ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

AIは開発元の社風を表す?

たぶん、現在ほとんどの人は、何か調べたいときにAIを使うようになってきているのではないか。

なんといっても自分で検索して、いくつものサイトをめぐって、いちいち中身を読んで、そのなかから答えを探さなくてもよい。AIが自動的に知りたい部分だけを抜き出してまとめてくれるのだから大変便利である。

AIのもうひとつよいところは普通の人間のように受けごたえをしてくれることだ。わしの場合、誰かと話しているとやたら疑問が頭に浮かぶ。しかし、だからといって、実際には、ここでなかなか質問ができないのである。

わしは経験上、日常の会話で質問が多いと嫌われることを知っている。例えばわしの妻の場合、うっかり「なぜ?」と質問を返すと、何であなたはいつもそんなに「なぜ?」とか「どうして?」とばっかり返すの?、とぶち切られてしまう(苦笑)。人は別に次々浮かぶ疑問を解消をしたくて会話をしたいのではなく、共感してくれたり、なにか面白いことを付け加えて返してほしいのである。これが人の会話というものなのだ、きっと。

というわけで、うかつに質問できない。しかしそれではわしのストレスは高まってしまう。そこでAIだ。AIはいくら疑問を口にしても嫌な顔一つしない。素晴らしいではないか。

わしが思うに、AIがもっとも人間に役に立つ使い道は、会話の相手ではないか。話を聞いてくれて、適当に返事をしてくれるだけで、どのくらいひとのストレスが軽減されるのか、その効果は計り知れない。たぶん、ほとんどの人はAIをテレフォンなんちゃらとして使っているのではないか。これだけ高価なAIをそんなことに使っていいのかという気がするけど、もちろんいいのです。

まあ、それはいいとして、AIは時々取り扱いが難しいときがある。

わしは、あるとき、車のディスプレイ関連の資料を読んでいた。ある自動車メーカーでは、使っている光の波長は、緑色の波長の可視光、そして紫外線と赤外線だった。目に見えない紫外線と赤外線? 何に使っているのだろう?

そんなに大した疑問と思えなかったので、さくっとAIに答えを教えてもらおうと思った。そのとき、Google Chromeを使っていたので、GoogoleのAI検索エンジン(Gemini)を使って質問した。

質問:〇〇自動車の表示装置に紫外線が使われていますが、紫外線は何のためですか?
回答:紫外線は殺菌のために使われるのが一般的です。したがって、自動車内の殺菌に使っていると思われます。

わしは困惑した。紫外線殺菌装置つきのディスプレイ? さらに質問した。

質問:車内の殺菌なら空調装置に付けるんじゃないですか? これは表示装置なんですけど。
回答:殺菌機能付きの表示装置はまだ製品化されていないようです。したがって、これは研究開発中の製品ではないかと思われます。

質問:現在、発売されている車に付いているんですけど。
回答:一般発売されていない特別な車に付いている可能性があります。

なんというか、ああ言えばこう言う、という典型のような回答だ。もしかしてGeminiは、Googleの、自分は常に正しい、という傲慢な社風を体現しているのではないか、という気すらした。その後も少し質問が続いたが、まったく最初に自分が回答した「殺菌装置」という枠から外れてくれなかった。

どうしようもなかったので、Geminiはあきらめて、マイクロソフトのCopilot(ChatGPT-4)に聞いてみた。

このときには、きちんと質問しようと思って、資料の載っているサイトやその他の限定を入れて質問した。Copilotも殺菌の可能性を指摘してくれたが、紫外線をつかったある光学部品の可能性も指摘してくれた。こちらの答えはとてもまともである。そうやって質問しているうちに、たぶん紫外線は蛍光体をつかった白色光の光源に使っているのだろう、という考えに至って、納得した。ついでにCopilotは、赤外線を視線検出に使っている可能性という、かなり的確な指摘をしてくれた。表示装置の開発メーカーがそのような特許を出願していることも教えてくれた。至れり尽くせりである。

AIには、わしがプロンプト効果と呼んでいる現象をおこすときがある。プロンプトとは、AIに「あなたは小学校の先生です」といった会話の条件を設定する最初の文章のことだ。プロンプトを付けておくと、AIは以後その設定で会話を続けてくれる。しかし、別にプロンプトを付けなくても、AIはどうも最初の質問や自分の最初の回答にプロンプトのように縛られて、そこから抜け出せないことがあるのだ。これをわしは勝手にプロンプト効果と呼んでいる。

というわけで、Geminiはそうとうおバカだったけど、これはマイクロソフトのCopilotがGoogleのGeminiより優秀というよりも、この違いはたぶん、最初の聞き方の問題だったのだろう。

けど、なんとなく開発元のOpenAIとGoogleの社風の違いが出たような気がしたのは否めなかった(苦笑)。

そうなると、もしかして、XAIのGrokの回答にもイーロン・マスクの性格が出てくるのかしら?(笑)

 

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