ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

河野啓 集英社 2020.11.30読書日:2021.5.9 登山をエンターテイメントビジネスにした栗城史多を身近で見てきた著者による評伝。 何年か前に飛行機の中で「エベレスト3D」という映画を見たことがある。1996年のエベレスト登山における大量遭難事件を扱っ…

オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

オードリー・タン プレジデント社 2020.11.29読書日:2021.5.9 まだ30代という若さで台湾のデジタル担当政務委員に就任し、台湾のコロナ・パンデミックを抑え込んだ立役者であるオードリー・タンが、プレジデント社のインタビューに応え、民主主義とAIの…

ケーキの切れない非行少年たち

宮口幸治 新潮新書 2019.7.12読書日:2021.5.9 IQは普通なのに、認知力の低い子供たちが15%程度存在し、その子達は学校の授業どころか社会生活も困難で、そのため犯罪を犯しがちであるが、一日五分程度のわずかな訓練で多くの子どもたちを救えると主張…

ハチはなぜ大量死したのか

ローワン・ジェイコブセン 文藝春秋 2009年1月27日読書日:2009年09月11日 「WHAT IS LIFE? 生命とは何か」のレビューで述べた、蜂群崩壊症候群については、この本で知ったのでした。短いレビューが残っていたので、掲載する。 ********* なんだかいま欧米…

WHAT IS LIFE? 生命とは何か

ポール・ナース 訳・竹内薫 ダイヤモンド社 2021.3.10読書日:2021.5.7 細胞分裂の周期を制御するcdc2遺伝子を発見し、ノーベル賞を受賞した学者による初めての著書で、生物について分かっていることを優しい言葉で一般人に解説した本。 内容的には、た…

超訳 ケインズ「一般理論」

ジョン・メイナード・ケインズ 超訳・山形浩生 東洋経済新報社 2021.3.5読書日:2021.5.5 山形浩生がケインズの「一般理論」を大幅に圧縮、ポイントをまとめて読みやすくした本。 わしはだいたい新刊書ばかりを読む方で、あまり古典を読まないのだが、やはり…

日本人の勝算 人口減少✕高齢化✕資本主義

デービッド・アトキンソン 東洋経済新報社 2019.1.24読書日:2021.5.2 日本に在住30年の元金融マンで現在会社社長のアトキンソンが、日本が今後それなりの存在感のある国家を維持するには、経済の生産性をあげて経済成長するしかなく、そのためには最低賃…

超訳 易経 陰 −坤為地(こんいち)ほかー

竹村亞希子 新泉社 2020.10.2読書日:2021.5.1 易経は社会や個人や組織などが変化していくものごとの循環を表しており、いまが易経の循環のどこに当たたるかを考えることでそのときの対処法がわかると主張し、易経を現在の社会に照らし合わせて解説した本。 …

三体問題 天才たちを悩ませた400年の未解決問題

浅田秀樹 講談社ブルーバックスB−2167 2021.3.20読書日:2021.4.30 天体が3つ以上関係する三体問題は原理的には解けないが、特殊な状況では解くことができ、しかも最近ではスーパーコンピュータにより数値計算が可能となり、特異な解も見つかっている…

ヤンキーと地元 ー解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

打越正行 筑摩書房 2019/3/25読書日:2021.4.18 最近、社会学にはまっていて、この本は「ハマータウンの野郎ども」つながりで読んだ。 沖縄は、「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」で述べたように、けっこう特殊な社会だ。だから社会学のフィールドリ…

幻のアフリカ納豆を追え!そして現れた<サピエンス納豆>

高野秀行 新潮社 2020.08.27読書日:2021.4.24 納豆は日本やアジアだけではなく、世界中で食されており、ホモ・サピエンスとともにあったことを報告する本。 高野秀行の行動力はとどまることを知らない(笑)。前著、「謎のアジア納豆」では、納豆が日本独特…

にほんブログ村 投資ブログへ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ