ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

パスタぎらい

ヤマザキマリ 新潮新書 2019.4.20読書日:2020.1.26 イタリアと日本を行き来する漫画家ヤマザキマリの食を巡るエッセイ。 題名のパスタ嫌いというのは、イタリアで貧乏学生だった頃、一生分のパスタを食い切ったからというのが理由らしい。彼女によると、ペ…

失われた女の子 ナポリの物語4

エレナ・フェッランテ 飯田亮介・訳 早川書房 2019.12.19読書日:2020.1.21 (ネタバレあり。注意) 天才的なリラと努力家のレヌーのナポリの物語もついに最終巻の第4巻を迎えた。 この物語の発端を思い浮かべてみると、第1巻の最初で、リラが自分がこの世…

21Lessons 21世紀の人類のための21の思考

ユヴァル・ノア・ハラリ 柴田裕之・訳 河出書房 2019.11.30読書日:2020.1.14 サピエンス全史とホモ・デウスのハラリの最新作である。前者がホモ・サピエンスの過去を語り、ホモ・デウスが未来を語っていたのに対し、本作は今のサピエンスの状況に対するハラ…

MMT 現代貨幣理論入門

L・ランダル・レイ 鈴木正徳・訳 島倉原・監訳 中野剛・松尾匡・解説 東洋経済新報社 2019.9.12読書日:2020.1.13 MMTはこれまで知った経済理論の中で、もっともすっきりする経済理論で、わしのこれまでの疑問がほぼ解消されたという意味で、個人的には…

「死」とは何か イエール大学で23年連続の人気講義

シェリー・ケーガン 柴田裕之・訳 文響社 2018年10月5日読書日:2020年1月6日 (注意:今回読んだのは短縮版) 「死」がテーマの哲学の本なのだが、読んで驚いたのは、死については語るべきことがこんなに多いのか、ということである。まあ、哲学とは死につ…

未来国家ブータン

高野秀行 集英社 2014.2.20読書日:2020.1.2 ときどき高野秀行の本を読みたくなる。年末に体調を崩したときに、読みかけの他の本もあったのだが、高野秀行を読みたくなり、ダウンロードして読むことにした。 しかし、残念ながら、この本は期待したほど面白く…

イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む

宮本 常一 平凡社2002読書日:2007年07月25日 民俗学者、宮本常一の「忘れられた日本人(岩波文庫)」を読んで、驚嘆した経験がある。日本人を見る確かな目がそこにはあった。 そんな宮本常一が、明治初期に東北、北海道を旅したイザベラ・バードの『日本奥…

ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する

ジーヤ・メラリ 訳・青木薫 解説・酒井伸之 文芸春秋 2019.7.25読書日:2019.12.23 実験室で宇宙を創造するにはどういう方法があるかについて、インフレーション理論、ひも理論などから言える最新の状況から解説してくれる本。著者は現在はジャーナリストだ…

水源―The Fountainhead

アイン・ランド, 藤森 かよこ 2004.7 ビジネス社 読書日:2005.11.8、(当時書いた感想が気に入らずに2019年12月に書き直したもの) ご存じリバタリアンの始祖アイン・ランドの主要著書のひとつ。1943年に発表され、アメリカ人にはとてもなじみの深い小…

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