ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

なぜ男性の同性愛は絶滅しないのか 「男同士の絆」を読んで思ったこと

男同士の絆」を読んで、わしが不思議に思ったのは、イギリスやアメリカでものすごくホモフォビア(同性愛嫌悪)が強いことだった。わしはとくに同性愛に嫌悪感がないので、余計にそう思う。

なぜ同性愛に嫌悪感がないかって? かつてわしの周りには結構ゲイの人達がいたのだ。

新宿2丁目のとあるバーに1ヶ月に1度くらいミュージカル系ライブの集まりがあり、そこのマスターがもろゲイだった。そして、彼はわしが行くと、なぜか一杯奢ってくれるのだった。他の人にはそんなことしなかったので、わしは彼に気に入られていたのかもしれない。(笑)

そんな状況だったし、日本にはお稚児さん文化もあるし、なんとなく個人的には日本は結構ゲイにゆるい国なのかと思っていた。が、最近の同性愛者に対する口撃をみると、日本もあまり変わりないのかもしれない。

政治家の人たちが口撃するときに決まって言われるのが、ゲイを保護しても子供は増えない、ということだろう。生産性がない、という言い方も聞く。(苦笑)

まあ、好き嫌いはいかんともしがたい気もするので、まあいい。しかし、この人たちは同性愛を憎むばかりで、なぜ同性愛が存在可能なのか、不思議に思わないのだろうか?

わしはずっと不思議だった。なにしろ彼らは子供を作らないのだから、生物学的には同性愛は絶滅するはずである。なのに、人間社会には常に一定割合の同性愛者がいるのだ。女性の同性愛者は男性の協力者がいれば自分たちの子供を持つことができるからまだ分かる。でも、男性の同性愛者はなぜなくならないのだろうか。

これには2つの説明が考えられる。

(1)遺伝とはそもそも関係ないという説。人間は動物的な心が壊れてしまっており、何にでも性的興奮を得てしまう。2次元のアニメにも、フィギュアにも興奮するし、もしかしたらその辺に転がっている石にも興奮するかもしれない。なので、同性を愛するのは単なる一つの可能性として誰にでもありえる。そういうわけで、男性の同性愛はなくならない。

(2)本人の遺伝子が残らなくても、姉妹などの遺伝子が有利になるという説。男性同性愛者の姉妹は男にモテるという調査結果がある。つまり男性からみて好ましく見える遺伝子を持っているわけだ。なので、姉妹がたくさん子供を作れば、男性同性愛者本人が作らなくても一族としては遺伝子を多く残せるので、帳尻があっているのだという。

いまのところ、わしは(2)の考え方に近いかな。なにしろ同性愛が遺伝と関係ないというのはどうもわし的には納得いかないからなあ。

そして遺伝なら、男性の同性愛者はもっと堂々としていいはずだ。遺伝的に生き残っているのなら、それは適者生存競争に勝ち抜いているということだから、生物として正しいことになる。つまり人類の生存に貢献できているということが証明されるわけだから、もっと堂々としていい。

きっとそんなに遠くない未来に、研究が進んで、遺伝的な謎も解決されるだろうと信じている。

なお、(2)の話は以下の本から得ました。たぶんそこに、さらなる参考文献が記載されていると思います。

www.hetareyan.com

 

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