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個人投資家目線の読書録

超凡人の私がイノベーションを起こすには ストーリーで読み解く「理論✕実践」

杜師康佑(としこうすけ) 日本経済新聞出版 2025.8.25
読書日:2025.1.2

個人や組織がイノベーションを起こせるようになるための方法を述べた本。

題名に偽りがある。「超凡人の私がイノベーションを起こす」方法はほとんど書かれていない。ほとんどは会社などの組織がイノベーションを起こす方法についてである。だから、「超平凡な会社がイノベーションを起こす」というのが正しい。

というわけで、もしあなたが会社で有力な地位にいない限りはここに書かれてある方法を試すことはほぼできない。個人にできるのは、会社がここに書かれてあるようなことを制度化しているときに、できるだけそれを利用するということだけだろう。

たとえば、会社が従業員の視野を広げるために、他社へ派遣するという制度を持っている場合は、そのような制度に応募する、などといったことだ。他には、RIZAPではともかくアイディアがあれば小規模でも必ず試すのだそうだ。だからもしあなたがRIZAZPにいれば、ごく簡単なアイディアさえ出せばほぼ確実に試すことができ、イノベーションに貢献できるだろう。しかし、ほとんどの人はそのような、やってみなはれ的な会社に所属していない。

というわけで、超平凡な個人でもできそうなことをこの本からあげていくと、以下のようになるだろうか。

・社会人大学院で視野を広げる。
・起業をするのだが、そのとき大げさに考えずまず自分のできることで起業し、できることを増やし徐々に広げる。
・普段の街でアイディアを掴む。なんでも観察して気がついたことをメモに残す。
・行動観察の手法を身につける。
・現場の一次情報に触れる。

うーん、このくらいかなあ。あとは会社の支援がないと無理そう。

わし的には、この本を参考にするより、アイディアを出す練習をするのがいいと思う。わしはかつて、ちょっとしたクリエイティブなことを思いついたら、なんでもメモに残していたことがある。それは「〇〇を少し大きくする」というしょうもないアイディアでよい。今はもうそんなことはやっていないが、アイディアを出すことに慣れることができたように思う。

これはたぶん、樋口建夫の「アイディアマラソン発想法」を読んで実行したんじゃなかったかなあ、と記憶する。あとセミナーなどではなるべく最前列に座るということもした。最前列は大体空いていて、内容もよく頭に入るからいいことばかりだ。これも上記の本に書いてあったんじゃないかなあ。

というわけで、わしとしては、この本を読むよりも、樋口さんのようなすぐに実践できて、効果が高く、しかも敷居が低い方法を試すことをお勧めする。樋口さんのサイトは下記。

https://www.idea-marathon.com/

イノベーションは誰にでも可能です。ちょっとだけ、そこに注意を向ける習慣を身につければね。

★★☆☆☆

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