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WHAT IS LIFE? 生命とは何か

ポール・ナース 訳・竹内薫 ダイヤモンド社 2021.3.10
読書日:2021.5.7

細胞分裂の周期を制御するcdc2遺伝子を発見し、ノーベル賞を受賞した学者による初めての著書で、生物について分かっていることを優しい言葉で一般人に解説した本。

内容的には、たぶん、生物学に関心があるホとなら、一度は聞いたことがあるだろうことしか書いていない。なので、わしにとっては新しい知識を得るという意味では刺激はなく、ちょっと退屈だった。

翻訳した竹内薫はものすごく感動したんだそうだ。竹内薫にとっても、内容的には新しい知識ではなかっただろうから、きっと著者の誠実な態度に感動したんじゃないかな。

わし的には、どちらかというと、そういうところではなく、枝葉末節の特定のところがとても気になった。

ポール・ナースは虫が好きな人で、昆虫がものすごく大量に種を減らしていることを憂えている。別に昆虫だけでなく、いろんな動物の種が絶滅していて、昆虫だけの問題じゃないように思えるのだが、ポール・ナースによると、昆虫が種類を減らしている理由がよくわからないのだそうだ。

えっ?? 人類が地球環境を破壊しているからじゃなくて?

でも、そうじゃないという。殺虫剤も関係ないという。本当に??

この意見は、通常の人の意見とかなり異なるので、どうも気になる。ネットで簡単に調べたところでは、やはり人間による環境の悪化を原因にあげていることが多い。

ただ、世界的にミツバチが数を減らしていること(蜂群崩壊症候群)はよく知られていて、養蜂業界で大問題になっている。なにしろ、野生のミツバチだけでなく、大切に飼育されているミツバチも大量に死んでいて、大幅に数を減らしているのだ。この理由はいまのところ解明されていないはずだ。

おなじようなことが、昆虫全般で起きているのかもしれない。そうだとすると、とて不思議なことだ。

昆虫だけが影響を受ける何かがあるんだろうか?

★★★☆☆

 


WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

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