ヘタレイヤンは会社員をしながらほそぼそと生きていますから、平日は会社に通勤しております。
職場はビルの6階ですが、この階だけなぜかトイレの窓が開いています。他の階のトイレの窓が開いているのはあまり見たことがありません。
5月や10月など、気持ちのよい季節では、さわやかな風が吹き込んでよいのでしょうが、さすがにこの寒風吹きすさぶさなかに窓が開いていると、普通に寒いです。しかもなぜか全開。
ずっと掃除のおばさんが開けているのかと思っていました。今日の掃除は終わってるからもういいよね、と窓を閉めました。
しばらくして、再びトイレに行くと、また窓が開いています。首を傾げて、また閉めました。
それから、さらにトイレに行くと、また窓は開いていました。
もう間違いないでしょう。だれか知りませんが、ぜったいトイレの窓は開けると、固く誓っている者がいるのです。
ヘタレイヤンは首を振りふり、用をたしました。
窓は閉めませんでした。ヘタレイヤンは、固い信念を持っている者には、あまり逆らわないようにしているのです。こっちは信念などないので、信念のある者には勝てっこないからです。
帰りにまたトイレに行くと、窓は開いていましたが、ほんのわずかでした。誰かが苦情を言って、妥協が成立したのかもしれません(苦笑)。