一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学

cis KADOKAWA 2018年12月21日
読書日:2019年3月14日


230億円の資産を持ってるcisさんの、投資本。「おっすおら損五億」という名文句で有名。勝っている人の話を読むのは楽しい。

cisさんは子供のころからゲームやギャンブルが大好きで、小学校のころ、駄菓子屋にある当たり付きの駄菓子のどれが当たりなのかを見抜いてそれで仲間から神と呼ばれていたそうだ。しかもそれでお小遣いを稼いでいたりする。

ウルティマのようなゲームもやりこんで、世界ランクの上位にランクインしている。つまり何かルールやシステムがあるとそのルール、システム内で最も効率よく勝てる方法を極めるのが得意な人だ。

高校のころには、パチンコでもうけて、打ち子を雇って、大学を卒業するまでに、2000万円の資金を貯めている。

こういうゲームを極める思考が、トレーダーに有利なことは明らかだ。もはや使い切れないほどの資産を持っているのに、いまだにトレードをやっているのは、面白いからだという。そうして日々、新しいシナリオを考え続けて試しているとともに、いざという時に備えている。

わしは自分がデイトレーダーには全く向かない、と思う。しかし、昔はよく株の値動きを1日中見ていて飽きなかった。こうやって毎日値動きを見られたら幸せだろうなあ、と思っていた。本当にそうやって、毎日いろんな値動きを見ていたら、わしもデイトレーダーになれたのかしら。

このようにゲームでは大きな成果をあげる一方で、会社経営などの人を使う仕事や社会がよくなるような仕組みを考えるのは苦手と言っていて、会社経営のようなこともやってみたけど、結局は撤退している。

また、人のお金を増やすといった、そのようなプレッシャーになる、義務を負うようなことはまったくしない。つまり苦手な分野には近寄らず、徹底して自分の得意な領域に絞って活動している。

注目できるのは、子供の頃に、個人で地域通貨のようなものを発行して、通貨というものの特性を体で感じていたことです。例えば、通貨の発行のし過ぎで、経済システムが崩壊するのを実地に体験したりしている。通貨と商品の関係を本能的に学んでいる。こんなことを子供の頃にもう理解していたとは驚きで、これは大きいと思った。

そのせいか、こんなことも言っている。

cisさんはお金の価値が、現代になってものすごく下がっているという。つまり明治時代なら、個人が個人の力のみでお金を何百億円も集めることはできなかった。財閥や国家でないと不可能なレベルだった。しかし、いまや個人がこれだけお金を集められるのは、お金の価値が下がっていることを意味している、という。

お金の価値が上がっているか下がっているかというのは興味深い問題で、なかなか答えるのが難しい。なぜなら、物の価値が下がるというデフレが急速に進んでいて、デフレというのは通過の価値をあげることに相当するからだ。例えばかつてなら数万円したものが100円ショップで買えたりする。何十万円もしたパソコンの機能もいまや1万円のスマホタブレットでもできる。つまり技術の発達がデフレを引き起こしているから、通貨の価値は上がっているともいえる。

まあ、お金を集めるのなら今の時代しかないかないのかも知れないので、皆さん、頑張りましょう(^-^;。

★★★☆☆

 


一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学 (角川書店単行本)

 

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