死にがいを求めて生きてるの ーー雄介はどうすればよかったのか?

「死にがいを求めて生きてるの」を読んでると、人生に意味を与えようとする雄介も理解できる気もするが、何しろ、わしは昔、知り合いの女の子に「人生に意味はない」と力説して不興を買った人間なので、たぶん彼とは違うタイプの人間である。でも、雄介はちょっと気になるタイプである。

自分の人生に意味を与えようとしながら、空回りを続ける雄介。

どうせ人生は盛大な暇つぶし、という言い方もあるくらいですから、人生を埋める暇つぶしを見つけなければなりません。そうすると、敵を設定して運動を起こす雄介の方法もあながち間違っているとは思えません。でも、失敗してばかりいます。じゃあ、雄介はどうすればよかったのでしょうか?

雄介の起こす運動ですが、ちょっとスパンが短すぎるのが気になりますね。テーマの継続性(サスティナビリティ)がないんですね。たとえば大学でジンギスカンパーティが禁止されたことに反対する運動にしても、寮の自治に関する問題にしても、その時々の短いスパンの小さな運動に過ぎません。もっと継続性のある息の長いテーマに身を投じないと、人生の残りの時間を持て余してしまいますよね。

どのくらいのスパンならいいのでしょうか。少なくとも世代を越えて受け継がれるくらいのスケールがほしいですね。

雄介は最後の方で、歴史的なテーマに首を突っ込みますが、この歴史的なテーマというのはなかなかいいですね。到底、決着がつきそうもない延々と続く歴史問題に身を投じる、ということですね。これは一生暇つぶしができるでしょう。智也の父親が、延々と山の民族と海の民族の戦いに身を投じていますが、そういう方面ですね。(もっとも雄介が山の民族と海の民族の戦いに身を投じるのが、智也たちが最も恐れていた展開で、そうならないように頑張っていたと言えるんですが)。

韓国では反日運動というテーマがあり、参加者のみ皆さんはなかばプロ化していますが、反日運動というものがなくなったら、彼らは生きていけないんじゃないかと思いますね。経済的にという意味だけではなく、人生にやることがなくなってしまうんじゃないかと。なので絶対に、反日運動はなくならないでしょう。しかもそれをやっている限りは、誰にも間違ったことはしていると責められる可能性はほぼないんですから非常に良いですね。彼らの殆どは、この運動は代々受け継がれなければいけないと思っているでしょう。こういった歴史と政治が絡んだテーマは暇つぶしにはいいかもしれないですね。

あと宗教とか革命とかもいいかもしれませんね。共産党は革命を目指しているそうですが、彼らの中ではなかなか仲間内の仲は良さそうな気もします。こういう終わりのない戦いもいいかもしれませんね(まあ、きっと内部はいろいろあるとは思いますが)。キリスト教なんかの宗教も暇つぶしには良さそうです。

起業なんかもいいかもしれませんね。成功するかしないかは別にして、忙しくなるのは間違いないですからね。暇つぶしにはもってこいです。雄介のような性格なら起業家に向いているような気がしますね。

なにかの依存症になるのも、暇つぶしにはいいと思いますね。

ギャンブルにはまると、なにをさておいてもギャンブルをするわけですから、いいですね。でもギャンブルは身を滅ぼす可能性が高そうですから、投資のほうがいいと思いますね。わしも、株式市場が開いていない土日祝日はなんとなく退屈ですね。平日のほうがそわそわしています。完全に依存症ですね。でも市場が開いている限りは、そわそわできていいじゃないですか(笑)。人間社会がある限り市場は続くでしょうから、サスティナビリティはばっちりですね。

というわけで、投資が最高の暇つぶしということになりました。(笑)。

えっ、投資じゃあ、誰にもいいねって言われない? でも、成功したら本を出したり、講演したり、ツイッターでつぶやいたりすれば、いっぱい「いいね!」をもらえますよね。なにより一生、暇つぶしができるんですから、いいじゃないですか。


死にがいを求めて生きているの<電子書籍版 特典付き>

にほんブログ村 投資ブログへ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ