ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

捨て本

堀江貴文 徳間書店 2019.7.31
読書日:2019.10.28

全ての物、人間関係その他のことに執着することはなく、全て捨てていいと主張する本。

いや、そのとおりだと思うんで、全く異論がありません。(苦笑)

いま住んでいるマンションにモノがあふれていますが、別にモノに固執しているわけじゃなくて、誰でもそうだと思いますが、捨てようと意識しないと次第に溜まっていく性質のものだからというだけのことです。捨てるにもエネルギーがいる。困ったことです。いま、少しずつ捨てようとしていますので、なんとかなると思います。

いっぽうで、中学生の息子に小学校時代のモノを捨てていいかというと、たいてい駄目というので、たぶん子供時代は自分の存在をものと結びつける傾向が高いのではないかと思う。自分のことを振り返っても、子供時代はモノにいまよりも固執していたと思う。これもホリエモンと同じ。

人間関係も捨てられるというのですが、そもそもわしは人間関係に興味がないようです。子供のときから友達を作ろうとしなかった。小学校のときに、もしかしたらこういう傾向はまずいのかと思った少し努力してみたが、どうもうまくいかないので、やっぱり無理のようです。

これでときどき困るのは、その時の人間関係が切れると、すぐにその人のことを忘れてしまうこと。いっぽう、向こうは覚えていて、ときどき話しかけられると、誰だったか思い出せないことがしばしば。今でも、学校の同級生や昔の同僚で忘れてしまったひとはすごく多い。というかほとんど覚えていない。そういうわけで同窓会には興味がないけど、向こうはこちらに興味津々らしく、来るように厳しいお誘いが来きます。ほとんど行きませんが。

ときどき同期との関係をずっと維持している人がいてびっくりするけど、そんなものメンテナンスして一体何があるのか理解できない。そういうひとの頭のかなには、入社年次でマップを頭の中で作ってるみたいで、あいつは自分より何年あとに入社して、誰々と同期です、なんてスラスラ出てきてびっくりする。入社年次いうタグで整理してるわけだ。ときどき、私はあなたと同期です、と言われることがあるけど、ああ、そうですか以上の感想はない。

そういうわけで会社で異動になると同僚には、皆さんのことはすぐに忘れますから、みなさんもわしのことは忘れてください、といつも言っています。

同じマンションの人も全く覚えられず、街を歩いていると、息子に、いま何号室の誰々さんとすれ違ったよ、なんであいさつしないの、と聞かれるけど、そもそも覚えていないから(苦笑)。でも管理人さんのことは覚えていて、街ですれ違ってもすぐにわかる。彼のことは必要な記憶だから(笑)。

子供が独立して出ていってしまうと、もしかしたら子供のことも忘れてしまうかも。自分自身は独立したら、家族のことも忘れてしまって、ほとんど実家に帰っていないけど、息子もわしと似ているので、独立したら帰ってこず、向こうもこちらもお互いに忘れてしまい、それっきりになるかもね。いや、ふつうの動物はみんなそうなので、人間もそれでいいと思いますけど。

いっぽうでそのときに必要となる人間関係はすぐに構築するみたいです。なにかにはまって取り組んでいるときもそうで、そのへんの友達が自然にできるものホリエモンの言ってる通りです。むかしお芝居の観劇にハマっていた頃は、観劇仲間ができました。彼らはいろんな入手困難チケットの入手方法に熟達しており、そういう仲間に入っているだけで、自然とチケットが回ってきました。そういうわけで、ホリエモンのいうとおり、そのときに最適な人間関係をその都度構成すればいいのだと思っています。

この本を読んでいると、ホリエモンの妻が持ち家志向の強い人だったと書いていましたが、これも一緒で、わしと妻もたびたびマンションを買う買わないの議論になり、悩まされました。しかも彼女には新築、角部屋という、わしには理解不能な特有のこだわりがあり、近所に条件に合うマンションが出たときには、買いたくなかったけど面倒くさくなって買うことにしました。このときは財政的に厳しいときだったんですけどね。

ホリエモンとの違いは、時間の使い方ですね。ホリエモンはなるべく時間を有効に使いたいと思っていますが、わしはなるべくだらだらしたいと思っています。何か目標をもっても、それに期限を設けて自分を追い込むようなことはしません。いつもなるべく気楽に目標を達成したいと思っています。だから人を使ったり巻き込んだりしようとせずに、気楽に一人でできることを選んでしまうのですね。このブログのように。そういう意味で、自分をブランド化するような手法も避けたいです。自分をブランド化するひとは、知らない人が自分を知ってることが煩わしくないんですかね。

この本は発熱して仕事を休んで寝ているときに読みました。そのとき読んでいた別の本は、分厚くて寝ながら読むには不適切で、しかもちょっと考えることが必要なやつで、ぼんやりしている頭ではちょっと無理でした。なので、読んでいてストレスのあまりないものをスマホでダウンロードしようと思って、この本を選びダウンロードしたです。

ホリエモンの本は人によってはストレスのもとになるかもしれませんが、以上述べたように、わしにはほとんど違和感のない考え方で、読んでても全くストレスになりません。逆にいうと、これを読むことで刺激を受けて、ライフスタイルが一新するということもありませんが(笑)。

たまたまわしは、似たような考えだから違和感ないけど、実際この本を読んでどれだけのひとが自分の人生のやり方を変えるのか相当疑問ですね。結局、変えられないんじゃないの。

★★★★☆

 


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