ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

日本国民は無能な政府を望んでいる

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日本のデジタル行政は散々だ。

直近でも

・コロナ対策で接触確認アプリCOCOAがバグがあって機能していなかった。
・保険証をマイナンバーで運用することを発表したが、入力ミスやらなんやらで、結局、運用開始を半年間延期すると発表した。

などという体たらくだ。

妻はあきれ返って、「日本は技術が高い国だと思っていたけど、ワクチンも外国頼みだし、まったく自分では何もできない国になってしまったんだねぇ」と語っています。

確かに、上記のアプリなんかはそんなにむちゃくちゃ難しいとは思えないのに、なぜかうまくいかない。

でも、結構うまくいっているところもある。このまえ確定申告する必要があって、国税庁のサイトを使った。手順通りに入力すると、あっという間に完成して、それを印刷して送るだけの状態になった。それを投函するついでに、一緒にコンビニで納税も済ませることができた。素晴らしい。たぶん全部で1時間もかかっていない。

まあ、わしの場合は、典型的な納税パターンだったと思うので、機械的に処理しやすいということはあるんだろうけど、でもこのノーストレスぶりは素晴らしいと思った。

というわけで、わしは日本の技術力が低いからうまくいかないのだとは思っていない。ではなぜ、こんなにも、日本のデジタル行政はひどい状態になっているんだろうか。

わしの1つの仮説は、日本国民は政府に自分の情報を把握されたくないと思っていて、その気持ちが役所に伝染して、役所側も国民のデータを一元的に扱いたくないのではないか、という気がするのである。

言わば、無能な政府を国民自身が望んでいるのではないか、という気がしてしょうがないのだ。

日本の歴史を振り返ってみると、日本では全国民を一元的に処理する、という経験がほとんどない。あるとしたら戦前の徴兵制はそうかもしれない。しかしそれ以前となるといったいどこまで遡るのだろうか。もしかしたら、1000年以上前の律令制の導入時ぐらいまで遡らないといけないんじゃないだろうか。

典型的なのは江戸時代で、江戸幕府が開いたときに、いちど全国の農業の生産力を測定して、納めるべき納税額を決めてた。ところが、その後300年間、一度も再測定をしていない。新田を開発して農民の生産力が上がっても、税金はほったらかしで改訂されず、固定だった。(税率が固定なのではなく、税額が固定だったことに注意)。さらに、幕府や藩は、すべての国民を把握していたかというと、全然そんなことはなくて、そういう民の管理は自分たちでおこなわせていた。武士は必要なときに村の庄屋から情報を聞くだけだった。

結局、日本人のほとんどを占めていた農民は、武士の管理を受けることなくけっこう自由気ままな人生を送っていたのである。

つまり、日本人は管理されない生活が身に染み付いているのだ。そして役所の方も、税金さえきちんと払ってくれるのなら、あとは好きにしてもらった方が楽なのである。

管理されたくない国民に、管理したくない国家。

というわけで、全国民を一元に管理するという事態になると、どちらの側にも抵抗が働いて、たとえば国民はマイナンバーを申請したがらないし、作る方もなんとも気が入らず手を抜いてしまう、という事態が起きてしまうのではないか。

わしは本気でそう思っている。日本のデジタル化がうまくいかないのは、国民が、上も下もそれを望んでいないからだ、と。

すべてがちぐはぐで、まとまっていなくて、ばらばらな日本の制度。こんな国は世界のどこにもない。なんかある意味、すごすぎませんか? これが無意識にわざとやってるんだとしたら、いったいこれはなんなんでしょうか? 

すくなくとも国民を管理しすぎる中国人エリートには理解できないでしょう。

 

(ご参考)

 

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