ジル・チャン 訳・神崎朗子 ダイヤモンド社 2022.7.12
読書日:2023.6.8
内向的な人には内向的な人なりの戦略があり、内向的な人でもリーダーシップを発揮することは可能だし、内向的な人こそ力を発揮する局面も多いと主張する本。
わしは自分が内向的なのかどうかよく分からない。内向的というのはどういう人なんだろうか。
ジル・チャンのあげる例をみると、知らない人と一緒にいると疲れてしまい、何か話してと言われると頭が真っ白になってしまい、マンションにずっと暮らしているのにマンション内で知り合いは1人か2人でしかもちょっと駐車場で話したくらいだという。
まあ、全部だいたい自分に当てはまるんだけど、でも会議とかではいちばん喋ってるような気もするし、どうも違う気もする。
自分が内向的と感じたことはあまりない。そもそも自分が苦痛に感じることは極力しないという方針で生きてきたので、内向的か外向的かで悩んだことはあまりないし(笑)。
幸い内向的かどうかのテストが付いているので、やってみると、外向的とも内向的ともどちらとも言えないという結果になってしまった。やっぱりそうか(苦笑)。
まあ、それはともかく、ジル・チャンの戦略を見ると、内向的な人の戦略というのは、事前の準備に尽きるようだ。
なるべく予想外のことが起きないようにする。プレゼンの準備はしっかりして、十分練習する。なにか回答を求められても、いったん受け取って、じっくり考えてから回答する。出張とか、一日にする用事はひとつだけになるようにスケジュールを調整する。メールやSNSを戦略的に使う。一人になって充電する時間を必ず取る。議論になっても、相手が言い終わるまで待つ。会合があるときには、時間よりも早く着いて、場所になれる。パーティでは目標を低くする(1人に話しかけることができればOKみたいなくらいに低くする)。などなど。
全部、当然じゃない? 全部やってる気がする。
この本を読んで、まあ、みんなが安心するのは、ものすごく優秀らしいジル・チャンですらこれだけ苦労しているということでしょうか。こんな素晴らしい本を書くような人が、これだけ自分の内向的なところに苦しんでいる、ということなんでしょう。
まあ、思いっ切り外向的な国、アメリカにでも行かない限り、内向的でもそんなに心配しなくてもいいんじゃないかなあ。
★★★★☆