高野秀行 集英社 2014.2.20
読書日:2020.1.2
ときどき高野秀行の本を読みたくなる。年末に体調を崩したときに、読みかけの他の本もあったのだが、高野秀行を読みたくなり、ダウンロードして読むことにした。
しかし、残念ながら、この本は期待したほど面白くなかった。たぶん、ブータン政府絡みの仕事になってしまい、いつもの破天荒さがかげを潜めたからであろう。かけている時間もいつもよりも少ないように思えた。
しかしながら、それなりに満足して読み終えることができた。
それにしても、読みながら、ブータンの独立国家としての地位はかなり危ういと思った。いまは環境国家、国民の幸福を第一に考える国家として存在感を出しており、占領されることはないと思う。しかし、この辺りの国際情勢が不穏になったおりには、簡単に中国やインドに占領されてしまうような危うさを感じた。
とりあえず、ダライ・ラマの自叙伝はこの辺の国際情勢を理解するためには必須だと思うので、読んでみたいと思う。
★★★☆☆