紫苑(しおん) 大和書房 2022.8.1
読書日:2023.3.29
フリーライターとしてあまりお金のことを考えずに暮らしてきた著者が、子供が独立後に年金5万円しかないのにどうやって暮らしていくか悩んだ末に、貯金をはたいて築40年の一軒家を買って、5万円で生活していく様子を書いた本。
一軒家を買う前は公団住宅で暮らしていたそうで、たしかに公団の安いところでも5万円で暮らすのは辛いかも知れない。毎月赤字で、貯金が減っていくのに悩んで、このままいつまで暮らせるのかと頭を悩ませていたそうだ。しかし、貯金をはたいたけど、住むところを確保できて、月5万円で暮らせることが分かると、ずっとやっていけるという安心感を得たという。
食事は、以前はお菓子をバカ食いするような不健康なものだったが、いまは毎食きちんと自炊して、健康で、肌艶も以前よりも良くなったそうだ。1食は200円程度で、月1万円ほどだそうだ。
作者は服もいろいろ自分でアレンジしてしまうし、美的感覚に過ぎれているのか、部屋も小綺麗にしていてその様子が写真で紹介されている。たぶん普段の生活を見ていると、とても5万円で生活しているとは信じられないだろう。いまは貯金もできているそうだ。
ブログが評判になって出版したこの本は、増刷もされていて、きっと作者のいい副収入になってるんじゃないかな。昔はお金はあるだけ使ってしまうたちだったらしいので、無駄遣いしていなければいいけど(笑)。
★★★★☆
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