ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

新冷戦の勝者になるのは日本

中島精也 講談社 2023.6.19
読書日:2023.10.27

グローバリゼーションの間、日本に不利だった状況が新冷戦の世の中になってすべて逆転し、日本は勝者になると主張する本。

ほんの数年前まで、わしは日本の景気が良くなるという本は好んで読んでいたものである。もう日本にいいことが書いてあればなんでもいいくらいの勢いだったのである。(多少オカルトでもオーケーなくらい(笑))。

しかし、現在、日本に追い風が吹き始めると、いったいこれがどのくらいの規模で、今後どうなるかという具体的なことが知りたい、あるいはどんな落とし穴がありえるのかというリスクについて具体的に知りたいと思うようになってきたのである。

というわけで、この本を手に取ってみたのである。この手の本はたいていは、過去を振り返ってどうだったか、今はどうか、ということを述べて、最後に少しだけこれからどうなりそうかを述べて終わる。

で、やっぱりこの本もそんな感じだったのである。まあ、言っていることをまとめると次のようである。

グローバリゼーションの時代に、日本は、バブル崩壊によるバランスシートの悪化、円高、産業の空洞化、の3重苦に悩んでいたが、新冷戦の時代になって、バランスシートは正常化し、円安であり、国内投資は盛ん、というふうにすべて逆転した。したがって、日本の未来は明るい。

以上でございます。

毎日、まじめに日経新聞を読んでいる皆様には、とっくに知っとるわい、ということでしょうが、まあ、日本の未来が明るいと思われているのは非常に良いことでございますから、良しとしましょうか。

★★★☆☆

にほんブログ村 投資ブログへ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ