大江英樹 朝日新書 2021.12.30
読書日:2022.7.30
金融資産1億円の億り人というのは目立たず地味な人が多いが、意外にその数は多く、100人のうち2、3人いて、まさしくとなりのひとがそうであってもまったく不思議ではないとして、普通の人でも億り人になることは可能と主張する本。
この手の本を読む年代って何歳ぐらいなのかなあ、という気がしますね。というのは、これが20代ならいいけど、50代なら書いてあることを実践するのは無理でしょ? だって、時間をかける長期投資になるんだからねえ。
というわけで、最後のQ&Aにも、「50歳ですが今からでも億り人になれますか」という質問があって、著者の回答は、仮にいま金融資産がないということなら難しい、というものです。なんのために億り人になりたいかということを考えると、そもそも無理にそれに挑戦する意味はないから、余生に必要なお金を一度計算してそれを貯めるようにするのがいい、との回答でした。
そうだよねえ。そうなるよねえ。
で、サラリーマンが億り人になるには、
1.給料天引きで資金を作り、2.長期投資でコツコツ投資をして、3.暴落してもやめない。
ということですね。
最初の一歩は、収入の範囲内で支出をおさめる、という生活術なのだとか。無駄な保険はかけないなど、漫然と支出せず自分で考えて納得してお金をだすことです。もちろん自分の好きなことにはお金を出してもかまいません。
また、億り人は実はお金を増やすことが目標ではないので、余分なお金を持つと寄付などを行う人が多いんだそうです。
で、FIRE(Financial Independence、Retire Early)という言葉がありますが、そのうち大切なのは前半のFIの経済独立の方だそうです。であって、後半の仕事を辞める方に重きを置くべきではない、と最近の風潮を諭しています。
さて、ヘタレイヤンの億り人はどうなったのでしょうか?
一瞬だけ億り人になったヘタレイヤンですが、あっという間に億り人では無くなってしまいました(笑)。2022.8.15の段階で資産約7千万円ですね。
というわけで、わしが安定的な億り人になるのは、まだ先ですね(笑)。まあ、投資から降りることなくマーケットに居続けましょうかね。
★★★☆☆