堀江貴文 ぴあ株式会社 2016.10.5
読書日:2020.5.16
1年365日外食するというホリエモンが、儲からないレストランの問題をズバリ解決するという本。
お金持ちのホリエモンがレストランに期待するのは値段ではなく、驚きなんだそうだ。いい店は何度行っても驚きがあるという。つまりはアイディアである。なので、独立するまで何年もかかるという職人の常識は何の価値もないと切り捨てている。学びはそれこそユーチューブで十分で、アイディアもユーチューブからパクればいいという。
ホリエモンの新しい経験に対する貪欲さがうかがわれる。なにしろひとつひとつの食事にこれだけ熱心に取り組んでるんだから、それ自体に軽い驚きを覚える。さらに食に対する有益な情報を集めたいという自らの欲望のために、有料のTERIYAKIというキュレーションサイトを運営し、TEAM WAGYU MAFIAにも参加している。TERIYAKIが有料なのは、食べログみたいな無用なノイズが入るのを防ぐためらしい。信頼できる人たちだけで情報を共有したいのだ。
振り返って、投資家の食事ってどうなんだろう。だいたい貧相な気がする。バフェットはいつも同じ店でハンバーグステーキを食べているみたいだし、そもそも個人投資家でそんなにおいしいものをばくばく食べているような人を想像するのが難しい。なんか、優待かなんかで無料の食事でいかに安くあげるかということを競争している気すらする。
わしも食事は、同じもののローテーションで、驚きのある食事なんて縁がない。だいたい同じもので満足してしまう。しかも、あんまりお金をかけない。今日、何を食ったか思い返してみたが、朝は菓子パン1個(87円)で、昼はカップラーメン(西友で58円)だった。ひどすぎる食事状況である。(苦笑)
そもそも外食すら徒歩圏を出ない。しかも優待券を使い切るのに苦労している状況なのだから、おのずと優待券を使うために同じ店ばかりになってしまうのである(苦笑)。家族は飽きて同じ店に行くのを嫌がるので、自分一人でせっせと消費しなくてはいけない。
自分だってそんな感じだから、個人投資家は概ね食事に興味がないと思う。そもそも投資依存症で市場が開いて値動きが見れれば満足なのだから、まあ、食事なんてどうでもいいとはいわないが、優先順位はかなり低いです。
本の内容に戻ると、ほかには、初期費用をかけすぎてはいけないとか、ITに疎すぎる、SNSを活用しろとか、ごく当たり前とも言えるようなことが書いてあって、そりゃそうだろうなと思います。
ノーショー問題(予約した客が来ないこと)に関しては、カードで前金を取るしかないでしょうから、やっぱりそうしたITに疎くてはダメでしょう。
個人のレストランではクレジットカードが使えないことが多い点が問題なのもホリエモンが言う通りで、使えないなんてありえません。現金を持ち歩くひとって今時いませんからね。わしはよく財布に千円ぐらいしか入っていない状態で何日も暮らしています。
昔よく行っていた個人商店のカフェがあるんですけど、そこもクレジットが使えないので、自然と足が遠ざかっていました。が、何と、久し振りに行ったら、ペイペイが使えるようになっていました。しかもツイッターを始めて、新しい試みとして、おいしそうなパンを焼くようになったと発信してるではないですか。
なので最近は、週いちぐらいで家族でランチを食べに行き、パンを買って、ペイペイで支払うようになりました。SNSとスマホ決済、とてもとても大切ですね。ホリエモンの言う通りです。
★★★☆☆