原点 THE ORIGIN

安彦 良和, 斉藤 光政 岩波書店 2017年3月11日
読書日:2017年09月11日

出版社が岩波だったことにびっくりでしょうか。(笑)

冗談はさておき、安彦良和がこれほどまでに全共闘の人間だったことにびっくり。ただデモに参加したっていうくらいじゃなくて、弘前大学全共闘の(ちょっと気弱な?)リーダーだったんだから。

弘前大学からは、東大の安田講堂立てこもり事件で、安彦良和以外の仲間が参加して、逮捕されている。(安彦良和は電車賃がなくて不参加)。歴史的事件には参加できなかったけど、自分の弘前大学バリケード築いて占拠して逮捕、退学処分。

これだけどっぷりだったんですから、この経験が作品に影響を与えないはずがないというか、がんがんに影響しているというか。意外だったのは、逮捕されたとき、すでに今の妻と同棲していたこと。「ちょうど兄の結婚式に出ていて、逮捕されるところを見られなくてよかった」とか。少なくともオタクみたいな引きこもりでは全くなかった(笑)。

注目すべきは、すでにこのころには、学生運動はマイナーだったこと。そこにあえて飛び込むところに、その後のマイナー人生、いやサブカル人生まっしぐらが約束されていたと言えましょう。

で、東京に出てきて、食べるためにアニメの世界に。あっという間に、原画担当になり、フリーになって、宇宙戦艦ヤマトのコンテにかかわった後、ガンダムに。(ヤマトの西崎プロデューサーのことを「完全にヤクザ」と表現。そうじゃないかと思っていたけど、やっぱりそうだったのか(^_^;)

でもアニメで頂点を極めたものの、居心地の悪さみたいなものを感じたのか、漫画に転身。以来ずっと描き続けるものの、常にマイナー雑誌に。何はともあれいままで生き延びたそうだ。
富野由悠季に、「絵が描けるからいいなあ」とうらやましがられる)

漫画のテーマはほぼ戦争。ずっと戦争。これからも戦争。

安彦良和の漫画を全部読みたくなりましたが、ほとんど電子化されていません。

★★★★☆


原点 THE ORIGIN

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