勝間和代 文藝春秋 2016.4
読書日:2019年9月29日
我が家がマンションを買ったときからすでに10年目に入りました。(そのときの悲惨な経済状況を思い浮かべると未だに目に涙が。。。)
勝間さんの場合、部屋に物があふれ、汚部屋になると、無理やり引っ越して物を削減してきたのだそうです。我が家の場合は、マンションに引っ越す前から、結婚時の荷物がそのままダンボール箱に積まれたままになっていて、マンションに引っ越したあともそのダンボール箱を持ってきてしまいました。一部屋ダンボール部屋にしていたのです。その後も、荷物が順調にあふれ、いま我が家は汚部屋と化していますから、この本に書かれてあることは喫緊の話題です。
というわけで、それなりの興味を持って読まさせていただきましたが、非常に感心したのは勝間さんの文章の読み易さですね。本当に頭がいいというか、必要なことを必要な分量で的確に表現する才能にあふれています。
勝間さんによれば、物を捨てて空間的な余裕ができると、精神的な余裕も同時に生まれるというのですが、まあそうでしょう。そして、これまで夢でしかなかった新しい恋人まで獲得したという、個人的な話も最後にチラ見させて、この辺の個人史の適度な切り売りもさすがですね。
わしも汚部屋脱出しようと思うが、2週間ではなく、2年ぐらいを目指そうと思う。すくなくとも1年。これまでのわしの人生を振り返ってみると、本当に勝負と思ったときには、やることを少し長めの期間で割って1日で軽くできる分量を設定し、それを毎日長くやり続けることで乗り越えてきたので。というわけで、このモノノケから逃れるためには、短期集中ではなく、長期ちょっとずつ作戦で行きたいと思います。そしてバッチ処理をなくし逐次処理を増やしていくことは、すぐに始めようと思う。
とりあえず、今日も懸案だったある製品を分解して捨てました。こうしてとりえず少しずつ物を減らしていきたいと思います。そのうちに勢いがついて、一度に多く捨てられるようになるのではないか、と期待します。
直近では、壊れたノートパソコンが4台ほどあるんですが、パソコンは捨てるのが超面倒なんだよね。で、放ったらかしになっているのをなんとかしたい。ちなみに勝間さんと同様に、パソコンを使う頻度は激減しております。ノートパソコンを持ち歩くことはなくなり、この文章も、近所のタリーズで、タブレットとモバイルのキーボードで書いてます。
★★★☆☆
(追記 2019.12.1)
最近、勝間さんが恋人の増原裕子さんとお別れしたと聞きました。彼女もなかなか大変な人生を送っていますね。これが原因でもとの汚部屋に戻りませんように。落ち着いたら、その辺もぜひ本にしてください。勝間さんならではの、報告書になるでしょう。