黒坂岳央 大和出版 2019.4.30
読書日:2020.7.23
富裕層の億越えマインドを身に着けて、自らも富裕層の仲間入りをした著者が、誰でも年収1億円を達成できると主張する本。
まあ、ときどきこういう類の本を本を読むわけですが、どの本も概ね同じことを言っています。そこのところを確認しつつ(なにしろみんなが言ってるところはきっと王道でしょうから)、他の本と違っている小さなところを拾って読むような感じです。
ところでこの手のお金持ちになれます本の場合、大きく2つに分かれます。つまり起業系か、投資系か、です。この本は、年収1億円と題していることから分かるように、起業系。金持ちのグループに入って、ビジネスを展開したい人なわけです。
なので、車とかは持たなくてもいいから、時計にお金をかけよう、とか言うわけです。いま、お金持ちの間では相手を値踏みするのに、時計が使われているんですって。なんか面倒くさいなあ。
そして見た目は10割だから、身なりにも気を付けるんだって。面倒くさいなあ。
その点、投資系の人は食事にも服装にも時計にもあんまり興味はなさそうな気がします。投資系の人は、資産を持ってて、それを市場に投入できれば満足なんじゃないかな。で、普段の生活はきっと相当地味ですよね。
わしも毎日だらだらと相場の流れを眺めて暮らしたい方なので、起業系のマインドは本当に面倒くさく感じる。不動産投資すらも面倒に感じる。そして、明日の、来年の、数十年後の未来がどうなるかについてだけ考えたい。なんて怠け者なんでしょう。
--怠惰です。(リゼロふう)
そういうわけで、良いことはたくさん書いてあるんですが、わしには不向きな本です。
ついでに次のようなことも面倒。
・メールは速攻で返信しましょう。 → いや、メールこないから。
・付き合う人は選り好みしましょう。(金持ちとだけ付き合いましょう)
→ そもそも友達いないし。
セミナーでは一番前に座れと言ってるが、それは実践している。一番前で聞かないと損した気になるから。
本を読もうと言ってるけど、まあ、本はそれなりに読んでるんじゃないかな。(苦笑)
この本を読んでて、うらやましいと思ったのは、著者の奥さんが起業家マインドにあふれている人で、著者をけしかけて起業させていること。こういう人にはほぼ出会えないよね。うらやましい。
わしは結婚する前は、自分の妻のことをけっこう頭がいい女性と思っていましたが、結婚してわかったのは、彼女はとても(うんざりするくらい)保守的な価値観の人なんですね。(たとえばこんなところ)。
著者にとっては、彼女と結ばれたというのが、最大の幸運だったのかもしれませんね。
★★★☆☆
年収1億円超の起業家・投資家・自由業そしてサラリーマンが大切にしている習慣 “億超えマインド”で人生は劇的に変わる! (大和出版)