ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

早朝のガストで

わしは早朝のガストがけっこう好きだ。

休みの日には近所のガストで朝食を食べて、そのままドリンクバーのカプチーノ(シナモンが好きなのだ)を飲みながら、喫茶店代わりに数時間ゆっくり過ごし、ランチの客で混み始める午前中11時頃に退店するというパターンが多い。

まあ、ガストを選ぶのは、株主優待の消化という側面も大きいんですけどね。たぶん優待がなかったら、行かないと思う。

朝食を食べている人には固定客が多くて、いつも同じ人が同じ席に座っていることが多い。一度固定化すると、2、3ヶ月はそのままのメンバーが続く。でもガストで過ごすことに飽きるのか、やがて来なくなり、そうやってメンバーは変わっていく。

わしが好きなのは奥まったコーナーの一番隅の二人がけの席だが、そこは最近新しいメンバーの女性がずっと占拠するようになっていたので、そのコーナーの別の二人がけの席を使っていた。

その日、珍しいことにこのコーナーには常連が一人もいなかった。なので、とても空いていた。わしはいそいそと(笑)、一番奥の二人がけのお気に入りのテーブルに着いた。

朝食を食べ終わって、カプチーノを飲みながらタブレットを使って書き物をしていると、ちょっと疲れた感じの女性がやってきて、わしのテーブルのそばに座った。しばらくすると、男性がやってきてテーブルに着いた。

そして二人はけっこう深刻な話を始めたのである。だいたい次のような感じだ。

女性「ここに弁護士さんに作成してもらった書面が2枚あります。確認してください」

男性は書類を確認する。

女性「そこに書いてある金額が私の払えるぎりぎりです。あなたが、もういくらでもいいと言ったので、その金額にしました。それで納得していただけるのなら、振込先の口座番号を記入してとサインしてください」

男はスマホを取り出して、それをみながら書き込む。

女性「それから、弁護士さんの言うには、写真を世間に流出させないと約束する念書を書いてもらったほうがいいということでした。一筆書いていただけませんか」

男は小さな声で話していてよく聞き取れなかったが、念書を書くことは拒んでいるようだった。女性はしばらく弁護士がどうしたとか言って男を説得しようとしていたが、結局諦めたようであった。

こうして二人は席を立ち、ガストを出ると、左右に別れて消えていった。その間、15分ほどだった。

まあ、ガストでは真剣なビジネスの話や各種勧誘、セミナーといったことがされることも多いのだが、とくにひと目がつきにくい、この奥まったコーナーではこういう微妙な法的な交渉シーンにも活用もされるということであろう。

しかし、わしが驚嘆したのは、実はそこではない。じつは、二人はガストで何も注文もしなかったのである。(苦笑)

どんな目的に使うとしても、ガストに入ると、せめてドリンクバーくらいは注文するものだが、それすらもしなかった。

早朝のガストには、広い店内にホールスタッフが一人か二人ぐらいしかいないし、注文はタブレットからするし、配膳はネコ型ロボットがするし、ぱっとみてテーブルがどういう状況なのか(注文前なのか、食べ終わってくつろいでいるところなのか)もわからないし、そもそもホールスタッフが余計な声をかけることは絶対にないから、もちろんそういう使い方は可能だ。

でも、なかなかこういう思い切った使い方はできないものである。ということで、えらく感心したわけである。

まあ、理由は知らないけど、女性はお金をたくさん払わなくちゃいけないみたいだし、余分なお金は一銭も払いたくなかったんだろうな、ということは分かりますが。

それにしても、話の内容よりも、注文していないことのほうが気になるわしは、なんとも小市民だなあ、と我ながら思ったしだいです。(苦笑)

p.s.
ちなみに最近ガストでよく聞く質問は、「コンセント、使えないの?」である。以前、ガストは、コンセントを自由に使えることを売りにしていたのだが、電気料金が上がったせいか、二人がけ以外の席では、コンセントをキャップで塞いでしまった。

でも、コンセントにフタを被せているだけなので、それを取っちゃえば使えると思う。(試したことがないので、たぶん、ですが)。もしくは注文用タブレットのコンセントを外して、電源を乗っ取ってしまえばいいのでは。まあ、わしはたいてい二人がけ席なので、コンセントは使えているので、関係ないのですが。

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