりトコトン考え抜くための「10のレッスン」

植原亮 ダイヤモンド社 2022.8.30読書日:2023.2.6 人は素早く答えを得る直観と、じっくり考える熟慮の2つのシステムを持っており、直観には勘違いや錯覚があるので、その特性をよく知って熟慮する遅考術を教える本。 まあ、ともかく題名が素晴らしい。 こ…

パンデミックなき未来へ 僕たちにできること

ビル・ゲイツ 訳・山田文 早川書房 2022.6.20読書日:2023.2.4 ビル・ゲイツがコロナの次のパンデミックを抑えるために、世界的な仕組みを作らなければいけないと主張する本。 ビル・ゲイツは以前から感染症に興味を示していて、すでに2015年にはTED…

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