陶山健人(すやまけんと) クロスメディア・パブリッシング 2026.2.1
読書日:2026.2.8
限界国境系ユーチューバーとして、人があまり行かない土地と食を紹介する「SU(すー)さん」こと陶山健人が、訪れた各地の食を中心にまとめた本。(なので、本では移動経過などは述べられていない。そのへんは本に記載のリンク先の動画参照)。
わしはSUさんのユーチューブチャンネル「SU channe」を愛用しているので、この本は図書館ではなくて自腹で購入。たぶんこの後、友人たちと回し読みして、地元の図書館に寄付する予定です。
わしがSU channelにはまったのは、中国の地方都市の動画。この本でもまっさきに取り上げられている重慶の動画がそれだ。このころはまだ中国の地方都市は世間ではほとんど取り上げられていなかった。そこに、SUさんの動画で、中国地方都市のぶっ飛んだ発展に目を見張らされたのだ。
地方都市と言っても東京首都圏の人口を上回っている地域が多数あり、しかも共産主義で土地の収用はほとんど紙切れ一枚で可能なのだから、地方の共産党支部やディベロッパーが争うようにぶっ飛んだインフラ整備を行っているのである。
その中には失敗してゴーストタウンになっているものもあるのだが、しかし、大成功しているものもたくさんあるのである。中国人がバブルに浮かれて整備したたくさんの建造物を見ていただきたい。ともかくスケールがでかすぎる。
本で紹介されている重慶のモノレールがマンションに突っ込む動画も素晴らしいのだが、四川省の成都にある世界一大きなビルディング(成都新世界環境中心というショッピングモール)というのもすごかった。東京ドーム36個分の巨大なビルで、そのビルの中にホテルがそのまま入っている。ホテルの構造は室内プールの周りに部屋が作られているというもので、窓から見えるのはその室内プールだけというとんでもない設計。発想のばかばかしさに笑った。こんな巨大なのだから、もし破産しても撤去するのも難しそう。
中国関係では地方の少数民族の話題も充実している。有名な観光地も面白かったが、一番興味深かったのは最南端のタイに接している町シーサパンナかな。住んでるのはタイ民族で、中国なのに中身はほとんどタイという不思議な町。中国人にとっては国内旅行で行けるタイである。それならもうタイに行けよと思うんだけど、それなりに需要があるらしいのが面白い。(本では写真だけ載っている)。たくさんの少数民族は、それだけで中国の観光資源として素晴らしいと思った。
限界国境系としては各種の国境を訪れているのだけど、このシリーズはとても人気があるらしい。わしは特に国境にロマンを感じないのだけれど、年齢高めのひとに人気があるのだそうだ。満州里などの国境の話も面白かったが(特にマトリョーシカの形のホテル)、中国南部の国境が入り乱れているところの報告も面白かった。
SUさんは各地の地元料理を食べることにこだわっているのだけれど、もう一つこだわっているのはファーストフード。かならず各地のマックを訪れて、比較しているのが素晴らしい。ビッグマック指数という言葉もあるくらい、マックのサービスを各国で比べると、いろいろ見えてくるものがある。中国で、スシロー、サイゼリアなどの日系のレストランチェーンが中国でいかに躍進しているかも、SUさんに教えてもらった。(彼の食べ物への執着は強く、ときどきライブを覗くけど、食べ物の話題がやっぱり多いみたい)。
SUさんは、ニコチン中毒者なので、各空港や飲食店ではタバコが吸えるかどうかの報告が必ずある(笑)。これはモクモク情報と呼ばれている。また、依存症というほどではないけれど、各地にカジノがあると、頻繁に訪れて、結果を報告してくれる。とくに韓国に行くとカジノ率は高くなるみたい。まあ、カジノはほどほどにしてください。
今後も健康に気をつけて、「目のつけどころがSUさん」と言えるような動画を発表し続けてくれるようお願いします。あまりに飛行機に乗りすぎて、すでに飛行機にうんざりしているようだけど、たぶんそれに耐えられるような面白いところがまだまだあるはず。期待しています。
★★★★☆

