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個人投資家目線の読書録

捨てられる日本 世界3大投資家が見通す戦慄の未来

ジム・ロジャーズ 監修・翻訳 花輪陽子 SBクリエイティブ 2023.2.15
読書日:2023.6.21

冒険投資家のジム・ロジャーズが、日本はこのままでは世界から捨てられるとし、日本人は国を当てにしないで生きていかなくてはいけないと主張する本。

ジム・ロジャーズはポジショントークばかりする人のような気がしていたが、今回はあまりそんな話は少なかった。日本が好きだと公言しているから、本気で日本のことを心配しているのかもしれない。

ジム・ロジャーズがあげる日本の今後のリスクは、よく知られているものだ。国の借金、少子高齢化、デジタル化の遅れ、技術革新の停滞、食料危機、米中激突などの地政学的リスクなどだ。

そして相変わらず農業や海外に出ることを推薦している。そしてもちろん財産は日本ではなく海外に出さなくてはいけない。

まあねえ、わしも昔は日本経済の行く末を心配していました。しかし、最悪どうなるんだろうと考えているうちに、まあ、たとえそうなっても大丈夫なんじゃないかって気がしてきました。

たとえば、経済が崩壊して、超円安になったとしましょう。

でも経済が崩壊したと言われるベネズエラだって、まだ存在していますし、国民は普通に生活していたりします。

ハイパーインフレだって、昔は大変だったかもしれませんが、電子貨幣化すれば現金を持ち歩かなくてもいいので、どんどん貨幣を擦り続けてもなんとかなってしまったりします。なので、ハイパーインフレになっても、人々の生活は普通だったという報告もあります。

そんなわけで、経済がどうなろうとも、人間はなんとか生きて行ってしまうのだということがわかります。最悪、経済が崩壊したとしてもこのくらいだ、ということが理解できれば、まあなんとかなるんじゃないかって気がしますね。

日本がそうならないために、いろいろしなくちゃいけないことがあるとは思いますが、わしが絶対にやってほしいことは、科学技術への投資ですね。やはり科学技術が付加価値の源泉でしょう。日本人は他の国に比べて、ぜんぜん科学技術への興味が少ないなあ、という気がしますね。

科学技術が進むとわしはとても安心するタイプですから。

この本、ページは180ページほどで、文字も大きく、中身はスカスカなので、あまりお勧めはしません。

★★★☆☆

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